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樹木医師の夏の暑さに強い人気の花

はじめに

多くの花が苦手とする暑い夏ですが、夏でも元気に育ってくれる、丈夫な花はたくさんあります。暑さに強い花を紹介します。

アサガオ 

・科名:ヒルガオ科 ・別名:ケゴシ ・1年草

・花色:赤・白・青・紫

・苗の購入期:5~7月

・植えつけ:5~7月

・開花期:7~9月

栽培のポイント

日当たり、水はけ、水もちがよければ、ほとんど失敗しないで育ちます。元肥に暖効肥料を与えて植えつけます。朝夕の涼しいときにたっぷり水を与えます。花が咲くまでは10日に1回ぐらい液肥追肥します。長く伸びた茎は、支柱やフェンスなどに絡ませます。種からの栽培もかんたんで、種を一晩水に漬けてからまくか、カッターで傷をつけてからまくと、発芽しやすいです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、花が咲くまでは10日に1回に液肥を与えます。

 

キャットテール 

 

・科名:トウダイグサ科 ・別名:サンデリー ・多年草

・花色:赤

・苗の購入期:6~10月

・植えつけ:6~10月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

日当たりのよい場所で管理します。元肥に暖効性肥料を与え、水はけのよい土に植えつけます。春から秋にかけて、月に2~3回液肥を与えます。とても丈夫でよく育つので、枝が伸びすぎたら刈り込みましょう。大きくなって植え替える時期は、4月頃がおすすめです。「ネコのしっぽ」、という名前の通り、ふわふわとかわいらしい花です。とても丈夫で、開花時期も長い花です。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、春から秋にかけて、月に2~3回液肥を与えます。

 

  ディモルフォセカ

・科名:キク科 ・別名:アフリカキンセンカオステオスペルマム ・1年草

・花色:黄・赤・オレンジ・白・青

・苗の購入期:2~5月

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日当たりのとてもよい場所で管理します。日照が少なすぎると、花が咲かないので注意します。多湿に弱いので、元肥に堆肥や暖効性肥料を与え、水はけのよい土に植えつけます。土の表面が乾いたら水を与えます。ふやすには、秋には種をまいて、育苗しながら冬越しし、春に花壇などに植えつけます。この間は3回ほど、液肥などを追肥します。アフリカ原産なので、日なたを好み寒さは苦手です。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、春に3回程、追肥液肥を与えます。

 

ヒマワリ 

・科名:キク科 ・別名:サンフラワー、ニチリンソウ ・1年草

・花色:黄・オレンジ

・苗の購入期:4~8月 

・植えつけ:6月・種まき:4~5月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

種からかんたんに育てられ、初夏から秋まで花を楽しめます。背の低い品種(矮性種)は鉢花におすすめです。種は直まきにし、日当たりの良い場所で、元肥に暖効性肥料と腐葉土を混ぜて、よく耕した土で育てます。元肥追肥ともに十分に与え、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が終わったら早めに花がらを摘み、わき芽の生長を促します。

植木屋の知恵袋

元肥に、腐葉土や暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は花が咲くまで2週間おきに化成肥料を与えます。

 

アメリカンブルー 

・科名:ヒルガオ科 ・別名:エボルブルス ・多年草

・花色:青

・苗の購入期:4~9月 

・植えつけ:4~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりの良い場所で、水はけのよい土に植えつけます。日当たり水はけがよければ、夏の間中花が絶えません。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。4~9月の間は月に2~3回追肥液肥を与えます。伸びすぎた枝はときどき刈りこみ、花がらをこまめに摘みます。寒さには弱いので、冬は室内で管理します。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、4~9月の間は月に2~3回追肥液肥を与えます。

 

