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樹木医師が教える、除草剤の種類と働き

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はじめに

 除草剤と聞くだけで「毒物」「劇物」「枯れ葉剤」をイメージされる方がおおいでし

ょう。安心してください、除草剤は正しく使えばとても便利な農薬です。暑い日中での

草むしりや草刈りが除草剤を活用すると驚くほど奇麗に楽に除草でいます。

 除草剤の種類と働きを解かりやすく解説しましたので。参考にしてください。

           

             【土壌処理型除草剤】

👴(お客) 長期間、雑草が生えないようにしたいです。

 

😁(私) 一般的に粒剤タイプ(土壌処理型の除草剤)がおススメです。パラパラとまく

 

だけで土壌に落ちた成分を雑草が根から吸収し雑草は枯れ、土壌に残った成分が処理層

 

を形成し、効果が長期間持続します。(葉から吸収しません)

 

👴(お客) どの様な場所に撒けますか?

 

😁(私) 駐車場、墓地、空き地、家まわりなどです。

 

👴(お客) コンクリートの隙間に生える雑草には?

 

😁(私) コンクリートの隙間や傾斜地では成分が雨で流れる可能性があります。そのよ

 

うな所には、液剤タイプ(茎葉処理型の除草剤)を使用してください。

 

👴(お客) 庭木や草花を植えていますが?

 

😁(私) 庭木や草花の根があると根が成分を吸収しますので十分に根から離して散布し

 

ください。

 

👴(お客) 天気の良い日に除草剤をまくのですか?

 

😁(私)  雨上がりなど、土壌が湿っている時がおススメです。

 

👴(お客) 背の高い雑草でも大丈夫? 

 

😁(私) 長い草は刈ってから撒いてください。

 

👴(お客) 何月頃に撒けばいいですか?

 

😁(私) 春先の草が生えだす2月中頃~5月末頃に撒くと効果的です。効果がしばらく

 

続くので夏草が予防できます。8月末頃~11月末頃にもう一度撒くと来春の雑草の発生

 

も少なくてすみます。

 

             【茎葉処理型除草剤】

🙍(お客) 速く枯れ始める除草剤はありますか?

 

😁(私) 一般的に液剤タイプ(茎葉処理型除草剤)がおススメです。除草剤の成分が雑草

 

の葉や茎から吸収されるので数時間で植物に移行します。(根から吸収しません)

 

🙍(お客) そのような場所で使用できますか?

 

😁(私) 駐車場、墓地、空き地、家まわり、庭、コンクリートの隙間、花壇まわりで使

 

用できます。

 

🙍(お客) 庭木付近の雑草を枯らしたいのですが?

 

😁(私) 液剤タイプ(茎葉処理型除草剤)の多くは成分が土壌に落ちるとすばやく不活性

 

化しますので庭木(植物)の根から吸収されることはありません。

 

🙍(お客) 除草後に草木や庭木を植えたいです?

 

😁(私) 薬剤がかかった雑草のみを枯らせます。有効成分は土壌に落ちると不活性化し

 

ますので、除草後植え付けかのうです。(茎葉処理型除草剤は雑草の発生を抑える効果は

 

ありません)

 

🙍(お客) 背の高い草でも大丈夫ですか?

 

😁(私) 茎葉処理型除草剤は背が高い雑草でも大丈夫ですが、十分に気を付けて散布し

 

てください。

 

🙍(お客) 天気は晴れの日に撒くのですか?

 

😁(私) 散布する日は天気が良く風の無い日に散布しましょう。散布後に雨が降ると薬

 

剤が流れて効果が期待できないです。また風の強い日は薬剤が散るおそれがあります。

 

🙍(お客) 何月頃に撒けばいいでしょうか?

 

😁(私) 4月頃~10月末頃まで伸びた雑草の生育期に撒きましょう。

 

 まとめ

除草剤大きくわけて「土壌処理型除草剤」と「茎葉処理型除草剤」があります。

 

土壌処理型は粒剤で根から吸収して枯らす。茎葉処理型は液剤で葉から吸収して枯ら

 

す。土壌処理型は効きは遅いが雑草を長期間は発生を抑えます。茎葉処理型は効きが速

 

く、樹木近くで使用できます。土壌処理型は粒剤をまくだけ。茎葉処理型はシャワータ

 

イプのそのままかけるだけと、最近ではとても使いやすい商品たくさんあります。

 

 薬剤の特性をうまく使い分け、農薬を散布する時十分に注意し、正しく使用すればと

 

ても便利な農薬です。