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樹木医師の犬や猫に健康被害がある植物

はじめに

犬や猫に健康被害が確認されている植物です。中には大量に摂取すると死亡する可能性もあります。初めて犬や猫を飼う人には知っていてほしいです。

*以下の植物は、人には健康被害が認められていません。

 

・アボカド:下痢、嘔吐、呼吸困難、など

・ユリ類:嘔吐、食欲不振、無気力、腎不全、など

グラジオラス:接触皮膚炎、腹痛、嘔吐、下痢、など

・ネギ類:溶血性貧血、胃腸の不調、尿症、など

・ヘメロカリス:嘔吐、食欲不振、無気力、倦怠感、腎不全、など

・ドラセナ:嘔吐、食欲不振、瞳孔散大、腹痛、など

ギボウシの仲間:嘔吐、下痢、口腔内や腸の痛み、など

カランコエ:嘔吐、下痢、食欲不振、など

・ブドウ:嘔吐、食欲不振、下痢、腎臓障害、など

ジューンベリー:呼吸困難、心血管虚脱、など

・アーモンド:胃腸障害、吐き気、呼吸困難、虚脱、けいれん、など

アメリイワナンテン:腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、など

・マカデミアナッツ:心拍数の増加、脱力感、嘔吐、震え、など

・トマト:食欲不振、胃腸の不調、下痢、眠気、行動変化、脱力感、瞳孔散大、など

・ドゥランタ:下痢、嘔吐、胃や腸からの出血、筋力低下、など

・ミントの仲間:発熱、胃痛、吐き気、呼吸困難、高血圧、発作、腎不全、など

・フジバカマ:歯茎や鼻などから出血、など

カーネーション:胃腸炎接触皮膚炎、など

・シュッコンカスミソウ:嘔吐、下痢、皮膚炎、など

樹木医師の生物農薬、知っていますか?これからの農業はスマートになります

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近年、農薬に頼らずに作物を作る無農薬野菜が人気を集めていますが、家庭菜園程の栽培なら十分に可能ですが、野菜などを大量に栽培している農家は、無農薬で大量に野菜を栽培することは不可能だと言ってもよいでしょう。生物農薬は化学農薬を使用せずに野菜などを栽培することができます。「無農薬で生産した野菜です」と看板をあげて、野菜などを大量に生産している農家の強い味方となっています。施設栽培のトマト、ナス、キュウリ、イチゴなどの栽培に利用されています。

昆虫や微生物を生きたままの状態で農薬として利用することを「生物農薬」といいます。化学農薬は環境への残留性が大きく、人間への安全性が低く、毒性を有するものがあります。生物農薬は生物由来の物質を有効成分としているので、環境への残留性は少なく、人間への安全性が高いのが特徴です。 

 

【微生物農薬

土壌中などに存在する膨大な数の微生物のうち、病原菌から植物を守る微生物や害虫から植物を守る微生物を選び、生きたままで使いやすくした製剤をいいます。病原菌が付く場所を先に占領したり、植物に感染が起こらないようにしたり、害虫に寄生して殺したりします。環境への残留性は少なく、人間への安全性が高いのが特徴です。農林水産大臣による農薬として登録を受けたものです。農薬として散布回数にカウントされませんので、無農薬で生産した野菜です。

 

【天敵農薬】

天敵とは、ある生物に対して食物連鎖の上位にあって、寄生者や捕食者として働く生物を指します。その性質を防除に利用したのが天敵農薬です。「オンシツツヤコバチ」は施設栽培の野菜類に付く害虫「オンシツコナジラミ」に寄生します。「ミヤコカブリダニ」は施設栽培の野菜類に付く害虫「ハダニ類」を捕食します。自然界にもともと存在する天敵を大量に増殖して製品化されています。農薬として登録された製品を、作物の生産者が購入して施設(ビニールハウス)放飼いして利用します。環境への残留性は少なく、人間への安全性が高いのが特徴です。農薬として散布回数にカウントされませんので、無農薬で生産した野菜です。

 

【フェロモン剤】

昆虫は、交尾のために自分の居場所を知らせるために性フェロモンをだします。雄成虫は雌成虫が分泌する性フェロモンをたどって雌成虫を探し出し、交尾します。性フェロモンを科学的に合成し、製剤化したのがフェロモン剤です。フェロモン剤には、交信を混乱させて交尾を邪魔するタイプと、雄成虫を大量に誘い出し、捕まえて殺すタイプがあります。フェロモン剤は、狙った虫だけに効く、少ない量で効く、毒性がほとんど無いのが特徴です。特に、狙った虫だけに効きということは、これまでの農薬散布で害虫以外の生物や昆虫なども多く殺してきましたが、フェロモン剤は生態系に悪影響を及ぼすことが少なくなり、環境にやさしく、人間への安全性が高い防除法といえます。現在実用化されているフェロモン剤は、ハマキムシやモモシンクイガなどの害虫を対象とした数種類があります。

 

まとめ

農薬に頼らずに農産物を作るのはとても大変ですが、これからの農業はスマートに変わっていくと思います。

樹木医師の植物の意外と知られていない豆知識

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【イチイ/セイヨウイチイ】

英仏百年戦争でのイギリスの勝利は、セイヨウイチイで作った弓のおかげといわれています。木材は緻密で良質。

【ヒノキ】

精油分が少量含まれていることから、昔は火おこしに利用されていました。現在でも神事に使用されています。「火の木」が語源という説もあります。

コウヤマキ

コバノナンヨウスギ、ヒマラヤスギとともに世界の三大公園木とされています。和歌山の高野山に多く自生し、高野山では霊木として保護されています。

【セイヨウヒイラギ】

ヨーロッパでは聖なる木として、クリスマスの飾りつけに使われます。

【カナメモチ】

材質がかたく「扇の要(かなめ)」として用いられていたことから「要用のモチノキ」が名前の由来とされています。かたい木部は車輪や鎌の柄などにも利用されていました。

【モッコク】

木部は緻密でかたいため、建築材料や器具材などに使用。沖縄の首里城でも建築材として使用。

【カエデ】

万葉集』には「かえるで」という蛙の手にたとえた古名が登場します。これがなまって現在の名称になったといわれています。

【ヒメシャラ/ナツツバキ】

沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」という『平家物語』の一説で知られる植物と混同されることがありますが、それは仏教の聖木とされている、フタバガキ科の樹木です。

【シダレヤナギ】

万葉集』にも4首詠まれていますが、当時は鑑賞以外に、枝を鬘(仮の髪、かつら)にして長寿や幸福を願いました。

【セイヨウシナノキ

主にヨーロッパ原産のシナノキの仲間をドイツ語でリンデンバウムといい、日本ではシューベルトの歌曲名『菩提樹』として知られています。

【ナツハゼ】

秋に熟す黒紫色の実は、酸味は強いが熟すと甘く、食用になります。ブルーベリーの仲間です。

【フジ】

つるはカゴづくりなどに利用され、若葉はゆでて、灰汁(あく)抜きすると食べれます。また、種子は煎じて食中毒や腹痛の薬などに利用されます。

【ムベ】

秋にみのる紫褐色の果実はとても甘く、昔は朝廷に献上されていました。

【竹類/ササ類】

 成竹になるときに皮が長くついているものをササ類、皮が落ちるものを竹類。

【ハナカイドウ】

 中国の唐の玄宗皇帝が、酔って眠る楊貴妃をハナカイドウにたとえたように、昔から美人の形容に使われます。

エニシダ

ヨーロッパでは、伝説上の魔女はエニシダでつくった箒に乗って空を飛ぶとされ、その枝は実用的な枝箒としても使われてきました。

ハナミズキ

キリストを磔にした十字架の木がハナミズキだという伝説です。二度と十字架にできないように、幹が細く、十字架のような4枚の苞の先端にキリストの手足から流れる血をあらわす赤い跡が残ったと言い伝えが、アメリカにあります。

モクレンハクモクレン/コブシ】

モクレンハクモクレン、コブシなどの仲間は欧米ではマグノリアと呼ばれています。マグノリアは1億年以上も前から地球上に存在していました。花木類の重要な先祖です。

ムクゲ

韓国では若葉は食べ、葉はお茶の代用として飲まれています。

【ギンバイカ

ヨーロッパやアラビアでは古くから庭木として栽培され、ハーブとしても利用されています。神話や伝説も多く、神木や不死、復活の象徴とされるほか、別名「祝いの木」として、結婚式の花輪に用いられます。

【リョウブ】

若葉をゆでて加薬飯(かやくめし)の材料とした令法飯(りょうぶめし)は、古くから農作物が不作のとき救荒食物として食べられていました。

【ツバキ】

ツバキは日本の代表的な花木ですが、現在では世界各地で愛され、栽培されています。明治時代に海外へ紹介され、カメリアと呼ばれ人気が高くなりました。

【ウメ】

 『万葉集』に数多く登場しますが、原産地は中国です。前漢~唐の時代に渡来したと考えられています。奈良時代にはすでに栽培されていました。

【アンズ】

薬用植物として中国から渡来し呼び名は「唐桃」。杏と呼ばれるのは江戸時代になってからです。

セイヨウミザクラ(サクランボ)】

原産地は西アジア。日本での栽培は、明治初年、北海道開拓史によって始まりました。

【スモモ】

古代から栽培されていましたが、果物としてはほとんど認知されませんでした。現在栽培されている品種の多くは、明治初年にアメリカに持ち込まれて品種改良され、日本に逆輸入されたものです。

ラズベリー

16世紀ごろイギリスで栽培が始まり、ヨーロッパやアメリカでの品種改良を経て、昭和48年(1973)に日本に導入されました。キイチゴの一種。

【リンゴ】

アダムとイブの「禁断の木の実」で有名なリンゴ。現在食用とされているリンゴの祖先はヨーロッパ原産地のセイヨウリンゴです。日本には平安時代に中国起源のリンゴが入ったといわれていますが、本格的には、明治5年に開拓史によって導入されました。

【ブドウ類】

ブドウはカスピ海南部などを中心に、太古の時代から主にブドウ酒の原料として栽培されていました。日本では平安時代末期、甲斐の国の山中でブドウの木が発見されたのが現在の「甲州」種の始まりといわれていますが、現在、欧米雑種が広く栽培されています。

【イチジク】

イチジクの歴史は古く、5000年以上も前から栽培され、聖書の中でも登場する平和と豊穣の象徴です。日本へは江戸時代初期に長崎に伝えられました。

イチョウ

恐竜時代に栄えていた多くの裸子植物も、現存するのはイチョウを含めわずかな植物だけです。原産地は中国で、室町時代には日本でも栽培されていたとされます。

【カンキツ類】

葉は常緑で、黄色く熟した果実が年を越すことから、果実は太陽の象徴とされ、古くから神聖な木とされてきました。原産地は日本、中国、東南アジア一帯、インド北東部。

【キーウィフルーツ】

中国原産ですが、果樹として改良されたのはニュージーランドで、飛べない鳥キーウィに似ているのでその名がついたといわれます。日本に登場するのは1960年代。

【ザクロ】

シルクロード原産のザクロ。古くから果樹として利用され、その種子の多さから、古代ギリシャ、ローマでは豊穣、キリスト教では希望、世界各国で多産のシンボルとされています。日本に入ってきたのは平安時代とされています。

【バナナ】

戦国時代にポルトガルの宣教師により織田信長に献上されたのが日本渡来の最初といわれ、輸入されるようになったのは明治時代からです。

【エンドウ】

1922年にツターンカーメンの墓から発掘されたエンドウの種子。3000年以上前の種子が発芽して、現在世界各国で栽培されています。

【ゴマ】

古代エジプトでは、ゴマ油が燃料や香料、薬用、ミイラ作りの防腐剤として利用されていました。クレオパトラは、若さを保つために、ボディオイルとしてゴマ油愛用。中国では、不老不死の妙薬として世界最古の医学書「神農本草経」に記載されています。日本に入ってきたのは縄文時代だといわれています。

【イネ】

稲作は水田でつくる水稲が一般的ですが、畑で作られる「陸稲」も日本で栽培されています。また、30年ほど前までは「ササニシキ」はとても人気があるお米でしたが、1993年の冷害でササニシキは収穫量が落ち、以降、冷害に強い「ひとめぼれ」を作る農家が増えました。現在、一部の農家でササニシキは作られています。

 

樹木医師の紫色の花が魅力的な庭木

はじめに

花木の花にも。さまざまな色がありますが、紫色の花が咲く庭木を集めてみました。庭に植えて楽しみませんか。

 

