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樹木医師の黄色の花が魅力的な庭木

はじめに

花木の花にも。さまざまな色がありますが、黄色の花が咲く庭木を集めてみました。庭に植えて楽しみませんか。

 エニシダ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】砂質土で、水はけのよい土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は3~4月の春が適期です

【開花期】5月

栽培のポイント

寒さや塩風に強く、特に土地を選ばずに栽培できます。植えつけと移植は3~4月の春が適期です。元肥に完熟堆肥をまぜて植えつけます。根が粗いので、移植は根鉢をつくることが必要です。1年に1回は刈り込みや剪定をします。肥料は特に必要ありませんが、花後の6月頃と9月頃に、リン酸とカリを中心とした暖効性肥料を施します。病虫害はほとんど心配ないですが、まれに、アブラムシが発生ることがあります。スミチオン乳剤で駆除します。ヨーロッパではこの枝で作った箒に乗って、魔女が空を飛ぶと言われています。

 

 ギンヨウアカシア

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】土質はえらばないが、、水はけのよい土壌を好む

【植えつけ時期】ポット苗程度の大きさのものを、3~4月に植えつけます

【開花期】3~4月

栽培のポイント

日当たりがよく枝を伸ばせる風通し良い場所に、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。移植は困難なので、ポット苗程度の大きさのものを3~4月に植えつけます 。毎年、花後剪定します。肥料はチッソ分の少ない、リン酸、カリの多い肥料を寒肥として与えます。病虫害は特にないですが、ミノガやカイガラムシが発生することがあります。スミチオン乳剤で駆除します。

 

 トサミズキ

【日当たり】耐陰性が強く、かなりの日陰でも生育する

【土壌・土質】やや湿り気のある肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】ポット苗程度の大きさのものを、3~4月に植えつけます

【開花期】3~4月

栽培のポイント

日当たりを好みますが、日陰でも育つ、丈夫で育てやすい木です。生育も早く、病虫害にも強いです。植えてと移植は落葉期の11~2月下旬の休眠期が適期です。花後の5~6月に乱れえた枝を整える程度に剪定します。強い剪定は好みません。12~1月に鶏糞を寒肥として施ます。病虫害はほとんどありません。

 

 ヒュウガミズキ

【日当たり】日向を好むが、少々の日陰には耐える

【土壌・土質】適度に水もちのよい土壌を好み、乾燥をきらう

【植えつけ時期】2~3月、10~11月が適期です

【開花期】3~4月

栽培のポイント

水はけのよい日当たりの暖かい場所を好みますが、少々の日陰でも生育します。土壌が乾燥しすぎると葉が傷みます。乾燥には注意しますが、地植えの場合はよほど乾かないかぎりは水やりの必要はありません。植え場所に元肥として完熟堆肥や化成肥料を土に混ぜ植えつけます。植えつけ、移植ともに2~3月、10~11月が適期です。花後に暖効性肥料や鶏糞を施します。剪定は花が終わった後の5月頃に、枝を切りつめて行いますが、枝抜きもあわせて行い樹形を整えます。病虫害に強いですが、チャノマルカイガラムシには冬期に薬剤、夏期のサビ病には殺菌剤を散布します。

 

 マンサク

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【日当たり】日向を好むが、半日陰でも育つ

【土壌・土質】水はけがよく、肥沃で保水性のよい土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植ともに2~3月、10~11月が適期です

【開花期】2~3月

栽培のポイント

日当たりのよい場合を好みますが、猛暑には弱い木です。西日の当たらい場所に、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。植えつけ移植ともに2~3月、10~11月が適期です。放任すると樹高が高くなるので、1~2月と7月に剪定して美しい樹形を保つように管理します。枝ののびが悪かったり、花があまり咲かない場合は、2月頃に堆肥を根のまわりに入れます。または、4~5月に油かすや暖効性化成肥料を施します。病虫害はほとんど心配ありません。

 

