庭のお医者さんに教えてもらう

庭のお困り事、解決します。

樹木医師の乾燥に強い人気の花

はじめに

花を育てていて、水やりを忘れてしまうことがあります。これらの花は乾燥に強く、水もたまに与えるだけでいいです。忙しい方に是非。

 ヒャクニチソウ

 ・科名:キク科 ・別名:ジニア ・1年草

・花色:赤・紫・オレンジ・黄・白・ピンク

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:4~7月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

春から初夏にかけて、日当たりと水はけのよい場所に、元肥を少量与えて植えつけます。地植えなら株間を10~20㎝あけます。名前の通り花期が長い、暑さに強く、乾燥にも強いです。水やりは地植えなら、葉がしおれる前に、鉢植えなら土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。追肥は10日に一回液肥を与えます。種からでも育てやすいです。百日草の名の通り開花期が長く、暑さに強い花です。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、10日に1回液肥を与えるとよいでしょう。

 

ペチュニア

f:id:papibo:20200527101919p:plain

・科名:ナス科 ・別名:ツクバネアサガオ ・1年草

・花色:黄・赤・ピンク・白・青・紫

・苗の購入期:3~9月

・草丈20~50㎝

・植えつけ:3~5月

・開花期:4~11月

栽培のポイント

春に、花つきのポット苗を植え付けて育てるのがおすすめです。水はけのよい土に元肥を与えて植え付けます。日当たりと風通しの良い場所で育てます。乾燥にはとても強いので、地植えなら、植え付け前後にたっぷり水を与えれば、あとは特に必要ありません。鉢植えなら、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。開花期間が長く、また肥料を好む性質なので、10日に1回ほど、液肥を水やりを兼ねて与えていきます。花は次々と咲くので、花がらはこまめに摘み、蒸れないように管理します。ほふくする性質でどんどん茎が横に伸びるので、茎の先を積んでやると、わきからまた芽を出しては花数も多くなります。ふやすときはさし芽がおすすめで、春と秋が適期です。ペチュニアはナス科で連作を嫌います。翌年は違う土で育たるようにします。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は、10日に1回ほど、液肥の1000液肥を与えるとよいでしょう。

 

カランコエ

・科名:ベンケイソウ科 ・別名:ベニベンケイ ・多年草(多肉植物)

・花色:赤・白・ピンク・オレンジ・黄

・苗の購入期:ほぼ1年中

・草丈:10~30㎝

・植えつけ:4~8月

・開花期:10~6月

栽培のポイント

秋から冬に出回る苗を購入するのをおすすめします。花色もよく、長く花が楽しめます。日当たりがよい屋外で、乾きぎみの土に元肥を与えて植えつけます。乾きを好むので、雨が直接当たらないようにし、土の表面が乾いてから2~3日後に与えるようにします。乾燥には強いのですが、暑さにあまり強くないので、夏は風通しのよい半日陰の場所で育てます。花がらはこまめに摘み、全部咲き終わったら、3分の1くらいに切り戻し、置き肥を与えます。肥料はこのときに与えるだけで、開花中は必要ありません。霜に当たると直ぐに枯れてしまいます。冬は明るい室内で管理します。プランターやハンキングバスッケトにちょうど収まる便利な花です。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料をに与えます。また、開花中は追肥は必要ありません。花後に置き肥を与えます。

 

ポーチュラカ

 

 ・科名:スベリヒユ科 ・別名:ハナスベリヒユ・パースレイン ・多年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白

・苗の購入期:4~8月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:5~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥に暖効性肥料をすき込んで植えつけます。放っておいても育ち、よく増えます。日当たりの良い場所ほど、花をたくさん咲かせます。地植えなら、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えなら土が完全に乾いてから水を与えるようにします。。追肥は特に必要ないですが、春から秋にかけて、液肥を月1回ほど与えます。成長が早く、茎が伸びすぎたときは、茎の先を切って整えるとわきからまた芽を出して、花が咲きます。寒さに弱いので、冬前に切り戻して、乾燥ぎみに室内で管理します。翌年の初夏から花が咲きます。さし芽でふえます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥はあまり必要ありませんが、月1回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

ケイトウ

・科名:ヒユ科 ・別名:セロシア、カラアイ ・1年草

・花色:赤・ピンク・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~6月

・草丈:20~120㎝ 

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

春から初夏に種を直まきにして育てることもできますが、苗からの栽培の方がかんたんです。苗を植えると前に、暖効性肥料を土によく混ぜておきます。直根性で根が地中深くのびるので、土は深く耕し、少量の苦土石灰で、土の酸度を中和しておきます。植え替えには弱いので、鉢や庭に直接植えつけます。株間は10~20㎝とり、根元をやや高くして植えつけます。植えつけ前後はたっぷりと水を与えますが、その後は真夏によほど乾燥が続かない限り、水やりは必要ありません。元肥を十分に与えておけば、追肥も特に必要ありません。日当たりがよいほどよく育ち、花色も鮮やかになります。ふやすときは種まきで、春にまけば夏に開花し、初夏にまけば秋に開花します。2回に分けて種をまいてもおもしろいでしょう。

植木屋の知恵袋

少量の苦土石灰で土の酸度を中和した土に、元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、元肥をしっかりしていれば、追肥は特に必要ありません。

 

マツバギク

・科名:ツルナ科 ・別名:タイワンギク ・多年草

・花色:赤・黄・青・ピンク・紫

・苗の購入期:2~4月

・草丈10~20㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日向または半日陰の水はけのよい乾燥ぎみの土に、4~5月に元肥を与えて植えつけます。地植えなら植えつけの水を与えたら、あとは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら1~2日後に水を与える程度で十分です。マツバギクはとても丈夫で育てやすく、放っておいても横にふえます。秋にさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、元肥はほとんど必要ありません。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。