 クコ

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】特に選ばない

【植えつけ時期】落葉期が適期です

【開花期】8~9月

栽培のポイント

植えつけと移植は、落葉後から葉の出る前に長くのびた枝を切りつめて植えつけます。株が大きい場合は、株分けして、小株で移植します。日当たり良い場所に、元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけします。剪定は、落葉期、枝が込んだところがよくわかるので、葉が出るまでに刈り込むか、野趣を出して枝抜き剪定します。強剪定すると勢いよく枝が伸びすぎるので、軽剪定でとどめます。肥料はほとんど必要ありません。病虫害は、若葉のころにアブラムシが発生することがあります。見つけたら補殺します。被害が著しいときには殺虫剤を散布します。

 

フジ

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【日当たり】日向を好む。つるがのびる部分が日向ならば、根もとは日陰でもよい

【土壌・土質】土質は特に選ばない

【植えつけ時期】植えつけと移植は12~3月が適期です

【開花期】4月中旬~6月

栽培のポイント

植えつけと移植は12~3月が適期です。庭に植えつける場合は日当たり、保水のよい場所を選びます。移植は根を切ることなく末端まで掘り出します。やせ地でもよく育ますが湿り気を好み、乾燥には注意が必要です。植えつける時には、元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけます。花後に行う初夏の剪定は、余分な枝を整理して木の骨格を整え、樹幹部まで日光がはいるようにします。落葉後に行う冬の剪定は11月下旬~3月が適期で、つるや枝を整理することで、春にすっきりとした樹形が楽しめます。寒肥は、骨粉、油かすなどの有機質肥料を施し、開花後の夏は少なめに化成肥料を施します。病虫害は、コブ病、サビ病カイガラムシ、ハマキムシがときに見られるので、補殺したり、幹部を切除します。被害が著しいときは薬剤を散布します。

 

クレマチス

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】土質は特に選ばないが、乾燥しない水はけのよい場所を好む

【植えつけ時期】ポット苗を購入して、春植えします

【開花期】4~10月(一季咲き、四季咲き)、11~3(冬咲き)

栽培のポイント

ポット苗で流通しているため、植えつけ時期は特に限定されませんが、春植えが一般的です。移植は困難です。日当たりのよい場所に、完熟堆肥をすき込んで植えつけます。剪定は、つるがあちこちにのびるので、余分なつるは整理し、誘引してまとめます。肥料は、冬期にリン酸カリ成分を多く含んだ寒肥を施します。病虫害は、ドクガやミノガ、ハマキムシなどは補殺し、根にネコブセンチュウが発生したら鉢植えは土ごと処分し、庭植えでは土を消毒します。乾燥するとハダニが発生するので、灌水して水切れに注意します。

 

ハマナス

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【日当たり】日向を好むが、暑さに弱い

【土壌・土質】肥沃な土壌を好むが、砂質土でも育つ

【植えつけ時期】植えつけと移植は葉が開く前の2~3月が適期です

【開花期】5~8月

栽培のポイント

植えつけと移植は葉が開く前の2~3月が適期です。植栽の場合は、砂地より壌土質の土壌を好みます。西日のあたらない、明るい場所に元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけます。剪定は、込んだ葉の整理と古い茎の更新を行います。肥料は、早春と花後に、油かす、鶏糞、骨粉を施します。病虫害は、まれにアブラムシが発生します。見つけたら補殺します。被害が著しい場合は薬剤を散布します。

 

ハナズオウ

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】水はけのよい肥沃な砂質土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は2~3月、10~11月が適期です

【開花期】4月

栽培のポイント

植えつけと移植は2~3月、10~11月が適期です。大きくなった木や古い木の移植は根まわしをしてから行います。日当たりのよい場所を好みます。日陰では花つきが悪くなります。元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけます。剪定は、花が終わったら、のびすぎた枝や樹高が高くなりなりすぎた枝を、軽く切りつめる程度です。1~2月に寒肥として、油かす、鶏糞、化成肥料などを施します。病虫害は、アメリカシロヒトリが発生することがあります。見つけたら補殺します。被害が著しい場合は薬剤を散布します。

 

モクレン(マグノリア・ローヤル・クラウン)

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】土質をは選ばないが、肥沃な土地を好む。乾燥をきらう

【植えつけ時期】植えつけと移植は3~4月、10~11月が適期です

【開花期】3~4月

栽培のポイント

煙害や潮害にやや弱く、乾燥、強風、霜を嫌います。日当たりのよい肥沃な土壌に植えつけはます。3~4月、10~11月に、植え穴に完熟堆肥をすき込んで高めに植えつけます。移植はやや難しいのですが、根まわしをし、2~3月上旬までに行えば可能です。モクレン類はあまり剪定を好みません。1~2月に、からみ枝や込みすぎている枝、ふところ枝などの不要枝、徒長枝などを剪定する程度で樹形を保てます。1~2月に寒肥として堆肥、鶏糞を施します。病虫害は、カイガラムシがつきます。少ない場合は手でかき落とし、多い場合には、冬期にマシン油乳剤、石灰硫黄合剤などを散布します。

 

ライラック

【日当たり】日向を好むが、真夏の西日には弱い。耐寒性がある

【土壌・土質】水はけのよい土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけは11~3月が適期です

【開花期】4~5月

栽培のポイント

植えつけは11~3月が適期です。敷きわらをして根もとを保護します。西日のあたらない、日向の場所に元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけます。剪定は、芽吹きが弱いので、込みすぎた小枝や広がりすぎた枝を剪定する程度です。暖地では不要枝以外ほとんど剪定しません。肥料は、早春と6月初旬に鶏糞、骨粉、油かすを施します。病虫害は、暖地ではカミキリムシの幼虫つくことがあります。発見したら補殺します。

 

アジサイ

【日当たり】半日陰を好むが、耐陰性は強い。セイヨウアジサイは日向でも生育する

【土壌・土質】やや湿った肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけは暖地では11~3月の落葉期、寒冷地では発芽前の3~4月

【開花期】6~7月

栽培のポイント

西日の当たらない半日陰の場所を好みますが、陽光地にも耐えてよく育ちます。耐寒性はありますが、寒風の当たるところでは花芽が凍害を受けやすくなります。やや湿った肥沃な土壌を好みますが、セイヨウアジサイは水はけのよい土壌を好みます。植えつけは暖地では11~3月の落葉期、寒冷地では発芽前の3~4月が適期です。移植は暖地では2月、寒冷地では3~4月が適期です。元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけます。剪定は、花芽が形成される9月中旬ごろまでに行います。肥料はあまり必要ありませんが、施肥を行うときは、チッ素過多にならないように気をつけます。病虫害は、まれに炭疽病、アザミウマ類が発生することがあります。被害が著しい場合は薬剤を散布します。

 

ブッドレア

【日当たり】風通しのよい日向を好む。日陰地をきらうが、耐寒性がある

【土壌・土質】水はけのよい肥沃な土壌を好むが、乾燥にも強い

【植えつけ時期】植えつけは3月上旬~中旬が適期です

【開花期】7~10月初旬

栽培のポイント

水はけのよい日当たりの場所に、3月上旬~中旬頃に元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけます。移植は難しく、根まわしをしてから移植するようにします。剪定は、12月中旬~3月上旬ごろ、前年のびた枝を強く切り戻し、樹形を整えます。開花中は根もとから出るひこばえを取り除き、花がらを摘みとります。肥料は、生育旺盛なら不要です。やせ地では12~2月上旬に堆肥や鶏糞、6~7月下旬に油かすと化成肥料を与えます。病虫害は、なれにアブラムシ、テッポウムシがつきます。剪定で通風、採光を促します。

 

ハギ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】肥沃な土壌を好むが、やせた乾燥地にも耐える

【植えつけ時期】植えつけと移植は落葉期の11~3月が適期です

【開花期】5中旬~10月

栽培のポイント

日当たりのよい場所に、元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけます。剪定は、ほとんど必要ありませんが、丈を高くしたくないときは、秋から早春に地上部を切りとり、根際から新梢をのばします。肥料もほとんど必要ありませんが、寒肥に鶏糞などを与えると、生育がよくなります。病虫害は、うどんこ病サビ病などが発生します。殺菌剤を散布します。

 

エリカ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】水はけのよい土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は10~12月、3~4月が適期です

【開花期】12~4月中旬

栽培のポイント

南アメリカからヨーロッパ原産のエリカ。暖地性で日本では栽培が難しいですが、ジャノメエリカ(クロシベエリカ)が日本の気候にあい、関東以西で庭木として植えられています。植えつけと移植は10~12月、3~4月が適期です。日当たりよい場所に、元肥として完熟堆肥をすき込んで植えつけます。剪定は、のびすぎた枝葉を剪定する程度で、水やりも夏の乾燥時期以外は必要ありません。肥料は、酸性土壌を好むので、数年に1回、ピートモスや堆肥を根のまわりに与えます。病虫害は、まれにアブラムシが発生することがあります。剪定によって通風と採光を促します。被害が著しい場合は薬剤を散布します。

 

まとめ

最近では、コンテナ栽培が流行っています。場所をとらず、苗木から育てても花が早く咲くのが人気の理由です。玄関先や庭を演出する仲間に入れてみてはいかがでしょうか。きっと心が華やかになりますよ。

樹木医師の桃色の花が魅力的な庭木

はじめに

花木の花にも。さまざまな色がありますが、桃色の花が咲く庭木を集めてみました。庭に植えて楽しみませんか。

 

 サクラ

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】適湿からやや適潤で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は、厳寒期を除く12~3月の落葉期が適期です

【開花期】3~5月

栽培のポイント

日向を好むみ、日陰や半日陰では花つきが悪く、大気汚染や潮風に弱いです。庭植には樹形がコンパクトな品種がおすすめです。「オカメ」「マメザクラ」「トウカイザクラ」「ケイオウザクラ」「ヨクハマザクラ」「天の川」「八重紅枝垂」などがあります。植えつけと移植は、厳寒期を除く12~3月の落葉期が適期です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は自然樹形にしますが、徒長枝やひこばえなどは、太くならにいうちに剪定します。直径2㎝以上の切り口は、殺菌剤などを塗布します。肥料は、成木ではほとんど必要ありません。幼木のときや、やせ地に植えたものには、暖効性化成肥料や鶏糞などを冬期に施します。病害虫は、アメリカシロヒトリ、オビカレハ、モンクロシャチホコなどのケムシがよく発生します。初期に補殺しますが、被害が広範囲の場合は、スミチオン乳剤で駆除します。

 

ハナカイドウ

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【日当たり】日向を好むが乾燥はきらう

【土壌・土質】水はけのよい肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は、花前の2~3月下旬が適期です

【開花期】4~5月

栽培のポイント

八重咲きで花の重なりが豊かなヤエカイドウ、大輪八重のオオヤエカイドウ、枝垂れ性のシダレカイドウ、花が上向きに咲くウエザキカイドウ(ベニリンゴ)、桃色のぼかしの入るミツバカイドウなどがあります。植えつけと移植は、花前の2~3月下旬、あるいは花後の5月下旬から6月が適期です。日当たりのよい場所に、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。11~3月に徒長枝、込み枝、からんだ枝を剪定します。6月中旬にのびすぎた枝を切りつめますが、あまり伸びていない枝は、先端に花芽ができ始めているので、切らないようにします。夏場は水やりを欠かさないようにします。寒肥として、堆肥と暖効性化成肥料をまぜたものを施します。花後の5月に化成肥料を追肥として施します。病害虫は、赤星病が発生します。ビャクシャク属の樹木との混植を避けます。

 

モモ

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】土質は特に選ばないが、水はけのよい適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は、落葉期の12~3月が適期です

【開花期】3~4月上旬

栽培のポイント

狭い場所には、枝垂れタイプや箒性のタイプの品種がおすすめです。また実は食べられないが花が美しく、花が大きく、八重咲きのものもあり、花色も豊富です。植えつけと移植は、落葉期の12~3月が適期です。日当たりのよい場所に、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。枝の伸長が旺盛なので、風当たりの強い場所や限られた場所では、花後すぐに剪定します。春にのびた枝を大事に残せば、時期が遅くなっても整枝することができます。肥料は、春期に暖効性化成肥料、秋冬期には鶏糞を施しますが、成木にはほとんど必要ありません。病害虫は、カイガラムシ類、モモハモグリガ、シンクイムシ類がつきます。被害が著しいときには薬剤を散布します。

 

