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樹木医師の育てやすく手のかからない人気の花、PART1

はじめ

今回紹介する花は、丈夫で育てやすく、手もかからない人気の花です。忙しい方やはじめての方、玄関先や花壇、プランターにどうですか。

 

 アサガオ

・科名:ヒルガオ科 ・別名:ケゴシ ・1年草

・花色:赤・白・青・紫

・苗の購入期:5~7月

・植えつけ:5~7月

・開花期:7~9月

栽培のポイント

日当たり、水はけ、水もちがよければ、ほとんど失敗しないで育ちます。元肥に暖効肥料を与えて植えつけます。朝夕の涼しいときにたっぷり水を与えます。花が咲くまでは10日に1回ぐらい液肥追肥します。長く伸びた茎は、支柱やフェンスなどに絡ませます。種からの栽培もかんたんで、種を一晩水に漬けてからまくか、カッターで傷をつけてからまくと、発芽しやすいです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、花が咲くまでは10日に1回に液肥を与えます。

 

 サルビア

・科名:シソ科 ・別名:ヒゴロモソウ ・1年草、多年草

・花色:赤・白・ピンク・青・紫

・苗の購入期:4~9月

・草丈:30~60㎝

・植えつけ:4~9月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと水はけの良い場所、元肥に暖効性肥料を十分に与えて植えつけ、たっぷりと水を与えます。地植えなら水やりはこの前後だけで、あとはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。開花期間が長いので、開花中は月に1~2回液肥を与えます。花後は花穂ごと切りとり、夏には株の半分ぐらいまで切り戻し、置き肥を与えます。秋にまた花が咲きます。ひどく乾燥するとハダニやアブラムシが発生するので、水切れに注意し、スミチオン乳剤などで予防します。赤花でおなじみのサルビア一年草です。ブルーサルビアの青や白の品種、ピンクの品種は多年草です。多年草の品種は、冬に地上部が枯れても根は残り、翌年また花が咲きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、開花中は月に1~2回液肥を与えます。秋には置き肥で追肥します。

 

 ゼラニウム

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・科名:フウロソウ科 ・別名:テンジクアオイ ・多年草

・花色:赤・白・ピンク

・苗の購入期:1年中

・草丈:15~50㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:3~11月

栽培のポイント

苗は一年中出回っています。とても丈夫で育てやすく、地植え、鉢植えのともに楽しめます。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。風通しの良い場所で、乾燥ぎみで育てると、花をたくさんつけます。乾燥を好み、水をやりすぎると茎ばかり伸びすぎて花が少なくなるので、土が完全に乾いてから、たっぷりと水を与えます。丈夫で育てやすいのですが、極端な暑さと寒さに弱いので、鉢植えなら夏は半日風に、冬は室内で管理します。開花期間が長いので、月に1回は置き肥か液肥追肥します。花がらはこまめに摘み、、摘芯をくり返すと、ボリュームのある株に育ちます。花後に切り戻して植え替えると、さらに長く花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は、1000倍に薄めた液肥か置き肥を与えるとよいでしょう。 

 

 インパチェンス

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・科名:ツリフネソウ科 ・別名:アフリカホウセンカ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫・オレンジ

・苗の購入期:4~8月

・草丈:10~15㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日なたでも半日陰でも良く育つ丈夫で育てやすいです。高温と乾燥はやや弱いので、どちらかというと半日陰の方が向いています。夏は半日陰、それ以外は日なたで育て育てた方がよいでしょう。地植え株間を20~30㎝あけて、元肥を与えて植えつけます。鉢植えでも生育が早いので、なるべく大きめの鉢に植え替ます。水はけと水もちのよい土で育て、水切れにならないよに注意します。夏は乾燥しやすいので、1日に2回ほど水を与えます。花の期間が長いので、液肥を月に1~2回与え、花がらはこまめに摘みとります。夏の終わりに、大きくなった株を切り戻して追肥しや置き肥で追肥します。こうすると秋にまた花が咲きます。さし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、開花中は、1000倍に薄めた液肥を月に1~2回与えます。花後に切り戻したら、置き肥を与えるとよいでしょう。 

 

 ジニア・リネアリス

・科名:キク科 ・別名:ホソバヒャクニチソウ ・一年草

・花色:白・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:4~5月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

春に日当たり、水はけのよい土に暖効性肥料を与えて植えつけます。植えつけ時にたっぷりと水を与えます。後は葉がしおれたときだけ水を与えます。肥料は、大きくなって切り戻すときや生長が悪いときに、追肥液肥を与えます。花を次々に咲かせるので、花がらはこまめに摘みとります。ジニア・リネアリスは、ヒャクニチソウの仲間ですが、より丈夫で開花期間が長い品種です。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料をに与えます。また、追肥は、切り戻し後や生育が悪いときに、液肥を与えます。 

センニチコウ

 ・科名:ヒユ科 ・別名:センニチソウ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫

・苗の購入期:4~8月

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

夏の暑さにも強く、花を長く楽しめます。元肥を少量与え、20~30㎝ほど株間をとって植えつけます。水は植えつけのときにたっぷりと与えます。それ以降は極端に乾燥したときだけ与えます。7月頃に茎を短く切り、風通しをよくすると、秋の花つきがよくなります。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を少量与えます。

 

キンギョソウ

 ・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:スナップドラゴン、アンテリナム ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~7月、10~11月

