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樹木医師の半日陰でもよく育つ人気の花

 はじめに

日陰の場所でも育つ花は意外にもたくさんあります。

日陰だから育ったにいとあきらめていた場所に奇麗な花を咲かす植物を植えませんか。

 アカンサス

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・科名:キツネノマゴ科・別名:ハアザミ ・多年草

・花色:白と紫の複色

・苗の購入期:4~10月

・植えつけ:3~4月、9~10月

・開花期:6~8月

栽培のポイント

日なたでも半日陰の場所でも良く育ちます。水はけのよい乾燥ぎみの土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。月に2回ほど液肥追肥します。9月には置き肥を追肥します。水は地植えなら必要ありません。鉢植えは土が乾いたら与えます。冬は地上部が枯れますが、ワラや新聞紙などで根元を暖かくします。大株に育つと、大きめな鉢に植え替えします。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、追肥に月に2回ほど液肥を与えます。9月は置き肥で追肥します。

 

スターチス

・科名:イソマツ科・別名:リモニウム ・1年草・多年草

・花色:白・黄・紫

・苗の購入期:3~6月

・植えつけ:4~5月、9~10月

・開花期:1年草は5~7月、多年草は6~11月

栽培のポイント

日当たりの良い、乾燥した気候を好みます。元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。梅雨時期は雨に当たらないように管理します。水やりは土が乾いてから与えます。追肥は3、6、10月頃に、株元に少量ずつ置き肥を与えます。それぞれ少なめに与えます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、追肥は3、6、10月頃に、株元に少量ずつ置き肥を与えます。

 

ツワブキ

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・科名:キク科・別名:ツワ、タクゴ ・多年草

・花色:黄

・苗の購入期:ほぼ1年中

・植えつけ:3~4月、9~10月

・開花期:10~12月

栽培のポイント

日なたから日陰の場所でも良く育ちます。葉に斑の入る品種は日陰で育てます。水もち、水はけのよい土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。その後は冬に暖効性肥料を与える程度で十分ですが、大きく育てたときは。2週間に1回ほど液肥を与えます。花だけでなく、丸い葉も1年中楽しめます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、追肥は、冬に暖効性肥料を与えます。

 

マツバギク

・科名:ツルナ科 ・別名:タイワンギク ・多年草

・花色:赤・黄・青・ピンク・紫

・苗の購入期:2~4月

・草丈10~20㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日向または半日陰の水はけのよい乾燥ぎみの土に、4~5月に元肥を与えて植えつけます。地植えなら植えつけの水を与えたら、あとは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら1~2日後に水を与える程度で十分です。マツバギクはとても丈夫で育てやすく、放っておいても横にふえます。秋にさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、元肥はほとんど必要ありません。

 

 インパチェンス

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・科名:ツリフネソウ科 ・別名:アフリカホウセンカ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫・オレンジ

・苗の購入期:4~8月

・草丈:10~15㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日なたでも半日陰でも良く育つ丈夫で育てやすい花です。高温と乾燥はやや弱いので、どちらかというと半日陰の方が向いています。夏は半日陰、それ以外は日なたで育てた方がよいでしょう。地植え株間を20~30㎝あけて、元肥を与えて植えつけます。鉢植えでも生育が早いので、なるべく大きめの鉢に植え替ます。水はけと水もちのよい土で育て、水切れにならないよに注意します。夏は乾燥しやすいので、1日に2回ほど水を与えます。花の期間が長いので、液肥を月に1~2回与え、花がらはこまめに摘みとります。夏の終わりに、大きくなった株を切り戻して置き肥で追肥します。こうすると秋にまた花が咲きます。さし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、開花中は、1000倍に薄めた液肥を月に1~2回与えます。花後に切り戻したら、置き肥を与えるとよいでしょう。

 

ストレプトカーパス

 