ユスラウメ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】土質は特に選ばないが、粘土質の土壌をきらう

【植えつけ時期】植えつけは、庭植では12月上旬~3月中旬が適期です

【開花期】4~6月

栽培のポイント水はけの良い場所を好みます。耐寒性にすぐれ、土質を選ばず育ちます。植えつけは、庭植では12月上旬~3月中旬が適期です。鉢植えでは3月上旬が適期です。移植は12月頃に行います。元肥として完熟堆肥と暖効性肥料を土に混ぜ植えつけます。花芽を多くつけるには、6~7月にのびすぎた枝を剪定します。ひこばえが多く発生するので、早めに取り除き、幹を太らせると木肌が美しくなります。肥料は、2月と6月の果実収穫後に速効性化成肥料、10月に遅効性の有機質肥料を施します。病害虫は、コガネムシが葉につきます。発見したら補殺します。

 

ミツバツツジ

【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】酸性から中性の土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は3~4月と10月頃が適期です

【開花期】4~6月

栽培のポイント

栽培品種は細根が多いので、根鉢のまわりから出ている根を切り戻してから水極めで植えつけます。植えつけ移植は3~4月と10月頃が適期です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。樹形を整えるために伸びた枝を整えます。花後の7~8月頃に来年の花芽を分化します。花後の7~8月頃までに樹形を整えます。2~3月に寒肥として、根のまわりに油かすや鶏糞を施します。病害虫は、ツツジグンバイムシ、ハマキムシ、ダニ類の発生に注意します。

 

 

シャクナゲシャクナゲの写真

【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】湿り気のある肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は3~4月上旬、10月~11月上旬が適期です

【開花期】4~5月

栽培のポイント

日本シャクナゲには、主にキバナシャクナゲハクサンシャクナゲアズマシャクナゲ、ホソバシャクナゲなどとその変種があります。春から初夏にかけて、淡黄色、白、ピンクなどの花を枝先に多数さかせます。枝や幹が太く、西洋シャクナゲと比べ庭木としての樹形が整っています。本来が高山性の植物のため、真夏の高温や西日、強い直射日光を嫌います。植えつけ移植は3~4月上旬、10月~11月上旬が適期です。ポット栽培の苗木では酷暑、厳寒期を除く通年可能です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定はほとんど必要ありません。花芽のなかった枝は、次年の開花枝として大切にします。2~3月に寒肥として暖効性化成肥料を施します。同様のものを9~10月にも施しましす。花後には週一回の割合で2~3回液肥を施します。病害虫はカイガラムシ、ベニモンアオリンガがつきます。発見したら補殺し、著しい被害のときには薬剤を散布します。

ハナミズキ

【日当たり】日向を好むが半日陰でも育つ

【土壌・土質】湿潤で肥沃な土壌を好む。湿気と乾燥をきらう

【植えつけ時期】植えつけは3月

【開花期】4~5月

栽培のポイント

赤い苞の園芸品種は、生育が遅くあまり樹高が高くならないので、狭い庭に適しています。半日陰の場所でも育ちますが、花つき、紅葉を期待するなら日当たりの良い場所で育てます。植えつけは3月、移植は12月上旬から3月上旬に行います。どちらも厳寒期は避けます。元肥に完熟堆肥を土に混ぜ、乾燥が苦手なので肥沃で適湿な土壌に植えつけます。放任していても自然と樹形が整います。剪定は、庭にスペースが限られている場合は、12月上旬から3月上旬の落葉期に不要枝を切りつめます。または5月中旬から7月下旬に不要枝や徒長した枝を切り戻す程度で十分です。5月の花後にお礼肥の化成肥料を置肥します。晩夏に施肥すると美しく紅葉しません。梅雨明け後、うどんこ病が発生しやすいので注意し、発生したら薬剤を散布します。春から夏にかけてコウモリガ、アメリカシロヒトリが発生することがあります。発見したら補殺します。

 

タニウツギ

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】湿潤で肥沃な土壌を好む。乾燥に比較的耐える

【植えつけ時期】植えつけは10~11月、2~3月

【開花期】5~6月

栽培のポイント

花を楽しむには、少なくとも半日以上の日当たりが必要です。植えつけは10~11月、2~3月、移植は2~3月が適期です。元肥に完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は長すぎる枝を切り戻し、古くなった枝を数年ごとに更新して樹形を維持します。花は新しくのびる枝の先につくので、冬期の剪定では、花芽がある前年枝を切りすぎないようにします。冬期に有機質肥料を与え、花後、お礼肥として化成肥料を少量与えます。まれにアブラムシ類がついて、すす病を誘発することがあります。アブラムシ類を見つけたら補殺します。被害が著しい場合はスミチオン乳剤を散布します。

 

カルミア

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【日当たり】日向~半日陰を好む

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけは3~4月または9~10月

【開花期】5月

栽培のポイント

さまざま園芸品種があります。コンテナ栽培や庭木として、異なる品種を楽しめます。植えつけ、移植は3~4月または9~10月が適期です。ポット栽培の苗は酷暑、厳寒期を除き、通年植えつけが可能です。元肥に完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は花が咲き終わった直後の6月が適期です。花がらは、咲き終わったら早めに摘みとります。花がつきすぎると木が衰弱するので、必ず花がら摘みを行います。3,6,9月に油かすと暖効性化成肥料を2対8の割合でまぜたものを施します。まれにハダニ、ハマキムシ、グンバエムシがつきます。見つけたら補殺します。被害が著しい場合はスミチオン乳剤を散布します。

シモツケ

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】水はけがよく、やや乾燥気味の土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけは12~3月

【開花期】5~8月

栽培のポイント

植えつけと移植は、厳寒期を除く12~3月が適期です。元肥に完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。自然樹形に仕立てますが、枝が込んできたら不要枝を切って内部の日当たりをよくします。3~5年一度、地面から20㎝くらいまで深く刈り込んで、株を若返らせます。花後に3要素がほぼ均等の暖効性化成肥料を株まわりに施します。病虫害はほとんどありませんが、うどんこ病がでることがあります。剪定によって通風と採光を促すようにします。実は9~10月に熟します。

 

ベニバナトチノキ

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【日当たり】若木は日陰を好むが、成木は日向を好む

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけは11~3月

【開花期】5~6月

栽培のポイント

乾燥や暑さに弱いので、夏の強い西日の当たらない場所に植えます。植えつけと移植は落葉時の11~3月が適期です。元肥に完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は特に必要ありません。元来、枝ぶりは整っているので、剪定は弱めにして、自然樹形を保つようにします。寒中と花後に堆肥、油かす、鶏糞、暖効性化成肥料を施します。病害虫はほとんどありません。

 

キョウチクトウ

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【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】暖地の通気性のよい湿気のある土地を好む

【植えつけ時期】植えつけは4月上旬~9月

【開花期】7~9月

栽培のポイント

強健で萌芽力が強く、潮風に耐え都市環境にも強い花木です。暖かく湿気の多い環境を好むので、からっ風や夏の乾燥した熱風が吹くようなところは好みません。植えつけと移植は、真夏を除く4月上旬~9月が適期です。元肥に完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定の適期は4月中旬~5月下旬です。整然とした樹形を保つには、根もとから萌芽する枝を早めに剪定します。大きくなりすぎた木は、太い枝を短く切りつめ、再萌芽させて樹形を再生させます。花つきをよくするには、チッ素を避け、リン酸、カリ分の多い肥料を施します。病虫害は特にありませんが、アブラムシやカイガラムシがつくことがあります。剪定で通風と採光を促し、予防します。

 

 まとめ

最近では、コンテナ栽培が流行っています。場所をとらず、苗木から育てても花が早く咲くのが人気の理由です。玄関先や庭を演出する仲間に入れてみてはいかがでしょうか。きっと心が華やかになりますよ。

樹木医師の赤色の花が魅力的な庭木

はじめに

花木の花にも。さまざまな色がありますが、赤色の花が咲く庭木を集めてみました。庭に植えて楽しみませんか。

 

 ウメ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】水はけのよい肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は、12~3月の落葉期が適期です

【開花期】2~4月

栽培のポイント

植えつけと移植は、12~3月の落葉期が適期です。日当たりのよくない場所に、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は落葉後から初冬に行います。また、8月中旬までに長く伸長した今年枝を切りつめるとことで、花芽の形成を促します。寒肥は鶏糞などの有機質肥料を施します。また、花後の4~5月上旬と果実の収穫後にお礼肥として化成肥料を施します。病害虫は、春から夏にかけてアブラムシやケムシ類が発生します。早めに補殺するか薬剤を散布し防除します。

 

 カンヒザクラ

 

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】適湿からやや適潤で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は、厳寒期を除く12~3月の落葉期が適期です

【開花期】3~5月

栽培のポイント

日向を好むみ、日陰や半日陰では花つきが悪く、大気汚染や潮風に弱いです。庭植には樹形がコンパクトな品種がおすすめです。「オカメ」「マメザクラ」「トウカイザクラ」「ケイオウザクラ」「ヨクハマザクラ」「天の川」「八重紅枝垂」などがあります。植えつけと移植は、厳寒期を除く12~3月の落葉期が適期です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は自然樹形にしますが、徒長枝やひこばえなどは、太くならにいうちに剪定します。直径2㎝以上の切り口は、殺菌剤などを塗布します。肥料は、成木ではほとんど必要ありません。幼木のときや、やせ地に植えたものには、暖効性化成肥料や鶏糞などを冬期に施します。病害虫は、アメリカシロヒトリ、オビカレハ、モンクロシャチホコなどのケムシがよく発生します。初期に補殺しますが、被害が広範囲の場合は、スミチオン乳剤で駆除します。

 

ツルバラ

【日当たり】風通しのよい日向を好む

【土壌・土質】水はけ、保水性のよい肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】大苗は12~2月、新苗は4月下旬から5月に植えつけます

【開花期】4~6月(一季咲きの場合)

栽培のポイント

大苗は12~2月、新苗は4月下旬から5月に植えつけます。移植は厳寒期を除く冬に行います。 風通しのよい日向の場所で、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。前年枝を誘引して春の花を楽しむので、冬の剪定が大切です。枯れ枝や細枝を切りとって整理するという感じで切りつめ、枝を横に水平に誘引すると花つきがよくなります。肥料は寒肥として、油かすと骨粉などを主に有機質肥料を施します。花後のお礼肥には、庭植の場合は有機質肥料、鉢植えの場合は油かすを発酵させたものや暖効性化成肥料を施します。湿度の高い暖地では、うどんこ病黒点病、アブラムシ、ハダニなどの対策が必要です。

 

ベニバナアセビ

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【日当たり】日向から日陰まで生育する

【土壌・土質】土壌は特に選ばないが、夏の乾燥をきらう

【植えつけ時期】植えつけ移植は早春の発芽前、梅雨時期、10月が適期です

【開花期】3~4月

栽培のポイント

半日陰のほうが良く育ちますが、花つきは日向に比べて少なくなります。あまりに水はけが悪いと弱ります。植えつけ移植は早春の発芽前、梅雨時期、10月が適期です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は込んだ枝やのびすぎた枝を透かす程度で、毎年の剪定は必要ありません。寒肥として、1~3月に堆肥や鶏糞などを与えます。病害虫は特にありませんが、トサカグンバイムシが発生します。込んだ枝先を剪定し、通風、採光を促します。

 

ツツジ

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【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】酸性から中性の土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は3~4月と10月頃が適期です

【開花期】4~6月

栽培のポイント

栽培品種は細根が多いので、根鉢のまわりから出ている根を切り戻してから水極めで植えつけます。植えつけ移植は3~4月と10月頃が適期です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。樹形を整えるため、毎年刈り込みを行います。花後の7~8月頃に来年の花芽を分化します。花後の7~8月頃までに刈り込みを行います。2~3月に寒肥として、根のまわりに油かすや鶏糞を施します。病害虫は、ツツジグンバイムシ、ハマキムシ、ダニ類の発生に注意します。

 

西洋ショクナゲ

【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】湿り気のある肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は3~4月上旬、10月~11月上旬が適期です

【開花期】4~5月

栽培のポイント

西洋シャクナゲは、18世紀以降、ヨーロッパで改良された園芸品種で、その数は1000種にのぼります。日本シャクナゲに比べてやや枝が細く、樹形は大きくなりますが、花形や花色がより豊富です。一般の園芸品種は、栽培、管理の容易な西洋シャクナゲがほとんどです。本来が高山性の植物のため、真夏の高温や西日、強い直射日光を嫌います。植えつけ移植は3~4月上旬、10月~11月上旬が適期です。ポット栽培の苗木では酷暑、厳寒期を除く通年可能です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定はほとんど必要ありません。花芽のなかった枝は、次年の開花枝として大切にします。2~3月に寒肥として暖効性化成肥料を施します。同様のものを9~10月にも施しましす。花後には週一回の割合で2~3回液肥を施します。病害虫はカイガラムシ、ベニモンアオリンガがつきます。発見したら補殺し、著しい被害のときには薬剤を散布します。