ケイトウ 

・科名:ヒユ科 ・別名:セロシア、カラアイ ・1年草

・花色:赤・ピンク・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~6月

・草丈:20~120㎝ 

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

春から初夏に種を直まきにして育てることもできますが、苗からの栽培の方がかんたんです。苗を植えると前に、暖効性肥料を土によく混ぜておきます。直根性で根が地中深くのびるので、土は深く耕し、少量の苦土石灰で、土の酸度を中和しておきます。植え替えには弱いので、鉢や庭に直接植えつけます。株間は10~20㎝とり、根元をやや高くして植えつけます。植えつけ前後はたっぷりと水を与えますが、その後は真夏によほど乾燥が続かない限り、水やりは必要ありません。元肥を十分に与えておけば、追肥も特に必要ありません。日当たりがよいほどよく育ち、花色も鮮やかになります。ふやすときは種まきで、春にまけば夏に開花し、初夏にまけば秋に開花します。2回に分けて種をまいてもおもしろいでしょう。

植木屋の知恵袋

少量の苦土石灰で土の酸度を中和した土に、元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、元肥をしっかりしていれば、追肥は特に必要ありません。

 

トレニア

・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:ナツスミレ ・1年草

・花色:青・白・ピンク・黄・紫

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:5~7月

・開花期:6~11月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の水はけのよい、湿り気のあるよい土に元肥を十分に与えて植えつけます。乾燥させ過ぎないように育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。週に1回液肥を与えます。8月頃に5~6㎝株を切り戻すと、より花を咲かせます。色も豊富で初夏から秋にかけて長く花が楽しめ、花もたくさんつけます。この花だけで十分に楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は週に1回液肥を与えます。

  

ペチュニア

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・科名:ナス科 ・別名:ツクバネアサガオ ・1年草

・花色:黄・赤・ピンク・白・青・紫

・苗の購入期:3~9月

・草丈20~50㎝

・植えつけ:3~5月

・開花期:4~11月

栽培のポイント

春に、花つきのポット苗を植え付けて育てるのがおすすめです。水はけのよい土に元肥を与えて植え付けます。日当たりと風通しの良い場所で育てます。乾燥にはとても強いので、地植えなら、植え付け前後にたっぷり水を与えれば、あとは特に必要ありません。鉢植えなら、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。開花期間が長く、また肥料を好む性質なので、10日に1回ほど、液肥を水やりを兼ねて与えていきます。花は次々と咲くので、花がらはこまめに摘み、蒸れないように管理します。ほふくする性質でどんどん茎が横に伸びるので、茎の先を積んでやると、わきからまた芽を出しては花数も多くなります。ふやすときはさし芽がおすすめで、春と秋が適期です。ペチュニアはナス科で連作を嫌います。翌年は違う土で育たるようにします。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は、10日に1回ほど、液肥の1000液肥を与えるとよいでしょう。

 

エキナセア 

・科名:キク科 ・別名:ムラサキバレンギク ・多年草

・花色:赤・白・紫

・苗の購入期:2~4月

・植えつけ:3~4月

・開花期:6~9月

栽培のポイント

日当たりと風通しの良い場所で育てます。元肥に、腐葉土や暖効性肥料などを与え、水はけのよい土に植えつけます。蒸れには注意します。追肥は、花や葉の色が悪いときに液肥を与える程度で十分です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。うまく育てば60㎝以上にもなります。大きめの鉢に1株だけ植えつけます。花は枝分かれして次々と咲き、また長く咲いているので、切り花としても楽しめます。暑さ寒さ、病虫害などにも強く、ほとんど手がかかりません。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料をに与えます。また、追肥は、特に必要ありませんが、花と葉の色が悪いときだけに、液肥を与えるとよいでしょう。

 

コバノランタナ 

・科名:クマツヅラ科 ・別名:セイヨウサンタンカ ・多年草

・花色:ピンク

・苗の購入期:4~10月

・植えつけ:3~5月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

半つる性で地面を這うように伸びます。暑さ寒さにも強く、育てやすいです。日当たりが良い場所で育てます。水はけのよい砂質の土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏場は毎日、水を与えます。4~9月の間は、月に1回置き肥で追肥します。秋に伸びすぎた枝を整理し、冬は霜に当てないように管理します。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料をに与えます。また、4~9月の間は、月に1回置き肥で追肥します。

 

