樹木医師の盆栽に魅せられて、其ノ十四 モミジを溶岩石と流木に植えつけました
はじめに
令和3年3月26日
去年の秋に近くの山で採取した「モミジ」の苗木を溶岩石と流木に植えつけたいと思います。
写真の石は、横幅50㎝、高さ35㎝、奥行35㎝の溶岩石です。
溶岩は急冷する際にガスが噴き出し、小さな穴がたくさんある岩石です。非常に軽く、石の大きさからは考えられないほど軽く、このサイズで、約5kgほどしかありません。
今回は、この溶岩石の窪みに、モミジを植えつけたいと思います。
室外機と比べるとこんなサイズです。
苔を張り付けて鑑賞していましたが、少し寂しい感じですね。
去年の秋に採取した、イロハモミジです。持ち帰った時は根が粗かったので、苗床で越冬させました。
高さは約20㎝、太さは鉛筆の半分程度の苗木です。
ここで少し豆知識
モミジは紅葉する植物の総称ですが、園芸界では一般に葉の切れ込みの深いものをモミジ、浅いか、切れ込まないものをカエデといっています。
モミジの植えつけは芽がほころびる直前の3月が適期です。
今回使う土は、右から赤玉土とケト土です。
赤玉土は、無機質な用土になります。そのため雑菌などが繁殖しにくく、保水性、排水性、保肥性に優れます。
ケト土は、湿地のヨシやマコモなどが堆積分解しかかった粘りのある泥状の土です。乾燥すると固まるため、盆栽や立体的な寄せ植えでは接着剤として利用できます。土の肥料分は豊富ですが、水はけが悪いので赤玉土などを混ぜて用土にします。
ケト土7:赤玉土3の割合で、水を加えてよく混ぜます。
溶岩石の窪み。
この窪みに植えつけていきます。
約半年、苗床で管理した甲斐がありました。良いひげ根がたくさんでています。
窪みに根っこを差し込んで上からケト土をしっかり抑え込んだら、植えつけは完了です。枝数が少ない、枝先が軽い素材なので、針金などで縛らなくても大丈夫です。大きくなるにつれて溶岩石の無数の窪みに、しっかりと根を張るはずです。
乾燥防止と見栄えもかねて、苔を貼ります。これで完成です。
モミジをあえて、左側の窪み配置しました。
右側の窪みには、現在、苗床で育てている松苗を植えつけたいと思います。
写真は、3年ほど前に海で拾ってきた流木です。防腐処理を施しましたので、少し色が黒っぽくなっていますが、松の株だと思います。
台風が通過後、海の河口付近で拾いました。たまに、よい流木に出会います。
こちらも良いひげ根がでています。
植え付けて、こちらも苔を張り付けて完了です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また、松を配植したらブログに載せたいと思います。