 

ボタン

【日当たり】日向を好むが日陰にも耐える。夏の西日をきらう

【土壌・土質】水はけと水もちのよい肥沃な砂質土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は9月上旬~中性が適期です

【開花期】4~5月

栽培のポイント

元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。庭植えは、夏の乾燥時のみ水やりが必要です。鉢植え、花の観賞期に水を切らさないように注意します。花がらは花後にすぐ切りとる。新梢の上部のふくらんだ芽を2~3芽残して切りつめておくと、立派な花がつきます。9月に残しておいた芽の上2~3㎝のところで切り戻し剪定を行います。秋、早春、開花後に、株のまわりに暖効性化成肥料を少しずつ施します。薄い液体肥料を散布する方法もあります。多量の肥料を必然とし、肥料切れに注意します。病害虫は、まれにカイガラムシやカミキリムシの幼虫、炭疽病や灰色かび病が発生します。

 

サルスベリ

【日当たり】日向を好むが、耐寒性もややある

【土壌・土質】水はけのよい適湿で肥沃な中性土を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は3下旬~4月中旬が植えつけの適期です

【開花期】7~9月

栽培のポイント

日向を好みますが、比較的耐寒性があります。植えつけ移植は3下旬~4月中旬が植えつけの適期です。ポット栽培の苗木では酷暑、厳寒期を除く通年可能です。鉢植えは3~4月と9月に植えつけ、移植は3~4月に行います。太い枝を剪定をすると萌芽枝に大きな花が咲き、細枝で剪定すれば、小ぶりな花がたくさん咲きます。毎年、同じか所で剪定すると枝先がこぶ状となるので、こぶが大きくなったらこぶの下で切り戻します。盛りを過ぎたら早めに剪定すると、年内にもう一度開花します。成木には1~2月に寒肥として、堆肥にチッ素、リン酸、カリが配合された暖効性化成肥料を施します。病害虫は、うどんこ病アブラムシとカイガラムシに特に注意します。通風、採光を促し予防します。

ベニバナトキワマンサク<

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は4月と花が終わった直後、または9月が適期です

【開花期】5月

栽培のポイント

植えつけ移植は4月と花が終わった直後、または9月が適期です。3月、10月でも可能です。日当たりのよい場所に、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は花後の6月が適期です。背を高くしたい場合は支柱し、勢いのよい枝を主幹します。枝を密にする場合は徒長枝を切りつめ、枝先も切りつめ、分岐を促します。寒肥として、骨粉、油かすなどの有機質肥料、春と秋に暖効性化成肥料を施します。病害虫は、あまりありませんが、ハマキムシやカミキリムシがつくことがあります。発見したら補殺します。

ツバキ

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【日当たり】幼木は耐陰性が強いが、成木は日向を好む

【土壌・土質】水はけのよい肥沃な土壌を好む。湿気にはやや耐えるが乾燥には弱い

【植えつけ時期】植えつけ移植は3~4月と梅雨のころが適期です

【開花期】11~4月

栽培のポイント

幼木のころは日陰でも生育しますが、生長して花が咲き、実がなるころには十分な日当たりが必要です。植えつけ移植は3~4月と梅雨のころが適期です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定の適期は花が咲き終えるころです。花芽の形成が終わる9月以降の剪定は控えます。不要枝は切り戻し、樹冠を乱す小枝は小すかしするか、刈り込みを行います。寒肥として油かすや鶏糞などの有機質肥料を施します。花後にはお礼肥として液肥や化成肥料を少量施します。病害虫は、チャドクガが、5月頃と8月頃に発生します。見つけしだい補殺しますが、毛に毒があるので十分に気をつけます。著しい被害のときには薬剤を散布します。

 

サザンカ

【日当たり】日向を好むが日陰でも育つ

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は3~4月と6~7月、9~10月が適期です。

【開花期】10~12月

栽培のポイント

耐陰性、耐潮性があり、大気汚染にも強く、刈り込みにも耐えます。植えつけ移植は3~4月と6~7月、9~10月が適期です。ポット栽培の苗木では酷暑、厳寒期を除く通年可能です。放任していても樹形が整いますが、徒長枝を切りつめ、剪定で枝の充実をはかります。寒肥として、若木は毎年、成木は隔年に堆肥、油かす、骨粉を施します。花後と夏期に暖効性化成肥料を施します。病害虫は、チャドクガが、5月頃と8月頃に発生します。見つけしだい補殺しますが、毛に毒があるので十分に気をつけます。著しい被害のときには薬剤を散布します。

 

まとめ

最近では、コンテナ栽培が流行っています。場所をとらず、苗木から育てても花が早く咲くのが人気の理由です。玄関先や庭を演出する仲間に入れてみてはいかがでしょうか。きっと心が華やかになりますよ。

樹木医師の黄色の花が魅力的な庭木

はじめに

花木の花にも。さまざまな色がありますが、黄色の花が咲く庭木を集めてみました。庭に植えて楽しみませんか。

 エニシダ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】砂質土で、水はけのよい土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は3~4月の春が適期です

【開花期】5月

栽培のポイント

寒さや塩風に強く、特に土地を選ばずに栽培できます。植えつけと移植は3~4月の春が適期です。元肥に完熟堆肥をまぜて植えつけます。根が粗いので、移植は根鉢をつくることが必要です。1年に1回は刈り込みや剪定をします。肥料は特に必要ありませんが、花後の6月頃と9月頃に、リン酸とカリを中心とした暖効性肥料を施します。病虫害はほとんど心配ないですが、まれに、アブラムシが発生ることがあります。スミチオン乳剤で駆除します。ヨーロッパではこの枝で作った箒に乗って、魔女が空を飛ぶと言われています。

 

 ギンヨウアカシア

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】土質はえらばないが、、水はけのよい土壌を好む

【植えつけ時期】ポット苗程度の大きさのものを、3~4月に植えつけます

【開花期】3~4月

栽培のポイント

日当たりがよく枝を伸ばせる風通し良い場所に、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。移植は困難なので、ポット苗程度の大きさのものを3~4月に植えつけます 。毎年、花後剪定します。肥料はチッソ分の少ない、リン酸、カリの多い肥料を寒肥として与えます。病虫害は特にないですが、ミノガやカイガラムシが発生することがあります。スミチオン乳剤で駆除します。

 

 トサミズキ

【日当たり】耐陰性が強く、かなりの日陰でも生育する

【土壌・土質】やや湿り気のある肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】ポット苗程度の大きさのものを、3~4月に植えつけます

【開花期】3~4月

栽培のポイント

日当たりを好みますが、日陰でも育つ、丈夫で育てやすい木です。生育も早く、病虫害にも強いです。植えてと移植は落葉期の11~2月下旬の休眠期が適期です。花後の5~6月に乱れえた枝を整える程度に剪定します。強い剪定は好みません。12~1月に鶏糞を寒肥として施ます。病虫害はほとんどありません。

 

 ヒュウガミズキ

【日当たり】日向を好むが、少々の日陰には耐える

【土壌・土質】適度に水もちのよい土壌を好み、乾燥をきらう

【植えつけ時期】2~3月、10~11月が適期です

【開花期】3~4月

栽培のポイント

水はけのよい日当たりの暖かい場所を好みますが、少々の日陰でも生育します。土壌が乾燥しすぎると葉が傷みます。乾燥には注意しますが、地植えの場合はよほど乾かないかぎりは水やりの必要はありません。植え場所に元肥として完熟堆肥や化成肥料を土に混ぜ植えつけます。植えつけ、移植ともに2~3月、10~11月が適期です。花後に暖効性肥料や鶏糞を施します。剪定は花が終わった後の5月頃に、枝を切りつめて行いますが、枝抜きもあわせて行い樹形を整えます。病虫害に強いですが、チャノマルカイガラムシには冬期に薬剤、夏期のサビ病には殺菌剤を散布します。

 

 マンサク

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【日当たり】日向を好むが、半日陰でも育つ

【土壌・土質】水はけがよく、肥沃で保水性のよい土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植ともに2~3月、10~11月が適期です

【開花期】2~3月

栽培のポイント

日当たりのよい場合を好みますが、猛暑には弱い木です。西日の当たらい場所に、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。植えつけ移植ともに2~3月、10~11月が適期です。放任すると樹高が高くなるので、1~2月と7月に剪定して美しい樹形を保つように管理します。枝ののびが悪かったり、花があまり咲かない場合は、2月頃に堆肥を根のまわりに入れます。または、4~5月に油かすや暖効性化成肥料を施します。病虫害はほとんど心配ありません。

 

 サンシュユ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ移植は12~3月が適期です

【開花期】3~4月

栽培のポイント

生長が早く、萌芽力があり、剪定に強い樹木です。植えつけ移植は12~3月が適期ですが、ポット苗は酷暑、極寒の時期以外ならば植えつけられます。ひこばえが多く出るので、株元から切りとります。徒長枝を切りとり、樹形をを整えますが、徒長枝を強く刈り込むと翌年また徒長枝が出るので、軽く剪定します。12~3月に寒肥、花後にお礼肥、9~10月に追肥を施します。病虫害はほとんど心配ありますが、うどんこ病が発生したときは、殺菌剤を散布します。

 カラタネオガタマ

 

【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】有機質に富む肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】7~9月が適期です

【開花期】4~6月

栽培のポイント

日差しがつよいと葉焼けをおこすことがあります。また寒風、強風、積雪を嫌います。移植の難しい樹木で、やむえず移植する場合は十分に根まわしを行います。植えつけ、移植ともに7~9月が適期です。ポット苗を購入して、西日の当たらない場所で、元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。生長はやや遅いですが、花後に乱れた枝の剪定を行います。放任すると樹形が大きく乱れます。3~4月の花前に有機質肥料を施し、7月にお礼肥を施します。病虫害はほとんど心配ありませんが、カイガラムシに注意します。

 

 キブシ

【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】特に選ばない

【植えつけ時期】3~4月が適期です

【開花期】3月

栽培のポイント

植えつけ、移植は3~4月頃が適期です。日向から半日陰を好むますので、明るい日陰の場所でも良く育ちます。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は自然樹形が適していますので、年一回程度、枝抜きを行います。肥料が多いと枝が徒長して乱れるので、花後に暖効性肥料を少なめに施します。病虫害はほとんど心配ありません。

 

 ミツマタ

【日当たり】成木は日向を好むが、やや日陰にも耐える

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】2~3月が適期です

【開花期】3月

栽培のポイント

生長が早く萌芽力がありますが、寒さに弱く、幼木のころは直射日光を嫌います。幼木や苗のうちは移植は容易ですが大きな木や老木は移植が難しいです。十分に根まわしを行ってから移植します。苗木を購入して植えつけするときは2~3月が適期です。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定はあまり手を加えず、自然樹形を保つようにします。寒肥として油かすや鶏糞、暖効性化成肥料を施すとよく花が咲きます。病虫害はほとんど心配ありません。

 

 レンギョウ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】適湿で水はけのよい土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ、移植は2月下旬から3月上旬か晩秋が適期です

【開花期】3~4月

栽培のポイント

植えつけ、移植は2月下旬から3月上旬か、秋の霜が降りる前が適期です。コンテナ栽培では、若木は2年、成木は3年に1回植えかえます。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。枝が密生するので、定期的に枝の切りつめや間引き剪定を行います。肥料は草木灰や石灰をときどき施し、花後、4~6月に少量の暖効性化成肥料を施します。寒肥は有機質肥料などを施します。病虫害はカイガラムシ、アオバハゴロモがつきますが、被害はほとんどありません。

 

 キングサリ

【日当たり】日向で風通し良い場所を好む

【土壌・土質】適湿で水はけのよい肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけ、移植は3月が適期です

【開花期】5~6月

栽培のポイント

植えつけ、移植は3月が適期です。移植の際はなるべく根を切らないように、ていねいに堀り上げします。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。剪定は自然と樹形で整いますので、手入れはあまり必要ありませんが、用途にあわせた誘引や枝先の切りつめを行います。5月中旬に化成肥料を少量施し、2月には寒肥として有機質肥料を施します。病虫害は炭疽病、同枯れ病、テッポウムシに注意します。テッポウムシは発見したら補殺するか薬剤を散布します。

 

