樹木医師の今年もタケノコの季節がきました
山陰地方のスーパーマーケットにも今が旬のタケノコが並びだしたので、タケノコ堀に
行ってきました。
タケノコ掘りに使う道具は、左からの「熊手」「カナベラ」所によって名称が違うでし
ょうが、ゴミをかき集める道具と鉄の棒です。
鉄の棒は造園の仕事で石を「こでたり」たり木の根を切るのに使ています。
「こでたり」の言葉、分かります。石を動かす事です。
金物屋で購入した時、この「カナベラ」は沖縄地方で山芋掘りに使うと道具と聞きまし
たが。
私は、造園の仕事で使っていますが、この季節はタケノコ掘りに大きく貢献しています。
京都では竹藪に肥料を入れたり、管理をして商品として朝掘りした、小さいタケノコを刺身で食べるらしいですが。
私の竹藪は肥料など入れていませんが、ちゃんと親株を残すなどの管理はしています。なかなかのタケノコが取れますよ。
熊手で竹の落ち葉をどければ!
ジャジャジャジャーン!
可愛らしい「オスのタケノコ」発見!
ここからが、腕の見せ所。
おりゃー!
一発で仕留めるのが、私の流派。
少しカナベラを差すのが、浅かったようです。
一年ぶりなので、こういう事もあります。
今年は忙しく、去年より来るのが遅く。
もう地面から出ています。
今度は、「メスのタケノコを」発見。こんどこそ奇麗に掘りたいと思います。
おりゃー!
ここで少し解説します。
私がテレビ見たタケノコ農家の人は「ツルハシノ」の尖っていない、逆の方。平たい方。その平たい部分だけある。その部分が長い道具(私は「バチヅル」と呼んでいますが)で掘っていました。
私も「バチヅル」で何回か掘りましたが、結構な重労働です。
そこで、竹藪にこもる事、数十年。あみだした技が「カナベラ一発!」です。
この技のおかげで、タケノコを量産化することに成功しました。
今回は一発勝負、成功しました。
植木屋の知恵袋
・オスのタケノコは実が詰まった少し硬めの身です。穂先緑色オス
・メスのタケノコはみずみずしい、柔らかい身です。穂先黄色メス
正確には雄雌ないようですが。見た目で雄雌と分けています。
タケノコの先端のトサカの様な部分で区別します。。
私は掘ったタケノコは近所にお裾分けしますが、皆さんの好みがあり、硬いのがいい人。柔らかい方がいい人。人それぞれです。
人によってはこの赤色のぶつぶつがあるのが、メスという人も。
ほんまかいな。
こんしんの一撃必殺!
パーフェクト。
ジャジャジャジャーン!
竹藪に入って約30分。
今年も豊作です。竹藪の神様「かぐや姫」に感謝して。
今晩は焼きタケノコ&たけのこご飯で楽しい夕食をしたいと思います。
お正月はここの竹を利用して、毎年門松を作ります。
竹も笑っています。