・草丈:20~120㎝

・植えつけ:3~4月、10~11月

・開花期:4~7月、10~11月

栽培のポイント

ほぼ1年中出回っています。花つきの苗を購入して育てるのが一般的です。鉢植えなら4~5号鉢に一株、プランターなら3~4株、花壇なら株間を20~30㎝間で植えつけます。水はけのよい土に元肥に、暖効肥料を与えて植えつけます。花の咲く期間が長いので、春に置き肥を少量与え、開花期間中は薄い液肥を与えてもよいでしょう。日当たりの良い場所で育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が咲き終わったら茎は花首で切りとると、わきから新しい芽が出て、次から次へと花が咲きます。寒さに強いので、野外で冬越しできます。種まきでふやせます。また秋にはさし芽でふやせます。年間を通して花が楽しめる、四季咲き性の品種もあるのでおすすめです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥には、置き肥を与えるとよいでしょう。開花中は、液肥を与えてもよいでしょう。

 

シバザクラ

・科名:ハナシノブ科 ・別名:モスフロックス ・多年草

・花色:白・赤・ピンク

・苗の購入期:3~4月

・植えつけ:3~4月

・開花期:3~5月

栽培のポイント

春に、日当たりと水はけのよい土に元肥を少々与えて、株間を20㎝ほどとって植えつけます。どんどん広がって直ぐに埋めつくされます。追肥は必要ありません。水も植え付け前後に与えるだけで必要ありません。葉が枯れて茶色になった部分は、病虫害の原因になるので、早めに取り除きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を少々与えます。また、追肥は必要ありません。

 

ダリア

・科名:キク科 ・別名:テンジクボタン ・春植え球根

・花色:赤・白・ピンク・黄

・球根の購入期:3~5月

・草丈:40~120㎝

・植えつけ:3~5月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

球根の植えつけは春に、元肥を十分に与えて、約8㎝の深さで50~60㎝間隔に植えつけます。細長い球根を寝かせるようにして植えつけ、3㎝ほど離して支柱を立てます。日当たりと風通しの良い場所で育てますが、地植えなら追肥は特に必要ありません。土が乾いたら水を与え、夏の乾燥が続くときは、2日に1回は水を与えます。高温多湿にはやや弱いので、花がらを葉の上から摘み、伸びすぎた枝は7月頃切り戻します。その後、液肥を1回与えると、秋にまた花が咲きます。茎は柔らかいので、生長して草丈が高くなってきたら、支柱にしばりつけて、倒れないようにします。11月頃、枯れた茎を株元から切り取り、球根を堀り上げ、乾燥保存します。2~3月には、古い球根のわきに新しくできる子球を切り分けて、また植えつけます。春に、種まきやさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は必要はありませんが、切り戻しの後は、1000倍に薄めた液肥追肥します。

 

コスモス

・科名:キク科 ・別名:アキザクラ、オオハルシャギク ・一年草

・花色:赤・ピンク・白・オレンジ・黄・茶

・球根の購入期:4~6月、9月

・草丈:40~150㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~11月

栽培のポイント

苗から育てる場合は、元肥を与えて植えつけます。種から育てる場合は4~6月に種をまきます。秋に花を咲かせる場合は、あまり早くまかない方がいいでしょう。花壇や地植えの場合は、20~30㎝間隔に2~3粒ずつ種をまきます。生長して混んできたところを間引きます。水やりは植え付け前後だけで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。咲き終わった花は、早めに花茎から摘みとるようにします。長い期間花が楽しめます。葉が4~6枚のときに、茎の先を摘むとわきからまた芽が出て花を咲かせます。地植え鉢植えともに、肥料は必要ありませんが、生育が悪いときは液肥追肥します。アブラムシが発生したときは、スミチオン乳剤などで予防します。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は必要はありませんが、生育の悪いときは液肥追肥します。

 

シロタエギク

・科名:キク科 ・別名:ダスティーミラー ・多年草

・花色:銀白

・苗の購入期:ほぼ1年中

・植えつけ:10~11月

・開花期:6~9月

栽培のポイント

日当たりの良い場所で、水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。土も選ばす、肥料も植えつけ時の元肥以外は必要ありません。水は鉢植えの場合だけ、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。2年目以降は大きくなって乱れやすいので、初夏に15㎝くらいの高さに切りそろえます。とても丈夫で育てやすく、放っておいてもどんどん株が広がっていきます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は必要はありません。

 

パンジー

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・科名:スミレ科 ・別名:サンシキスミレ、コチョウソウ・1年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白・青・紫・黒

・苗の購入:11~4月

・草丈10~30㎝

・植えつけ:11~3月

・開花期:11~6月

栽培のポイント

葉色がよく、茎も太くしっかりした苗を選んで購入します。水はけのよい土に元肥を与え植えつけします。日当たりと風通しの良い場所で育てます。水は表面が乾いたらたっぷりと与えます。水切れに注意します。鉢植えなら液肥を月に2~3回追肥します。春先にアブラムシが発生したら、早めにスミチオン乳剤で対処します。花がらをこまめに摘めば、長く花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月2~3回ほど、液肥を与えるとよいでしょう。地植えなら月に一回、暖効性化成肥料を置き肥します。

 

ポーチュラカ

 

 ・科名:スベリヒユ科 ・別名:ハナスベリヒユ・パースレイン ・多年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白

・苗の購入期:4~8月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:5~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥に暖効性肥料をすき込んで植えつけます。放っておいても育ち、よく増えます。日当たりの良い場所ほど、花をたくさん咲かせます。地植えなら、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えなら土が完全に乾いてから水を与えるようにします。。追肥は特に必要ないですが、春から秋にかけて、液肥を月1回ほど与えます。成長が早く、茎が伸びすぎたときは、茎の先を切って整えるとわきからまた芽を出して、花が咲きます。寒さに弱いので、冬前に切り戻して、乾燥ぎみに室内で管理します。翌年の初夏から花が咲きます。さし芽でふえます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥はあまり必要ありませんが、月1回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 
papibo.hatenablog.com