 ビョウヤナギ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】やや湿気のある土壌を好む。乾燥をきらう

【植えつけ時期】真夏と真冬以外

【開花期】6~7月

栽培のポイント

根の性質が強く、真夏と真冬を除けば、いつでも植えつけ、移植ができます。元肥として完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。萌芽力はありますが、剪定は軽く行い、自然樹形に育てます。寒肥として油かす、鶏糞、暖効性化成肥料を施します。病虫害はほとんど心配ありませんが、ときにカイガラムシが発生します。補殺しますが、被害が大きい場合は薬剤を散布します。

 

 まとめ

黄色い花を咲かせる樹木は春に咲く種類が多いです。春に庭を彩ってくれます。庭を演出する仲間に入れてみてはいかがでしょうか。きっと心が華やかになりますよ。

樹木医師のトピアリーにできる木

はじめに

トピアリーは庭木を彫刻的に仕立てたものです。トピアリーに適した樹種は刈込に強く、枝が細くて多く、よく萌芽する木であればどのような樹種でも使えます。ヨーロッパではイチイとゲッケイジュが特に多く利用され、ツゲもよく使われます。スタンダードにはコニファー類、リンゴやナシなど、ツリーはコニファー類が適しています。日本ではイヌツゲ、ピラカンサが多く使用されています。

 

キンメツゲ

 

【日当たり】日向を好むが耐陰性が強い

【土壌・土質】水はけのよい肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】真夏と厳寒期を除けばほぼ1年中可能

栽培のポイント

イヌツゲの園芸品種であるキンメツゲはキラキラと輝くような新芽が美しく、萌芽力にすぐれた丈夫な樹木です。日陰にも強く、葉が密集し、樹形が崩れにくい特性があり、根が浅いので根元に西日が当たる場所では乾燥に注意します。刈込に強く、いろいろ仕立て方ができ、枝も若いうちはやわらかく、曲げてさまざまな形がつくれます。枝葉を密生させるには、日当たりの良い場所に、元肥に完熟堆肥を土にまぜ植えつけます。春から初夏かけて勢いよくのびます。形を整えるには年2回以上の剪定、刈り込みが必要です。6月上旬に1回目の深刈りをし、7月の梅雨明けの頃に2回目を行います。それ以降は、樹形を整えるための軽い刈り込みを行います。秋に強く、刈り込むと枝が枯れることがあるので、強く刈り込む場合は春先に行います。肥料は有機質肥料と暖効性肥料をまぜて寒肥を与えます。一般的に病虫害には強い樹種ですが、暖地ではハマキムシが発生することがあります。風通しの悪い場所ではカイガラムシの発生やすす病を併発します。スミチオン乳剤で早めに駆除します。

 

イヌマキ

【日当たり】日向を好むが耐陰性もある

【土壌・土質】土質を選ばないが、適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は3月下旬から5月上旬と梅雨時期が適期です。

栽培のポイント

イヌマキラカンマキはどちらもマキと呼ばれています。ラカンマキのほうが葉が細く短く、長さがそろい成長が遅いです。土質を選ばす、耐陰性があり、大気汚染や塩風など、悪条件の環境にもよく耐えて育てやすい木です。植えつけと移植は3月下旬から5月上旬と梅雨時期が適期ですが、十分に根づくりができていれば7月や9月下旬から10月中旬でも可能です。晩秋は避けます。大木の移植は、十分に根まわしをして行います。元肥に完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。最低1年に1回の整枝、剪定が必要です。刈り込みは真夏を除く3~10月頃の暖かい時期を選んで、数回行います。特に梅雨明けのころに刈り込むと、土用芽がよくのび、枝葉が密生します。1~2月に鶏糞や油かす、完熟堆肥などを寒肥として与えます。病虫害は少ないですが、4~6月、新葉にアブラムシが発生します。スミチオン乳剤で早めに駆除します。

 

ピラカンサ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】土質を選ばないが、水はけのよいで肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は3~4月または9~10月が適期です。

栽培のポイント

鉢植えでも楽しめます。土に元肥として完熟堆肥をまぜて与えて植えつけます。生育がよく、放置すると樹形が乱れます。3~4月に強剪定をし、それ以外は飛び枝や徒長枝だけを剪定します。寒肥を1~3月中旬に油かすなどの有機質肥料を施します。鉢植えは3下旬~4月中旬と6月、9月に有機質肥料あるいは暖効性化成肥料を施します。病虫害はほとんど心配はありませんが、アブラムシやハマキムシが発生したら、スミチオン乳剤で早めに駆除します。

 

イチイ

【日当たり】日向を好むが耐陰性は強い

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む。乾燥に弱い

【植えつけ時期】植えつけと移植は3~4月または9~10月が適期です。

栽培のポイント

まっすぐな幹から四方に枝をのばして円錐形の樹形に育ちます。樹形を整えるには数年かかりますが、一度仕立ててしまえば、その維持は比較的容易です。耐陰性がが強く、寒冷地でも生育しますが、日当たりの良い場所のほうが葉がよく茂ります。植えつけと移植は春の発芽前が適期です。移植はやや困難なので、根まわしが必要です。剪定は自然樹形では年に一回します。仕立て物や人工樹形では、年に2回、6月と9月頃に刈り込みを行います。刈り込みに強く、さまざまな形に仕立てることができますが、弱く刈り込みを行います。一度に深く切りつめると、樹勢の衰えを招くので注意します。寒肥として、1~2月に油かすや鶏糞などを施します。9~10月にチッソ分の少ない化成肥料を施すと葉のつやがよくなります。病虫害はほとんど心配ありませんが、ハダニやカイガラムシがつくことがあります。スミチオン乳剤で早めに駆除します。

 

ゲッケイジュ

 

【日当たり】日向から半日陰を好む

【土壌・土質】土質は選ばないが、適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけは4~6月が適期です。

栽培のポイント

土に元肥として、完熟堆肥をまぜて植えつけます。やや移植が難しい樹種です。移植する場合は根まわしを行い、寒中の移植は避けます。生育がよく、放置すると樹形が乱れます。3~4月に強剪定をし、それ以外は飛び枝や徒長枝だけを剪定します。1~2月に寒肥として、リン酸とカリを中心に暖効性化成肥料を施します。風通しが悪いとカイガラムシが発生し、続いてすす病になります。通風、採光をよくすると発生が抑えられます。また、スミチオン乳剤で早めに駆除します。

 

カイズカイブキ

【日当たり】日向を好む

【土壌・土質】比較的土壌を選ばない

【植えつけ時期】植えつけは3~5月が適期です。

栽培のポイント

日当たりの良い場所を好みます。土壌は選ばす、乾燥に強く、湿気のある土壌でも育ちます。また、大気汚染や公害、塩害にも強いです。苗木の植えつけは3~5月が適期です。移植は比較的容易ですが、巨木や老木では難しくなります。夏から秋にかけての移植は避けます。強剪定にも耐え、萌芽力があるので、いつでも剪定は可能ですが、強剪定するとスギのようにとがった葉が出ます。刈り込みは軽めに行います。寒肥として、2~3月に暖効性化成肥料を施します。追肥は6月ごろにやや少なめに施します。病虫害は少ないですが、さび病が大敵です。病原菌は、ボケ、カイドウ、ナシなどの植物がないと生育できません。これらの木の近くに植えないようにします。

 

ラカンマキ

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【日当たり】日向を好むが耐陰性もある

【土壌・土質】土質を選ばないが、適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は3月下旬から5月上旬と梅雨時期が適期です。

栽培のポイント

イヌマキラカンマキはどちらもマキと呼ばれています。ラカンマキのほうが葉が細く短く、長さがそろい成長が遅いです。土質を選ばす、耐陰性があり、大気汚染や塩風など、悪条件の環境にもよく耐えて育てやすい木です。植えつけと移植は3月下旬から5月上旬と梅雨時期が適期ですが、十分に根づくりができていれば7月や9月下旬から10月中旬でも可能です。晩秋は避けます。大木の移植は、十分に根まわしをして行います。元肥に完熟堆肥を土に混ぜ植えつけます。最低1年に1回の整枝、剪定が必要です。刈り込みは真夏を除く3~10月頃の暖かい時期を選んで、数回行います。特に梅雨明けのころに刈り込むと、土用芽がよくのび、枝葉が密生します。1~2月に鶏糞や油かす、完熟堆肥などを寒肥として与えます。病虫害は少ないですが、4~6月、新葉にアブラムシが発生します。スミチオン乳剤で早めに駆除します。

 

イヌツゲ

【日当たり】日向を好むが耐陰性が強い

【土壌・土質】水はけのよい肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】真夏と厳寒期を除けばほぼ1年中可能

栽培のポイント

櫛にするツゲ科のツゲとは違いますが、似ていることから、イヌツゲの名がつきました。萌芽力にすぐれた丈夫な樹木です。日陰にも強く、葉が密集し、樹形が崩れにくい特性があり、根が浅いので根元に西日が当たる場所では乾燥に注意します。刈込に強く、いろいろ仕立て方ができ、枝も若いうちはやわらかく、曲げてさまざまな形がつくれます。枝葉を密生させるには、日当たりの良い場所に、元肥に完熟堆肥を土にまぜ植えつけます。春から初夏かけて勢いよくのびます。形を整えるには年2回以上の剪定、刈り込みが必要です。6月上旬に1回目の深刈りをし、7月の梅雨明けの頃に2回目を行います。それ以降は、樹形を整えるための軽い刈り込みを行います。秋に強く、刈り込むと枝が枯れることがあるので、強く刈り込む場合は春先に行います。肥料は有機質肥料と暖効性肥料をまぜて寒肥を与えます。一般的に病虫害には強い樹種ですが、暖地ではハマキムシが発生することがあります。風通しの悪い場所ではカイガラムシの発生やすす病を併発します。スミチオン乳剤で早めに駆除します。

マサキ

【日当たり】日向を好むが耐陰性もある

【土壌・土質】土壌は選ばないが、特に海岸近くを好む

【植えつけ時期】植えつけは厳寒期を除く12~3月が適期です。

栽培のポイント

元肥として完熟堆肥をまぜて十分に耕し植えつけます。強健で萌芽力が強く、生長が早いので、6月上旬に一回と7月下旬に一回、萌芽にあわせて刈り込みを行います。春に油かすや化成肥料の混合物を、一株当たり2つかみ程度施します。病虫害は、春の新芽にケムシがつきやすいので、早めにスミチオン乳剤で駆除します。まれに梅雨時期にうどんこ病が発生することがあります。殺菌剤で数回駆除しますが、一回ごとに殺菌剤の種類を変えて散布します。

 

サザンカ

【日当たり】日向を好むが日陰でも育つ

【土壌・土質】適湿で肥沃な土壌を好む

【植えつけ時期】植えつけと移植は3月中旬から4月中旬が適期です。

栽培のポイント

耐陰性、耐潮性があり、大気汚染にも強く、刈り込みにも耐えます。植えつけと移植は3月中旬から4月中旬が適期ですが、6月中旬から7月中旬、9月中旬から10月中旬も植えつけと移植可能です。ポット栽培の苗木は酷暑、極寒期以外は植えつけが可能です。剪定は花後の3~4月上旬に行います。徒長枝を切りつめると、枝が充実します。寒肥として、2~3月に堆肥や油かす、骨粉を施し、花後と夏期に暖効性化成肥料を施します。病虫害はチャドクガの幼虫がよく発生します。かぶれやかゆみなどの被害がおよぼします。幼虫の発生に気づきしだい、葉ごと駆除しますが、被害が広範囲の場合は、スミチオン乳剤で駆除します。

 

まとめ

円柱形や円錐形の仕立物もトピアリーの一種です。金網、木などでフレームをつくり、ウサギ、トリ、仕立てたり、コニファー類をソフトクリームのように仕立てるのも面白いですね。

 

樹木医師の病害虫に強い人気の花

はじめに

植物を育てていて、気をつけていても病気や虫の被害にあいます。これらの花は環境や条件が悪くとも元気に育つ、病虫害に強い花です。

 ナデシコ

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 ・科名:ナデシコ科 ・別名:ダイアンサス、セキチク ・1年草・多年草

