樹木医師の盆栽に魅せられて、其ノ十三 初めての黒松と赤松の実生仕立て
はじめに
去年の秋に採取した黒松と赤松の種をまき、実生仕立てに挑戦したいと思います。
令和2年9月27日
家の近くの山と海で、黒松と赤松の松ぼっくりを採取。
令和2年10月1日
青かった松ぼっくりも次第に茶色になってきました。
令和2年10月5日
早いものは、松ぼっくりがひらいてきて種子が自然にこぼれ落ちています。
令和2年10月9日
写真は黒松の松ぼっくりです。種子は手でもんで羽根をとりました。
全ての松ぼっくりの種を採取しましたので、日付を記入して冷蔵庫で来春まで管理します。
令和3年3月14日
いよいよ明日種まきを行いたいと思います。
種子は播種前日に一晩水につけました。
上の写真は、水に種子を入れた直後です。入れたとたんに、沈む種子と浮かぶ種子と別れました。
令和3年3月15日
上の写真は一晩水につけておいた種子です。ほとんど沈まず浮いています。
去年の秋に採取した松ぼっくりが悪かったのか、保存の仕方が悪かったのか、良い種子の場合もこれぐらいの割合で沈むのか、初めての挑戦なのでわかりません。
浮いた種子は発芽不能ということなので捨て、沈んだ種子を新聞の上に広げ水気をきりました。約30つぶ程とれました。
今回はバーミキュライトだけの用土に種まきをしました。バーミキュライトは水や空気を通しやすい特徴があります。また、保水性もあります。
本では、一ミリ以下のミジン粉を抜いた赤玉土7、砂3で紹介されていましたが、私はバーミキュライトを用いました。その理由は、去年バーミキュライト単体のさし床で松の挿し芽に成功したのと、その後、野菜の種まきをしましたら見事に発芽。それ以来、用土にバーミキュライト単体を用いています。
種子をまき、覆土は種子の2~3倍かぶせました。
4月16日撮影
本によると半月程で発芽するとのっていましたので、ほぼ一ヶ月何の変化もないので、用土と管理が悪かったとあきらめかけていましたが4月16日まちにまった発芽を確認。
4月24日撮影
早く出た芽は先の方が膨らみだしました。
4月28日撮影
なんて、可愛い。
5月2日撮影
ここまできてようやく松らしくなってきました。この段階では黒松と赤松の区別がつきません。ちゃんとわけて種まきすればよかったと後悔です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もう少し伸びましたら「軸切り挿し芽」に挑戦したいと思います。また、ブロブで紹介したいと思います。