ニチニチソウ

 ・科名:キョウチクトウ科 ・別名:ビンカ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク

・苗の購入期:4~8月

・植えつけ:5~8月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥を与えて植えつけます。花期が長いので、追肥は月に一回、チッソ分の少ない肥料を施します。高温と乾燥には強いのですが、蒸れには弱いので、梅雨時期は雨が直接当たらない場所で管理します。冬の水やりはひかえめにします。その名の通り毎日次々と花を咲かせます。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月に1回チッソ分の少ない肥料を与えるとよいでしょう。

 

ポーチュラカ

 

 ・科名:スベリヒユ科 ・別名:ハナスベリヒユ・パースレイン ・多年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白

・苗の購入期:4~8月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:5~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥に暖効性肥料をすき込んで植えつけます。放っておいても育ち、よく増えます。日当たりの良い場所ほど、花をたくさん咲かせます。地植えなら、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えなら土が完全に乾いてから水を与えるようにします。。追肥は特に必要ないですが、春から秋にかけて、液肥を月1回ほど与えます。成長が早く、茎が伸びすぎたときは、茎の先を切って整えるとわきからまた芽を出して、花が咲きます。寒さに弱いので、冬前に切り戻して、乾燥ぎみに室内で管理します。翌年の初夏から花が咲きます。さし芽でふえます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥はあまり必要ありませんが、月1回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

ガーベラ

 

 ・科名:キク科 ・別名:オオセンボリ、ハナグルマ ・多年草

・花色:赤・白・ピンク・黄・オレンジ

・苗の購入期:ほぼ1年中

・草丈:30~80㎝

・植えつけ:3~5月、9~10月

・開花期:4~10月

栽培のポイント

苗や鉢植えはほぼ1年中購入できます。鉢植を購入したらそのまま育て、大きくなれば春にひと回り大きな鉢に植え替えます。苗から育てるときは、水はけよい土に暖効性化成肥料を混ぜて、なるべく浅めに植えつけます。日当たりの良い場所を好みます。日当たりと風通しの良い場所で、やや乾燥ぎみに育てます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。開花期間が長いので、月に2~3回液肥追肥します。春と秋には置き肥を与えます。花が終わったら、その茎のつけ根から切りとります。こうして株全体に日光があたるようにすると、花色がよくなります。春にひと回り大きな針に植え替えます。このときに株分けしてもいいです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は1000倍に薄めた液肥を与えます。花期が長いので、、置き肥を与えるのもよいでしょう。

 

センニチコウ

 ・科名:ヒユ科 ・別名:センニチソウ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫

・苗の購入期:4~8月

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

夏の暑さにも強く、花を長く楽しめます。元肥を少量与え、20~30㎝ほど株間をとって植えつけます。水は植えつけのときにたっぷりと与えます。それ以降は極端に乾燥したときだけ与えます。7月頃に茎を短く切り、風通しをよくすると、秋の花つきがよくなります。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を少量与えます。

 

ハイビスカス

 ・科名:アオイ科 ・別名:ブッソウゲ・ヒビスカス ・常緑低木

・花色:赤・白・ピンク・オレンジ・黄

・苗の購入期:5~9月

・草丈:20~100㎝

・植えつけ:5~8月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと風通しの良い場所で育てます。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。春から秋にかけては、月2~3回液肥を与えるか、置き肥を月に1回与えます。乾燥には弱いので、夏場の乾燥には十分に気をつけます。花は咲き終わると自然に落ちますが、花がらはこまめに摘み、次の花を咲かせようにします。夏の終わり頃には伸びた枝を整理します。寒さに弱いので、冬は室内で管理します。成長が早いので、年に1回ひと回り大きいサイズの鉢に植え替えます。

植木屋の知恵袋 

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、液肥、または暖効性肥料を置き肥します。

 

メランポジウム

・科名:キク科 ・1年草

・花色:黄

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:5~8月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

高温多湿に強いですが、乾燥には弱いです。日当たりと水はけのよい場所で育てます。元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。土の表面が乾きはじめたら、たっぷりと水を与えます。2ヶ月に1回置き肥を、少なめに与えます。混みすぎた株はときどき間引きます。葉が縮れたりするときはハダニがついているので、ハダニ剤などで駆除します。5~7月に種をまいても育てられます。

植木屋の知恵袋 

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、2ヶ月に1回置き肥を少なめに与えます。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 
papibo.hatenablog.com