・花色:赤・白・ピンク・複色

・苗の購入期:ほぼ1年中

・植えつけ:4~5月、9~10月

・開花期:3~7月、9~11月

栽培のポイント

日当たりと風通しの良い場所で管理します。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。酸性土に少し弱いので、地植えなら、少量の苦土石灰まいてから植えるようにします。開花期間が長いので、液肥を10日に1回与えます。水やりは、地植えなら植えつけるときにたっぷりと与えれば十分です。鉢植えなら土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。大変、丈夫で寒さに強く育てやすいです。梅雨の高温多湿にさえ気をつければ、ほとんど手間がかかりません。梅雨時期は蒸れないように花がらをこまめに摘みます。夏には茎を半分程度、切り戻すと、秋からまた花が楽しめます。四季咲き性の品種を選べば、真夏以外はいつでも花が楽しめます。春から秋にさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋 

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、10日に1回1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

マリーゴールド

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・科名:キク科 ・別名:クジャクソウ・センジュギク・マンジュギク ・1年草

・花色:黄・オレンジ・赤

・球根の購入期:3~10月

・草丈30~70㎝

・植えつけ:4~10月

・開花期:3~10月

栽培のポイント

マリゴールドは大変丈夫です。日当たりと水はけの良い場所に元肥を与えて、株間を20~30㎝ほどとって植えつけます。地植えなら植えつけるときにたっぷり水を与え、その後は乾燥が続いたら水を与えます。鉢植えなら土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。花期が長いので、液肥で月2~3回追肥するとよいでしょう。また、花がらはこまめに摘むようにします。暑さで夏に花が少なくなるときがあるので、1度株元から切り戻すと、秋にまた花がふえます。マリゴールドの根には、ネコブセンチュウという害虫を撃退する働きがあります。ほかの花と一緒に植えると、虫の害を防ぐコンパニオンプランツとして利用することもできます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を十分に与えます。また、生育中は液肥を月2~3回与えるとよいでしょう。

 

エキナセア 

・科名:キク科 ・別名:ムラサキバレンギク ・多年草

・花色:赤・白・紫

・苗の購入期:2~4月

・植えつけ:3~4月

・開花期:6~9月

栽培のポイント

日当たりと風通しの良い場所で育てます。元肥に、腐葉土や暖効性肥料などを与え、水はけのよい土に植えつけます。蒸れには注意します。追肥は、花や葉の色が悪いときに液肥を与える程度で十分です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。うまく育てば60㎝以上にもなります。大きめの鉢に1株だけ植えつけます。花は枝分かれして次々と咲き、また長く咲いているので、切り花としても楽しめます。暑さ寒さ、病虫害などにも強く、ほとんど手がかかりません。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料をに与えます。また、追肥は、特に必要ありませんが、花と葉の色が悪いときだけに、液肥を与えるとよいでしょう。

 

ランタナ

・科名:クマツヅラ科 別名:シチヘンゲ、コウオウカ ・常緑低木

・花色:赤・黄・ピンク・オレンジ

・苗の購入期:3~11月

・植えつけ:3~5月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりの良い場所に、水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。春と秋の水やりはやや控えめにします。開花中が長いので月に1~2回液肥を与えます。良く育ち、株が乱れたり、込み合ってきたら、枝を切って形を整えましょう。5月~9月にさし木でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、開花中は月に1~2回液肥を与えます。

 

トレニア

・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:ナツスミレ ・1年草

・花色:青・白・ピンク・黄・紫

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:5~7月

・開花期:6~11月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の水はけのよい、湿り気のあるよい土に元肥を十分に与えて植えつけます。乾燥させ過ぎないように育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。週に1回液肥を与えます。8月頃に5~6㎝株を切り戻すと、より花を咲かせます。色も豊富で初夏から秋にかけて長く花が楽しめ、花もたくさんつけます。この花だけで十分に楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は週に1回液肥を与えます。

  

ルドベキア

・科名:キク科 ・別名:マツカサギク、アラゲハンゴンソウ 

・1年草・多年草

・花色:オレンジ・黄

・苗の購入期:3~7月

・植えつけ:3~4月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

とても丈夫でこぼれ種からもよくふえます。日当たりの良い場所で育てます。水はけのよい土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を十分に与えて植えつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。梅雨時期は雨が直接的当たらないところに置き、多年性のものは春から初夏までは液肥追肥しますが、1年性のものは、生育の悪いとき以外は必要ありません。多年性のものは春に株分けでふやせます。ヒマワリを小さくしたような花を咲かせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は週に1回液肥を与えます。多年性のものは春から初夏までは液肥追肥しますが、1年性のものは特に必要ありません。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 

樹木医師の乾燥に強い人気の花

はじめに

花を育てていて、水やりを忘れてしまうことがあります。これらの花は乾燥に強く、水もたまに与えるだけでいいです。忙しい方に是非。

 ヒャクニチソウ

 ・科名:キク科 ・別名:ジニア ・1年草

・花色:赤・紫・オレンジ・黄・白・ピンク

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:4~7月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

春から初夏にかけて、日当たりと水はけのよい場所に、元肥を少量与えて植えつけます。地植えなら株間を10~20㎝あけます。名前の通り花期が長い、暑さに強く、乾燥にも強いです。水やりは地植えなら、葉がしおれる前に、鉢植えなら土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。追肥は10日に一回液肥を与えます。種からでも育てやすいです。百日草の名の通り開花期が長く、暑さに強い花です。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、10日に1回液肥を与えるとよいでしょう。

 

ペチュニア

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・科名:ナス科 ・別名:ツクバネアサガオ ・1年草

・花色:黄・赤・ピンク・白・青・紫

・苗の購入期:3~9月

・草丈20~50㎝

・植えつけ:3~5月

・開花期:4~11月

栽培のポイント

春に、花つきのポット苗を植え付けて育てるのがおすすめです。水はけのよい土に元肥を与えて植え付けます。日当たりと風通しの良い場所で育てます。乾燥にはとても強いので、地植えなら、植え付け前後にたっぷり水を与えれば、あとは特に必要ありません。鉢植えなら、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。開花期間が長く、また肥料を好む性質なので、10日に1回ほど、液肥を水やりを兼ねて与えていきます。花は次々と咲くので、花がらはこまめに摘み、蒸れないように管理します。ほふくする性質でどんどん茎が横に伸びるので、茎の先を積んでやると、わきからまた芽を出しては花数も多くなります。ふやすときはさし芽がおすすめで、春と秋が適期です。ペチュニアはナス科で連作を嫌います。翌年は違う土で育たるようにします。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は、10日に1回ほど、液肥の1000液肥を与えるとよいでしょう。

 

カランコエ

・科名:ベンケイソウ科 ・別名:ベニベンケイ ・多年草(多肉植物)

・花色:赤・白・ピンク・オレンジ・黄

・苗の購入期:ほぼ1年中

・草丈:10~30㎝

・植えつけ:4~8月

・開花期:10~6月

栽培のポイント

秋から冬に出回る苗を購入するのをおすすめします。花色もよく、長く花が楽しめます。日当たりがよい屋外で、乾きぎみの土に元肥を与えて植えつけます。乾きを好むので、雨が直接当たらないようにし、土の表面が乾いてから2~3日後に与えるようにします。乾燥には強いのですが、暑さにあまり強くないので、夏は風通しのよい半日陰の場所で育てます。花がらはこまめに摘み、全部咲き終わったら、3分の1くらいに切り戻し、置き肥を与えます。肥料はこのときに与えるだけで、開花中は必要ありません。霜に当たると直ぐに枯れてしまいます。冬は明るい室内で管理します。プランターやハンキングバスッケトにちょうど収まる便利な花です。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料をに与えます。また、開花中は追肥は必要ありません。花後に置き肥を与えます。

 

ポーチュラカ

 

 ・科名:スベリヒユ科 ・別名:ハナスベリヒユ・パースレイン ・多年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白

・苗の購入期:4~8月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:5~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥に暖効性肥料をすき込んで植えつけます。放っておいても育ち、よく増えます。日当たりの良い場所ほど、花をたくさん咲かせます。地植えなら、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えなら土が完全に乾いてから水を与えるようにします。。追肥は特に必要ないですが、春から秋にかけて、液肥を月1回ほど与えます。成長が早く、茎が伸びすぎたときは、茎の先を切って整えるとわきからまた芽を出して、花が咲きます。寒さに弱いので、冬前に切り戻して、乾燥ぎみに室内で管理します。翌年の初夏から花が咲きます。さし芽でふえます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥はあまり必要ありませんが、月1回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

ケイトウ

・科名:ヒユ科 ・別名:セロシア、カラアイ ・1年草

・花色:赤・ピンク・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~6月

・草丈:20~120㎝ 

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

春から初夏に種を直まきにして育てることもできますが、苗からの栽培の方がかんたんです。苗を植えると前に、暖効性肥料を土によく混ぜておきます。直根性で根が地中深くのびるので、土は深く耕し、少量の苦土石灰で、土の酸度を中和しておきます。植え替えには弱いので、鉢や庭に直接植えつけます。株間は10~20㎝とり、根元をやや高くして植えつけます。植えつけ前後はたっぷりと水を与えますが、その後は真夏によほど乾燥が続かない限り、水やりは必要ありません。元肥を十分に与えておけば、追肥も特に必要ありません。日当たりがよいほどよく育ち、花色も鮮やかになります。ふやすときは種まきで、春にまけば夏に開花し、初夏にまけば秋に開花します。2回に分けて種をまいてもおもしろいでしょう。

植木屋の知恵袋

少量の苦土石灰で土の酸度を中和した土に、元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、元肥をしっかりしていれば、追肥は特に必要ありません。

 

マツバギク

・科名:ツルナ科 ・別名:タイワンギク ・多年草

・花色:赤・黄・青・ピンク・紫

・苗の購入期:2~4月

・草丈10~20㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日向または半日陰の水はけのよい乾燥ぎみの土に、4~5月に元肥を与えて植えつけます。地植えなら植えつけの水を与えたら、あとは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら1~2日後に水を与える程度で十分です。マツバギクはとても丈夫で育てやすく、放っておいても横にふえます。秋にさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、元肥はほとんど必要ありません。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 

樹木医師の半日陰でもよく育つ人気の花

 はじめに

日陰の場所でも育つ花は意外にもたくさんあります。

日陰だから育ったにいとあきらめていた場所に奇麗な花を咲かす植物を植えませんか。

 アカンサス

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・科名:キツネノマゴ科・別名:ハアザミ ・多年草

・花色:白と紫の複色

・苗の購入期:4~10月

・植えつけ:3~4月、9~10月

・開花期:6~8月

栽培のポイント

日なたでも半日陰の場所でも良く育ちます。水はけのよい乾燥ぎみの土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。月に2回ほど液肥追肥します。9月には置き肥を追肥します。水は地植えなら必要ありません。鉢植えは土が乾いたら与えます。冬は地上部が枯れますが、ワラや新聞紙などで根元を暖かくします。大株に育つと、大きめな鉢に植え替えします。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、追肥に月に2回ほど液肥を与えます。9月は置き肥で追肥します。

 

スターチス

・科名:イソマツ科・別名:リモニウム ・1年草・多年草

・花色:白・黄・紫

・苗の購入期:3~6月

・植えつけ:4~5月、9~10月

・開花期:1年草は5~7月、多年草は6~11月

栽培のポイント

日当たりの良い、乾燥した気候を好みます。元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。梅雨時期は雨に当たらないように管理します。水やりは土が乾いてから与えます。追肥は3、6、10月頃に、株元に少量ずつ置き肥を与えます。それぞれ少なめに与えます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、追肥は3、6、10月頃に、株元に少量ずつ置き肥を与えます。

 

ツワブキ

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・科名:キク科・別名:ツワ、タクゴ ・多年草

・花色:黄

・苗の購入期:ほぼ1年中

・植えつけ:3~4月、9~10月

・開花期:10~12月

栽培のポイント

日なたから日陰の場所でも良く育ちます。葉に斑の入る品種は日陰で育てます。水もち、水はけのよい土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。その後は冬に暖効性肥料を与える程度で十分ですが、大きく育てたときは。2週間に1回ほど液肥を与えます。花だけでなく、丸い葉も1年中楽しめます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、追肥は、冬に暖効性肥料を与えます。

 

マツバギク

・科名:ツルナ科 ・別名:タイワンギク ・多年草

・花色:赤・黄・青・ピンク・紫

・苗の購入期:2~4月

・草丈10~20㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日向または半日陰の水はけのよい乾燥ぎみの土に、4~5月に元肥を与えて植えつけます。地植えなら植えつけの水を与えたら、あとは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら1~2日後に水を与える程度で十分です。マツバギクはとても丈夫で育てやすく、放っておいても横にふえます。秋にさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、元肥はほとんど必要ありません。

 

 インパチェンス

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・科名:ツリフネソウ科 ・別名:アフリカホウセンカ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫・オレンジ

