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樹木医師の、のんびりとした田舎暮らし 其ノ九 白魚獲り

はじめに

鳥取県に移住して、はや五年目となりました。毎日、田舎暮らしですが飽きること無く

スローライフを楽しんでいます。田舎暮らしは、春夏秋冬楽しめますが、春は特に楽しめる事が多くあります。春の楽しみの一つ「白魚獲り」をこの度は紹介します。

 

白魚(シラウオ)は日本の温帯沿岸域やサハリン、朝鮮半島などに分布し、河川の河口域から湾内の沿岸域、汽水湖に生息し動物プランクトンを食べている。体長5~10㎝の細長い小魚です。魚体は透き通っていて、死後時間の経過と共に白っぽくなります。産卵期は2~5月で地方によって多少時期がずれますが、この時期になると産卵のために河川を遡上すると言われています。

令和3年3月6日

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奥に見えますのが、はわい温泉です。

私の住む町から車で約30分で来れる東郷池、周囲約10㎞の汽水湖で、鳥取県のほぼ中央に位置します。池の中央付近の湖底からは温泉が湧くという全国的でも珍しい池で、湖畔には、はわい温泉と東郷温泉があります。また、シジミ漁でも知られています。

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白魚獲りは至って簡単。ただ、やみくもに「たも」ですくうだけです。腕などは、関係なく獲れる時は誰でも獲れます。ただ「たも」は獲れる量に大きく関係します。

今年で3年目になる白魚獲り、赤い柄の「たも」は去年東郷池の湖畔にある釣具屋で購入。柄は伸縮性で1~3mと優れもの、「たも」の円形は約60㎝と大きめですが、素材はアルミニウムと軽量な造りとなっており、女性でも白魚を一網打尽にできます。母のお気に入りで、これを購入してから、母の方が多く獲れることもしばしば。

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3年目ともなると、白魚が獲れる気象条件もわかるようになりました。風が強く吹く時が絶好なチャンス。この日は冬型の気圧配置となり山陰地方は気温が10℃を下回る肌寒い日でしたが、北風が8mと強く、こういった風の強い日は波が白魚を岸に寄せて大漁となります。あとは岸に寄せられた白魚を岸からひたすら「たも」ですくい上げるだけです。だだ、波をかぶって濡れることも。

この日は週末ともあって、親子ずれが多く来ていました。

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まだ、白魚シーズン入ったばかりです。獲れる時は一回すくい上げただけで数十匹ということも。

風がない時でも、獲れる時があります。シーズン真っただ中の時は、風がなくても岸によって来ることがあります。風の無い日は水も透き通っています。その時は白魚の泳ぐ姿を見つけて獲りますが、白魚はご覧の通り半透明でとても見つけにくく、すばしっこく難しいですが、白魚は群れで泳いでいます。上手く群れをすくい上げられたら、こちらも一回で数十匹、獲れることもしばしば。見て獲る方が獲った感じが強いので、こちらの獲り方を好む人も多いです。

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「たも」をすくい上げる事3時間。

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けっこう獲れました。今年は二月終わり頃から来ていますが、今年一番の大漁です。家に帰って計ると約1㎏ありました。ご近所にお裾分けして残りは美味しく頂きました。白魚は冷凍も出来ますので多く獲れた時は冷凍保存します。

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毘沙門天の湯


まとめ

濡れた時や肌寒い日は足湯で温もってから帰るのが我が家の楽しみです。東郷池周辺には七福人にちなんで七つの足湯があります。足湯に入って見る東郷池もオススメです。

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去年の4月頃の東郷池です。満開の芝桜を見ながら白魚を獲りました。白魚はゴールデンウイーク頃まで獲れます。

たも網は目の細かいのがオススメです。