樹木医師がオススメする、大きくならないサクラ
はじめに
日本の春を桜色に染め上げて、古くから歌に詠まれてきた、
日本人に愛されている『サクラ』日本の春を代表する花木
ですね。日本には自生種、変種を含め、約600種類ほどの
種類が存在します。
何かの記念に我が家の庭にサクラを『記念樹』として植え
たい。と考える人も多いはず。
サクラは生長するとかなり大きくなり、害虫が付きやすく、
家で育てるのは難しいと言われていますが、庭で楽しめる
樹形が小ぶりな種類もあります。
*写真はイメージです。
マメザクラ
マメ(豆)の名が表すように、この種類は樹高が大きくならず。樹
高が1m程で花を咲かせますので、庭木のシンボルツリーやコン
テナ、記念樹、盆栽として非常に人気が高いです。花は3月下旬
~5月上旬で花も小さいく、花を下に向けて咲かせるのが特徴。
一般的なサクラより寒さに強く、富士山近辺や箱根近辺を中心に
本州の中部、伊豆半島の温帯から亜高山帯まで様々な所に自生し
ています。
植木屋の知恵袋
・落葉小高木
・樹高3~8m
・日当たりを好む。
・乾燥に弱く、湿気の多い場所を好む。
・植栽は寒さに強く東北地方より南。
*写真はイメージです。
オカメザクラ
『カンヒザクラ』と『マメザクラ』をイギリスで交配して作られ
たらものが逆輸入された早咲きの桜です。オカメザクラの開花は
『ソメイヨシノ』より早く2月下旬頃~3月頃、花は一重で花色
が濃く、華やかでです。樹形がコンパクトで、庭のシンボルツリ
ーとして、記念樹や盆栽、鉢植えしても人気が高です。
植木屋の知恵袋
・落葉小高木
・樹高5~8m
・ 日当たりを好む。
・水はけのよい、肥沃な場所を好む。
・植栽は寒さに強いく、ほぼ全国で栽培可能です。
*写真はイメージです。
ケイオウザクラ
『シナミザクラ』と『ヒザクラ』の雑種と考えられています。
ケイオウザクラの開花は3月中旬頃~3月下旬頃です。
花は一重で淡い紅紫色で、ソメイヨシノと比べて小さめの花
径です。樹形がコンパクトで、庭のシンボルツリーとして、
記念樹や鉢植えしても人気が高です。
植木屋の知恵袋
・落葉小高木
・樹高5m程度
・日当たりを好む。
・水はけのよい、肥沃な場所を好む。
・植栽は寒さに強いく、ほぼ全国で栽培可能です。
*写真はイメージです。
ヤエベニシダレ
『江戸彼岸』の栽培品種です。同属には一重咲きで花色が濃い
『紅枝垂れ』や、一重咲きで花色が薄い『枝垂桜』があります。
ヤエベニシダレは4月頃に淡い紅色の八重咲きの花を枝垂れてさ
かせます。樹形がコンパクトで、京都では、庭のシンボルツリー
として、人気が高いです。
植木屋の知恵袋
・落葉小高木
・樹高5m程度
・日当たりを好む。
・水はけのよい、肥沃な場所を好む。
・植栽は寒さに強いく、ほぼ全国で栽培可能です。
*写真はイメージです。
天の川
全国にひろがりました。垂直に伸びる小枝と淡いピンク色の花が
織りなす様子を『天の川』に見立てて名付けられました。樹形は
タケボウキを逆さまにした様な形になります。開花は4月中旬頃~
下旬頃にやや大きめの淡いピンク色の花が上向き、あるいは横向
きにさきます。樹形がコンパクトで狭い場所や庭のシンボルツリー
としてとても人気が高いです。
植木屋の知恵袋
・落葉小高木
・樹高5m程度
・日当たりを好む。
・水はけのよい、肥沃な場所を好む。
・植栽は寒さに強いく、ほぼ全国で栽培可能です。
まとめ
京都で仕業をしていたころ、あるお宅の庭の『紅枝垂れ』を見て感
動したのを、春になると思い出します。
人に感動を与えてくれる樹木は他にもありますが、春の陽気に見る、
満開のサクラは一本でも十分に感動を与えてくれます。
今回紹介したサクラ以外にも『ヨコハマヒザクラ』『トウカイザク
ラ』などの小ぶりなサクラがアリ、こちらも人気が高いです。
鉢植え出来る品種もありますので、何かの記念に一本植えてみては。