・苗の購入期:4~8月

・草丈:10~15㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日なたでも半日陰でも良く育つ丈夫で育てやすい花です。高温と乾燥はやや弱いので、どちらかというと半日陰の方が向いています。夏は半日陰、それ以外は日なたで育てた方がよいでしょう。地植え株間を20~30㎝あけて、元肥を与えて植えつけます。鉢植えでも生育が早いので、なるべく大きめの鉢に植え替ます。水はけと水もちのよい土で育て、水切れにならないよに注意します。夏は乾燥しやすいので、1日に2回ほど水を与えます。花の期間が長いので、液肥を月に1~2回与え、花がらはこまめに摘みとります。夏の終わりに、大きくなった株を切り戻して置き肥で追肥します。こうすると秋にまた花が咲きます。さし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、開花中は、1000倍に薄めた液肥を月に1~2回与えます。花後に切り戻したら、置き肥を与えるとよいでしょう。

 

ストレプトカーパス

 

・科名:イワタバコ科 ・別名:ウシノシタ ・多年草

・花色:白・ピンク・紫

・苗の購入期:2~11月

・植えつけ:2~11月

・開花期:1~12月

栽培のポイント

春から秋は半日陰で、冬は風通しのよい日なたで育てます。元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。春と秋は液肥で月に2~3回ほど与えます。夏は与えませんが、冬は月に1回ほど与えます。花期が長いので、花がらはこまめに摘みとります。大株になってきたら6月と10月に、さし芽や株分けで増やせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、夏以外は液肥追肥します。

トレニア

・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:ナツスミレ ・1年草

・花色:青・白・ピンク・黄・紫

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:5~7月

・開花期:6~11月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の水はけのよい、湿り気のあるよい土に元肥を十分に与えて植えつけます。乾燥させ過ぎないように育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。週に1回液肥を与えます。8月頃に5~6㎝株を切り戻すと、より花を咲かせます。色も豊富で初夏から秋にかけて長く花が楽しめ、花もたくさんつけます。この花だけで十分に楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は週に1回液肥を与えます。

  

ミヤコワレ

・科名:キク科 ・別名:ミヤマヨナメ、ノシュンギク ・多年草

・花色:青・白・ピンク・紫

・苗の購入期:2~5月

・植えつけ:9~10月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

冬以外は半日陰の場所で育てます。腐葉土などを混ぜて水はけ、水もちのよい土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。10月と3月には置き肥で追肥します。乾燥は嫌います、1年中適度に湿り気を保つようにします。冬越しは屋外で、ある程度寒さにあわせた方が、花つきもがよくなります。花が終わった6月には植え替えますが、このとき株分けしてふやせます。

植木屋の知恵袋

腐葉土などで水はけ、水もちのよい土にします。元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は10月と3月に置き肥を与えます。

 

シャコバサボテン

・科名:サボテン科 ・別名:クリスマスカクタス、デンマークカクタス ・多年草

・花色:赤・白・ピンク・黄・オレンジ

・苗の購入期:9~12月

・植えつけ:6月

・開花期:10~1月

栽培のポイント

寒さに弱いので、暖かい室内の窓辺などで育てます。鉢植えがおすすめです。半日陰の場所で乾燥ぎみにそだてます。水は、ときどき霧吹きで与えれます。肥料は特に必要ありませんが、花後の春には株を3分の1くらいに切り戻し、少量の暖効性肥料を与えます。秋の涼しくなる夜間は、箱などで覆ってやります。冬に花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

鉢植えを購入して、暖かい半日陰の場所で育てます。花後、少量の暖効性肥料を与えます。

 

ダイモンジソウ

・科名:ユキノシタ科 ・別名:イワブキ、ニワブキ ・多年草

・花色:赤・白・ピンク

・苗の購入期:9~11月

・植えつけ:3~4月

・開花期:8~11月

栽培のポイント

半日陰または日陰の場所で育てます。水はけのよい土に植えつけます。特に元肥は必要ありません。半日陰の場所で管理しますが、夏は日陰で管理して、乾燥しないように毎日水を与えます。追肥は、春にチッソ分の少ない置き肥を与えますが、5月頃肥料を与えるのを止めて、丈夫になるように育てます。株分けでふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥は特に必要ありません。追肥は、春にチッソ分の少ない置き肥を与えます。

 

ベゴニア(四季咲きベゴニア)

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・科名:シュウカイドウ科 ・別名:ベゴニア・センパフローレンス ・多年草

・花色:赤・オレンジ・白・ピンク

・苗の購入期:4~9月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~11月

栽培のポイント

四季咲きベコニアは、とても丈夫で育てやすく、開花期間が長い花です。日当たりから半日陰でも育てられます。元肥を十分に与え水はけのよい土に植えつけます。やや夏の暑さに弱いので、夏には半日陰の場所で管理します。花は次々に咲きます。長い間咲くので、開花中は液肥を月2~3回与え、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が咲き終わったものは順次摘みとります。花がらを放っておくと病気になりやすく、葉や茎が腐ることがあります。そんなときは、ベンレートなどの殺菌剤で対処します。冬も暖かい室内の窓辺で育てれば、花が咲き続けます。大きくなった株は、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。増やし方はさし芽がおすすめです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、花期が長いので、月2~3回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

ムラサキシキブ

 

・科名:クマツヅラ科 ・別名:ミムラサキ、コムラサキ ・落葉低木

・花色:紫・白

・苗の購入期:8~10月

・植えつけ:11~2月

・観賞期:9~11月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で育てます。半日陰の場所でも良く育ちます。水はけ、水もちのよい土に植えつけます。土の表面が乾いたときだけ水をたっぷりと水を与えます。肥料は特に必要ありませんが、2月と8月上旬には暖効性肥料を少量与えます。2~3月頃には、伸びすぎた枝を整理して、植え替えるとよいでしょう。4~5月にさし木でふやせます。

植木屋の知恵袋

水はけと水もちのよい土に植えつけます。追肥は、特に必要ありませんが、2月と8月には暖効性肥料を少量与えます。

 

シラー・シベリカ

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・科名:ユリ科 ・別名:ワイルドヒアシンス、ルツボ ・秋植え球根

・花色:青・青紫・白・ピンク

・球根の購入期:8~12月

・植えつけ:10~11月

・開花期:3~7月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で育てます。とても丈夫で、多少日陰の場所でも良く育ちます。元肥に堆肥や暖効性肥料を与え数株をまとめて植えつけるとよいでしょう。土がひどく乾燥したら水を与えます。花後にはチッソ分の少ない肥料で追肥します。球根が混んできたら、6月頃に堀り上げて乾燥保存して秋にまた植えつけます。植えてから数年間は球根の堀り上あげは必要ありません。植えたままでも毎年花が咲きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。花後にはチッソ分の少ない肥料で追肥します。

 

 

ツルニチニチソウ

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・科名:キョウチクトウ科・別名:ツルギキョウ、ペリウィンクル ・多年草

 

 ・花色:青

・苗の購入期:一年中

・植えつけ:7~8月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で育てます。腐葉土などを土に混ぜ、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。元肥を与えれば、追肥は必要ありません。乾燥が続いたらたっぷりと水を与えます。つるが伸びた部分は刈りこみます。とても丈夫で生長も早く、1年に一度春から秋に植え替えます。このときに株分けしてふやせます。3~4月、9~10月にさし木でもふやせます。

植木屋の知恵袋

腐葉土などを土に混ぜ、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。元肥を与えれば、追肥は必要ありません。

 

ヘリオトロープ

・科名:ムラサキ科・別名:ニオイムラサキ、キダチルリソウ ・常緑低木

 ・花色:青・紫・白

・苗の購入期:3~5月

・植えつけ:3~6月

・開花期:4~9月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で育てます。水はけ、水もちのよい土に元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。乾燥しすぎると枯れてしまいますので、水切れに注意します。暑さ、寒さにやや弱いので、開花中は、花がらはこまめに摘み、蒸れないように注意します。春と秋に、さし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

水はけ、水もちのよい土に元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。追肥は必要ありません。

 

リナリア

・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:ヒメキンギョソウ ・1年草

・花色:赤・白・黄・ピンク

・苗の購入:1~5月

・植えつけ:1~5月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

土を苦土石灰で中和した後、日なたまたは半日陰の水はけのよい土に、チッソ分の少ない肥料を与え植えつけます。半日陰でも十分に育ちます。肥料の与えすぎは好ましくないので、ひかえめに与えます。水は土の表面が乾いたらやや控えめに与えます。1年草ですが、こぼれ種からも、翌年またふえます。リナリアは大変丈夫でです。

植木屋の知恵袋

土を苦土石灰で中和して、元肥に、チッソ分の少ない肥料を与えます。また、追肥は、ほとんど必要ありません。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 

 

樹木医師の冬の寒さに強い人気の花

はじめに

春と比べると、冬に花を咲かせる品種は少ないですが、今回、紹介する花は冬でも元気に花を咲かせてくれます。冬の、玄関先や花壇を華やかにしてくれる花々です。

 カロライナジャスミン

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・科名:フジウツギ科 ・別名:ゲルセミウム ・常緑つる性植物

・花色:黄

・苗の購入期:9~4月

・植えつけ:4~6月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日当たりが良く、水はけのよい土で育てます。元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えて、鉢か庭に植えつけます。植えつけた後は、伸びすぎたつるを支柱やフェンスにからませます。春と秋に、少量の暖効性肥料で追肥します。伸びすぎたつるは花後に切り戻し、新しく伸びたつるを支柱などに誘引します。切り取ったつるはさし木に使えます。寒さにも強く育てやすい品種です。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、少量の暖効性化成肥料を与えます。

 

シクラメン

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・科名:サクラソウ科 ・別名:カガリビバナ ・秋植え球根

・花期:12月~翌年5月

・花色:赤・白・ピンク・紫

・鉢花の購入期:9~12月

・草丈:20~50㎝

・開花期:10~5月

栽培のポイント

秋から冬に出回るポット苗や鉢植えを購入して育てます。日当たりが良く、涼しい場所で育てます。室内の窓辺も適しています。水は土の表面が乾いたら与えますが、葉や茎、球根には直接かけず、株元に与えます。開花中は2週間に1回ほど、チッソ分の少ない液肥追肥します。花がらや黄色くなった葉は病虫害の原因になるので、早めに花茎のつけ根からとります。花後は涼しい場所で乾かして休眠させ、秋に球根を彫り上げて植え替えます。

植木屋の知恵袋

地植えなら、元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。鉢植えの場合は、必要ありません。開花中の追肥は、チッソ分の少ない1000倍液肥を与えます。

 

セイヨウオダマキ

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・科名:キンポウゲ科 ・別名:アキレギア ・多年草

・花期:12月~翌年5月

・花色:赤・ピンク・黄・オレンジ

・苗の購入期:2~4月

・植えつけ:2~4月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

真夏以外は、日当たりが良い場所で、肥沃で水はけのよい土で育てます。土の表面が乾いたら水を与えます。花後は花がらを摘み、高温多湿にならないように注意します。梅雨時期には、雨が当たらないように管理します。冬を越すと春には花が咲き始めるので、1~2回追肥します。しっかりとした株に育ちます。寒さに強く、一度苗を植えると、毎年花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、冬を越し、春に花が咲き始めると1~2回与えます。

 

パンジー

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・科名:スミレ科 ・別名:サンシキスミレ、コチョウソウ・1年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白・青・紫・黒

・苗の購入期:11~4月

・草丈10~30㎝

・植えつけ:11~3月

・開花期:11~6月

栽培のポイント

葉色がよく、茎も太くしっかりした苗を選んで購入します。水はけのよい土に元肥を与え植えつけします。日当たりと風通しの良い場所で育てます。水は表面が乾いたらたっぷりと与えます。水切れに注意します。鉢植えなら液肥を月に2~3回追肥します。春先にアブラムシが発生したら、早めにスミチオン乳剤で対処します。花がらをこまめに摘めば、長く花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月2~3回ほど、液肥を与えるとよいでしょう。地植えなら月に一回、暖効性化成肥料を置き肥します。

 