・科名:イワタバコ科 ・別名:ウシノシタ ・多年草

・花色:白・ピンク・紫

・苗の購入期:2~11月

・植えつけ:2~11月

・開花期:1~12月

栽培のポイント

春から秋は半日陰で、冬は風通しのよい日なたで育てます。元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。春と秋は液肥で月に2~3回ほど与えます。夏は与えませんが、冬は月に1回ほど与えます。花期が長いので、花がらはこまめに摘みとります。大株になってきたら6月と10月に、さし芽や株分けで増やせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、夏以外は液肥追肥します。

トレニア

・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:ナツスミレ ・1年草

・花色:青・白・ピンク・黄・紫

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:5~7月

・開花期:6~11月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の水はけのよい、湿り気のあるよい土に元肥を十分に与えて植えつけます。乾燥させ過ぎないように育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。週に1回液肥を与えます。8月頃に5~6㎝株を切り戻すと、より花を咲かせます。色も豊富で初夏から秋にかけて長く花が楽しめ、花もたくさんつけます。この花だけで十分に楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は週に1回液肥を与えます。

  

ミヤコワレ

・科名:キク科 ・別名:ミヤマヨナメ、ノシュンギク ・多年草

・花色:青・白・ピンク・紫

・苗の購入期:2~5月

・植えつけ:9~10月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

冬以外は半日陰の場所で育てます。腐葉土などを混ぜて水はけ、水もちのよい土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。10月と3月には置き肥で追肥します。乾燥は嫌います、1年中適度に湿り気を保つようにします。冬越しは屋外で、ある程度寒さにあわせた方が、花つきもがよくなります。花が終わった6月には植え替えますが、このとき株分けしてふやせます。

植木屋の知恵袋

腐葉土などで水はけ、水もちのよい土にします。元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は10月と3月に置き肥を与えます。

 

シャコバサボテン

・科名:サボテン科 ・別名:クリスマスカクタス、デンマークカクタス ・多年草

・花色:赤・白・ピンク・黄・オレンジ

・苗の購入期:9~12月

・植えつけ:6月

・開花期:10~1月

栽培のポイント

寒さに弱いので、暖かい室内の窓辺などで育てます。鉢植えがおすすめです。半日陰の場所で乾燥ぎみにそだてます。水は、ときどき霧吹きで与えれます。肥料は特に必要ありませんが、花後の春には株を3分の1くらいに切り戻し、少量の暖効性肥料を与えます。秋の涼しくなる夜間は、箱などで覆ってやります。冬に花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

鉢植えを購入して、暖かい半日陰の場所で育てます。花後、少量の暖効性肥料を与えます。

 

ダイモンジソウ

・科名:ユキノシタ科 ・別名:イワブキ、ニワブキ ・多年草

・花色:赤・白・ピンク

・苗の購入期:9~11月

・植えつけ:3~4月

・開花期:8~11月

栽培のポイント

半日陰または日陰の場所で育てます。水はけのよい土に植えつけます。特に元肥は必要ありません。半日陰の場所で管理しますが、夏は日陰で管理して、乾燥しないように毎日水を与えます。追肥は、春にチッソ分の少ない置き肥を与えますが、5月頃肥料を与えるのを止めて、丈夫になるように育てます。株分けでふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥は特に必要ありません。追肥は、春にチッソ分の少ない置き肥を与えます。

 

ベゴニア(四季咲きベゴニア)

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・科名:シュウカイドウ科 ・別名:ベゴニア・センパフローレンス ・多年草

・花色:赤・オレンジ・白・ピンク

・苗の購入期:4~9月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~11月

栽培のポイント

四季咲きベコニアは、とても丈夫で育てやすく、開花期間が長い花です。日当たりから半日陰でも育てられます。元肥を十分に与え水はけのよい土に植えつけます。やや夏の暑さに弱いので、夏には半日陰の場所で管理します。花は次々に咲きます。長い間咲くので、開花中は液肥を月2~3回与え、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が咲き終わったものは順次摘みとります。花がらを放っておくと病気になりやすく、葉や茎が腐ることがあります。そんなときは、ベンレートなどの殺菌剤で対処します。冬も暖かい室内の窓辺で育てれば、花が咲き続けます。大きくなった株は、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。増やし方はさし芽がおすすめです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、花期が長いので、月2~3回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