 サンシュユ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は12~3月が適期です

【開花期】3~4月

栽培のポイント

生長が早く、萌芽力があり、剪定に強い樹木です。植えつけ移植は12~3月が適期ですが、ポット苗は酷暑、極寒の時期以外ならば植えつけられます。ひこばえが多く出るので、株元から切りとります。徒長枝を切りとり、樹形をを整えますが、徒長枝を強く刈り込むと翌年また徒長枝が出るので、軽く剪定します。12~3月に寒肥、花後にお礼肥、9~10月に追肥を施します。病虫害はほとんど心配ありますが、うどんこ病が発生したときは、殺菌剤を散布します。

 カラタネオガタマ

 

【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】有機質に富む肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】7~9月が適期です

【開花期】4~6月

栽培のポイント

日差しがつよいと葉焼けをおこすことがあります。また寒風、強風、積雪を嫌います。移植の難しい樹木で、やむえず移植する場合は十分に根まわしを行います。植えつけ、移植ともに7~9月が適期です。ポット苗を購入して、西日の当たらない場所で、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。生長はやや遅いですが、花後に乱れた枝の剪定を行います。放任すると樹形が大きく乱れます。3~4月の花前に有機質肥料を施し、7月にお礼肥を施します。病虫害はほとんど心配ありませんが、カイガラムシに注意します。

 

 キブシ

【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】特に選ばない

【植えつけ時期】3~4月が適期です

【開花期】3月

栽培のポイント

植えつけ、移植は3~4月頃が適期です。日向から半日陰を好むますので、明るい日陰の場所でも良く育ちます。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は自然樹形が適していますので、年一回程度、枝抜きを行います。肥料が多いと枝が徒長して乱れるので、花後に暖効性肥料を少なめに施します。病虫害はほとんど心配ありません。

 

 ミツマタ

【日当たり】成木は日向を好むが、やや日陰にも耐える

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】2~3月が適期です

【開花期】3月

栽培のポイント

生長が早く萌芽力がありますが、寒さに弱く、幼木のころは直射日光を嫌います。幼木や苗のうちは移植は容易ですが大きな木や老木は移植が難しいです。十分に根まわしを行ってから移植します。苗木を購入して植えつけするときは2~3月が適期です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定はあまり手を加えず、自然樹形を保つようにします。寒肥として油かすや鶏糞、暖効性化成肥料を施すとよく花が咲きます。病虫害はほとんど心配ありません。

 

 レンギョウ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】適湿で水はけのよい土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ、移植は2月下旬から3月上旬か晩秋が適期です

【開花期】3~4月

栽培のポイント

植えつけ、移植は2月下旬から3月上旬か、秋の霜が降りる前が適期です。コンテナ栽培では、若木は2年、成木は3年に1回植えかえます。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。枝が密生するので、定期的に枝の切りつめや間引き剪定を行います。肥料は草木灰や石灰をときどき施し、花後、4~6月に少量の暖効性化成肥料を施します。寒肥は有機質肥料などを施します。病虫害はカイガラムシ、アオバハゴロモがつきますが、被害はほとんどありません。

 

 キングサリ

【日当たり】日向で風通し良い場所を好む

【土壌・土質】適湿で水はけのよい肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ、移植は3月が適期です

【開花期】5~6月

栽培のポイント

植えつけ、移植は3月が適期です。移植の際はなるべく根を切らないように、ていねいに堀り上げします。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は自然と樹形で整いますので、手入れはあまり必要ありませんが、用途にあわせた誘引や枝先の切りつめを行います。5月中旬に化成肥料を少量施し、2月には寒肥として有機質肥料を施します。病虫害は炭疽病、同枯れ病、テッポウムシに注意します。テッポウムシは発見したら補殺するか薬剤を散布します。

 

 ビョウヤナギ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】やや湿気のある土壌を好む。乾燥をきらう

【植えつけ時期】真夏と真冬以外

【開花期】6~7月

栽培のポイント

根の性質が強く、真夏と真冬を除けば、いつでも植えつけ、移植ができます。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。萌芽力はありますが、剪定は軽く行い、自然樹形に育てます。寒肥として油かす、鶏糞、暖効性化成肥料を施します。病虫害はほとんど心配ありませんが、ときにカイガラムシが発生します。補殺しますが、被害が大きい場合は薬剤を散布します。

 

 まとめ

黄色い花を咲かせる樹木は春に咲く種類が多いです。春に庭を彩ってくれます。庭を演出する仲間に入れてみてはいかがでしょうか。きっと心が華やかになりますよ。