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樹木医師の、のんびりとした田舎暮らしの休日、其ノ五

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令和2年10月18日

前回の続きの延段をDIYしました。

前回は8月7日に半分DIYしましたが、田舎暮らしもする事が多く約2か月半ぶりのDIYです。前回同様、家にある石を利用しての延段造りになります。購入した材料はセメント一体と化粧砂利2本です。

 

今回は、前回と違い秋本番。前回は8月の夏本番。作業するには、もってこいなシーズンです。前回は約半日で半分造っていますので、今回もそれに負けず劣らず頑張りました。

親方はいつもこういっていました。「お前たちはプロなのだから、早くキレイに造れ。ゆっくりキレイに造るのは誰でもできる。」と、修業時代を思い出します。

 

植木屋の知恵袋

延段・・・石園路の名称、面の平らな割石、玉石、板石などで道端に敷きつめることです。
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延段は園路や庭の歩く場所に造るものですが、今回、造る延段は模様です。歩くのを目的とせず、現代風の蹲踞(つくばい)をイメージしています。

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さすが秋本番。涼しくてセメント練りしても汗一つかきません。

順調に作業が進みます。

というか、今回は前回と違い手に持った石が次から次へとパズルのようにピッタリ合います。前回は、なかなか石が合わず石を何回も取り替えながらの作業でした。

今回のような手に持った石が一発で合うような日は目づらしく、年に数回あるかないかの絶好調の日でした。

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 今回も前回同様に白っぽい石数個に100均で購入した水星ニスを石に塗ります。こうすると白っぽい石に風合いや重みがつきます。京都の親方は墨汁を塗っていました。

 

完成した創作蹲踞を見てもらう前に、簡単な蹲踞のウンチクを聞いてください。

下の写真は私の庭の創作蹲踞です。

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蹲踞は、茶事の時に客が手や口を清めるために使われます。

蹲踞は、手水鉢(てみずばち)に、手水を使うために乗る前石(まえいし)、湯桶を置く湯桶石(ゆおけいし)、灯火を置く手燭石(てしょくいし)、写真ではカエルが乗っている石です。これらの役石と、水門(すいもん)別名海(うみ)で造られています。写真では手水鉢の周りにある、こぶし大の黒色の石たちが海です。流儀によって役石の配置は違い、表千家は左に手燭石、右に湯桶石を配し、裏千家はその逆に配します。

 

では、今回現代風にアレンジした創作蹲踞です。

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カエルの乗っかっている左右の延段を手燭石と湯桶石としました。

海は黒い砂利と白い砂利どちらを使うか悩みましたが。今回は斬新な発想で白い砂利を選びました。

 

今回の一番のポイントは手水鉢の後ろの石です。

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写真では分かりにくいのですが、この石は大きな穴が空いています。

この穴が、私には荒々しい洞窟のような、また、滝のようにも見えて非常に面白い良い石です。

蹲踞を造ろうという発想をくれた石です。

「荒々しい岩肌の山、風雪に耐える松、岩の間からは流れおちる滝の水、水は山の川を流れ流れて海に帰ってゆく。」

とイメージしました。

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下の写真。蹲踞に見えますか?

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次からは蹲踞前をDIYしていきます。

サクラダファミリではないですが、全体が完成するまでしばらくかかりそうです。

 

手を清めるはずの手水鉢ですが、創作蹲踞なので金魚を飼っています。

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 最後までお読みいただきありがとうございました。