ムラサキシキブ

 

・科名:クマツヅラ科 ・別名:ミムラサキ、コムラサキ ・落葉低木

・花色:紫・白

・苗の購入期:8~10月

・植えつけ:11~2月

・観賞期:9~11月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で育てます。半日陰の場所でも良く育ちます。水はけ、水もちのよい土に植えつけます。土の表面が乾いたときだけ水をたっぷりと水を与えます。肥料は特に必要ありませんが、2月と8月上旬には暖効性肥料を少量与えます。2~3月頃には、伸びすぎた枝を整理して、植え替えるとよいでしょう。4~5月にさし木でふやせます。

植木屋の知恵袋

水はけと水もちのよい土に植えつけます。追肥は、特に必要ありませんが、2月と8月には暖効性肥料を少量与えます。

 

シラー・シベリカ

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・科名:ユリ科 ・別名:ワイルドヒアシンス、ルツボ ・秋植え球根

・花色:青・青紫・白・ピンク

・球根の購入期:8~12月

・植えつけ:10~11月

・開花期:3~7月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で育てます。とても丈夫で、多少日陰の場所でも良く育ちます。元肥に堆肥や暖効性肥料を与え数株をまとめて植えつけるとよいでしょう。土がひどく乾燥したら水を与えます。花後にはチッソ分の少ない肥料で追肥します。球根が混んできたら、6月頃に堀り上げて乾燥保存して秋にまた植えつけます。植えてから数年間は球根の堀り上あげは必要ありません。植えたままでも毎年花が咲きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。花後にはチッソ分の少ない肥料で追肥します。

 

 

ツルニチニチソウ

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・科名:キョウチクトウ科・別名:ツルギキョウ、ペリウィンクル ・多年草

 

 ・花色:青

・苗の購入期:一年中

・植えつけ:7~8月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で育てます。腐葉土などを土に混ぜ、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。元肥を与えれば、追肥は必要ありません。乾燥が続いたらたっぷりと水を与えます。つるが伸びた部分は刈りこみます。とても丈夫で生長も早く、1年に一度春から秋に植え替えます。このときに株分けしてふやせます。3~4月、9~10月にさし木でもふやせます。

植木屋の知恵袋

腐葉土などを土に混ぜ、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。元肥を与えれば、追肥は必要ありません。

 

ヘリオトロープ

・科名:ムラサキ科・別名:ニオイムラサキ、キダチルリソウ ・常緑低木

 ・花色:青・紫・白

・苗の購入期:3~5月

・植えつけ:3~6月

・開花期:4~9月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で育てます。水はけ、水もちのよい土に元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。乾燥しすぎると枯れてしまいますので、水切れに注意します。暑さ、寒さにやや弱いので、開花中は、花がらはこまめに摘み、蒸れないように注意します。春と秋に、さし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

水はけ、水もちのよい土に元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。追肥は必要ありません。

 

リナリア

・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:ヒメキンギョソウ ・1年草

・花色:赤・白・黄・ピンク

・苗の購入:1~5月

・植えつけ:1~5月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

土を苦土石灰で中和した後、日なたまたは半日陰の水はけのよい土に、チッソ分の少ない肥料を与え植えつけます。半日陰でも十分に育ちます。肥料の与えすぎは好ましくないので、ひかえめに与えます。水は土の表面が乾いたらやや控えめに与えます。1年草ですが、こぼれ種からも、翌年またふえます。リナリアは大変丈夫でです。

植木屋の知恵袋

土を苦土石灰で中和して、元肥に、チッソ分の少ない肥料を与えます。また、追肥は、ほとんど必要ありません。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。