カンパニュラ

・科名:キキョウ科 ・別名:ベルフラワーフウリンソウ ・1年草・2年草・多年草

・花色:ピンク・白・紫

・苗の購入期:3~6月、10~11月

・草丈40~100㎝

・植えつけ:3~6月、10~11月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

日当たりと水はけ、風通しがよい場所で育てます。苦土石灰を少量の混ぜて土の酸性を中和し、元肥に暖効性化成肥料を与えて植えつけます。カンパニュラ・メディウムは背丈が高くなります。鉢植えなら大きめな鉢に植えます。また、ある程度大きくなったら支柱をします。土の表面が少し乾いてきたら、たっぷりと水を与え、追肥を、週に1回液肥を与えます。花が終わったものから、花がらをこまめに摘み、蒸れないように注意します。寒さには強いのですが、高温多湿には弱いので、夏越しするときは風通しのよい、屋外の半日陰で育てます。この花は種ができないので、さし芽や株分けでふやします。カンパニュラ・メディウムは2年草、ベルフラワーなどは多年草とそれぞれ性質が異なるので、寄せ植えするときは注意します。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。地植えなら追肥は必要ありません。

 

 シュウメイギク

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・科名:キキンポウゲ科 ・別名:キブネギク ・多年草

・花色:赤・ピンク・白

・苗の購入期:2~4月、9~10月

・植えつけ:3~5月、9~11月

・開花期:8~11月

栽培のポイント

半日陰の場所で、水はけ、水もちのよい土に植えて、やや湿りぎみで育てます。元肥に、暖効性肥料を少なめに与えて植えつけます。乾燥を嫌います。土の表面が乾きかけたらたっぷりと水を与えます。できるだけ涼しい場所で管理します。夏の水切れは注意します。4~6月には月に1回置き肥でひかえめに追肥します。3月に株分けでふやせます。寒さにも強く丈夫で、一度植えると毎年秋に花が咲きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を少なめに与えます。また、追肥は、4~6月に月に1回置き肥をひかえめに与えるとよいでしょう。

 

 チューリップ

・科名:ユリ科 ・別名:ウッコンコウ ・秋植え球根

・花色:赤・黄・紫・白・ピンク

・球根の購入期:8~10月

・草丈20~50㎝

・植えつけ:10~11月

・開花期:3~5月

栽培のポイント

秋に植えつけます。鉢植えなら5号鉢に3球ほど、球根の先端が出るくらいに浅く植えつけます。プランターなら15球ほどが目安です。花壇なら20~30㎝の間隔で植えつけ、球根の2倍ほどの厚さに土をかぶせます。球根の中には養分が入っています。元肥はほとんど必要いりません。乾燥しすぎると花つきが悪くなるので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬も水を切らさないようにします。寒さに当てると花芽がが育つので、冬も野外で育てます。つぼみが出てから花後までは、リン酸とカリの多い液肥追肥します。花がしおれたら花首できり、葉と茎は残します。6月頃葉が黄色くなってきたら堀り上げ、風通しのよい日陰で1週間ほど乾燥させてから保存し、秋にまた植えつけます。花に斑の入るモザイク病が発生した株は、抜きとって捨てます。

植木屋の知恵袋

元肥は特に必要ありませんが、やせた土は、堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。また、追肥は、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

ビオラ

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・科名:スミレ科 ・別名:小輪パンジー ・1年草

・花色:黄・オレンジ・白・青・紫

・苗の購入期:11~4月

・草丈10~20㎝

・植えつけ:11~3月

・開花期:11~6月

栽培のポイント

ビオラは「パンジー」の小型で花つきのよい品種と考えればよいでしょう。鉢植えの方法を紹介します。水はけ、水もちよい土に元肥を与えて植えつけ、日当たりと風通しのよい場所で育てます。室内では日光が足りず、花つきや葉色が悪くなることが多いので、野外での栽培をおすすめします。土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えます。水切れにならないように注意します。開花期間はパンジーより長いので、液肥で月2~3回ほど追肥します。鉢植えの場合は地植えより乾燥しやすく、肥料分も水やりのときに流失しやすいので、水と肥料には特に注意します。花が咲き終わった花、枯れた葉は、パンジーと同じように花茎のつけ根で順次摘みとるようにします。春先にはアブラムシがつくことがあるので、スミチオン乳剤などで早めに対処します。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月2~3回ほど、液肥を与えるとよいでしょう。

 

キンギョソウ

 ・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:スナップドラゴン、アンテリナム ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~7月、10~11月

・草丈:20~120㎝

・植えつけ:3~4月、10~11月

・開花期:4~7月、10~11月

栽培のポイント

ほぼ1年中出回っています。花つきの苗を購入して育てるのが一般的です。鉢植えなら4~5号鉢に一株、プランターなら3~4株、花壇なら株間を20~30㎝間で植えつけます。水はけのよい土に元肥に、暖効肥料を与えて植えつけます。花の咲く期間が長いので、春に置き肥を少量与え、開花期間中は薄い液肥を与えてもよいでしょう。日当たりの良い場所で育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が咲き終わったら茎は花首で切りとると、わきから新しい芽が出て、次から次へと花が咲きます。寒さに強いので、野外で冬越しできます。種まきでふやせます。また秋にはさし芽でふやせます。年間を通して花が楽しめる、四季咲き性の品種もあるのでおすすめです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥には、置き肥を与えるとよいでしょう。開花中は、液肥を与えてもよいでしょう。

 

スイセン

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・科名:ヒガンバナ科 ・別名:セッチュウカ ・秋植え球根

・花色:黄・白・ピンク

・球根の購入期:8~10月

・植えつけ:10~11月

・開花期:12~5月

 栽培のポイント

日当たりと風通し良い場所で育てます。秋に水はけ良い土に、元肥を与えて植えつけます。植えつけた後は、寒さに十分に当て、土が乾く前にたっぷりと水を与えます。花がらをこまめに摘むようにし、葉が枯れるまでは液肥を1~2回与えます。葉が枯れたら水やりを止め、球根を堀り上げて乾燥保存します。秋にまた植えつけます。スイセンは病虫害が少なく、丈夫で育てやすい花です。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥には、葉が枯れるまでは、液肥を1~2回与えます。

 

デルフィニウム

・科名:キンポウゲ科 ・別名:ヒエンソウ ・多年草

・花色:青・白・ピンク・紫・黄

・苗の購入期:2~6月

・植えつけ:9~10月

・開花期:4~9月

栽培のポイント

日当たりと水はけ良い場所で育てます。元肥を十分に与え、株間を30㎝以上とって植えつけます。土が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が終わったものは、株元から切り戻すようにすると、秋まで花が楽しめます。寒さには強いのですが、蒸れには弱いので、梅雨時期は混み過ぎないように注意します。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は3~5月に1000倍に薄めた液肥を月に1~2回与えます。

 

ルリマツリ

・科名:イソマツ科 ・別名:プランバーゴ ・常緑低木

・花色:青・赤・白

・苗の購入期:6~9月

・植えつけ:4~8月

・開花期:8~10月

栽培のポイント

日当たりと風通しのよい場所で、水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。寒さには強いので0℃以下にならなければ、屋外でも冬越しできます。水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。夏は毎日水を与えます。春から秋にかけて、2ヶ月に1回置き肥で追肥します。花がらはこまめに摘み、生長した株は、枝を3分の1ほど残して切り戻します。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥を春から秋にかけて、2ヶ月に1回置き肥を与えます。

 

ジキタリス

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・科名:キンポウゲ科・ 別名:キツネノテブクロ ・2年草

・花色:ピンク・白

・苗の購入期:9~5月

・草丈:100~150㎝

・植えつけ:9月~10月

・開花期:5~7月

栽培のポイント

秋から春は日なたで、夏は半日陰の場所で管理します。腐葉土や堆肥を混ぜた肥沃な土に、元肥を与えて植えつけます。1m以上にも生長するので、鉢植えなら8号以上の鉢を使います。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。その後は月に1回液肥追肥します。寒さには強いのですが、夏の暑さに弱いので、梅雨時期から夏は、半日陰で管理します。花は下から順に咲きますが、花がらを摘みとっていくと、上まできれいに咲きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥、腐葉土などを混ぜた土に、暖効性肥料を与えます。また、追肥を月に1回液肥を与えます。

 

スノーフレーク

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・科名:ヒガンバナ科 ・別名:スズランスイセン ・秋植え球根

・花色:白

・球根の購入期:9~11月

・草丈:20~30㎝

・植えつけ:10~11月

・開花期:4~5月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の場所で管理します。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。とても丈夫で寒さにも強く、土質も選びません。半日陰の場所でも良く育ちます。地植えなら植え付けのとき以外は水やりも必要ありません。放っておいても毎年良く花が咲きます。花つきが悪くなってきたら、6月に掘り上げて球根を乾燥保存し、秋にまた植えつけます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は特に必要ありません。

 

ナデシコ

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 ・科名:ナデシコ科 ・別名:ダイアンサス、セキチク ・1年草・多年草

・花色:赤・白・ピンク・複色

・苗の購入期:ほぼ1年中

・植えつけ:4~5月、9~10月

・開花期:3~7月、9~11月

栽培のポイント

日当たりと風通しの良い場所で管理します。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。酸性土に少し弱いので、地植えなら、少量の苦土石灰まいてから植えるようにします。開花期間が長いので、液肥を10日に1回与えます。水やりは、地植えなら植えつけるときにたっぷりと与えれば十分です。鉢植えなら土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。大変、丈夫で寒さに強く育てやすいです。梅雨の高温多湿にさえ気をつければ、ほとんど手間がかかりません。梅雨時期は蒸れないように花がらをこまめに摘みます。夏には茎を半分程度、切り戻すと、秋からまた花が楽しめます。四季咲き性の品種を選べば、真夏以外はいつでも花が楽しめます。春から秋にさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋 

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、10日に1回1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

ワスレナグサ

 ・科名:ムラサキ科 ・別名:ワスルナグサ、ミオソチス ・1年草、多年草

・花色:青・紫・白

・苗の購入期:2~4月

・植えつけ:3~4月

・開花期:4~5月

栽培のポイント

日当たりと水はけ、水もちのよい土に、元肥を与えて春に植えつけます。植えつけた後は、月に数回、液肥追肥します。あまり多く与えると花つきが悪くなるので、少しずつ与えるようにします。水は多すぎず少なすぎず、土が乾いたときに与えます。寒さには強いのですが、暑さに弱いので、鉢植えは、夏は涼しい場所で管理します。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月に数回ほど、液肥の1000液肥を与えるとよいでしょう。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 
papibo.hatenablog.com

 

樹木医師の夏の暑さに強い人気の花

はじめに

多くの花が苦手とする暑い夏ですが、夏でも元気に育ってくれる、丈夫な花はたくさんあります。暑さに強い花を紹介します。

アサガオ 

・科名:ヒルガオ科 ・別名:ケゴシ ・1年草

・花色:赤・白・青・紫

・苗の購入期:5~7月

・植えつけ:5~7月

・開花期:7~9月

栽培のポイント

日当たり、水はけ、水もちがよければ、ほとんど失敗しないで育ちます。元肥に暖効肥料を与えて植えつけます。朝夕の涼しいときにたっぷり水を与えます。花が咲くまでは10日に1回ぐらい液肥追肥します。長く伸びた茎は、支柱やフェンスなどに絡ませます。種からの栽培もかんたんで、種を一晩水に漬けてからまくか、カッターで傷をつけてからまくと、発芽しやすいです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、花が咲くまでは10日に1回に液肥を与えます。

 

キャットテール 

 

・科名:トウダイグサ科 ・別名:サンデリー ・多年草

・花色:赤

・苗の購入期:6~10月

・植えつけ:6~10月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

日当たりのよい場所で管理します。元肥に暖効性肥料を与え、水はけのよい土に植えつけます。春から秋にかけて、月に2~3回液肥を与えます。とても丈夫でよく育つので、枝が伸びすぎたら刈り込みましょう。大きくなって植え替える時期は、4月頃がおすすめです。「ネコのしっぽ」、という名前の通り、ふわふわとかわいらしい花です。とても丈夫で、開花時期も長い花です。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、春から秋にかけて、月に2~3回液肥を与えます。

 

  ディモルフォセカ

・科名:キク科 ・別名:アフリカキンセンカオステオスペルマム ・1年草

・花色:黄・赤・オレンジ・白・青

・苗の購入期:2~5月

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日当たりのとてもよい場所で管理します。日照が少なすぎると、花が咲かないので注意します。多湿に弱いので、元肥に堆肥や暖効性肥料を与え、水はけのよい土に植えつけます。土の表面が乾いたら水を与えます。ふやすには、秋には種をまいて、育苗しながら冬越しし、春に花壇などに植えつけます。この間は3回ほど、液肥などを追肥します。アフリカ原産なので、日なたを好み寒さは苦手です。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、春に3回程、追肥液肥を与えます。

 

ヒマワリ 

・科名:キク科 ・別名:サンフラワー、ニチリンソウ ・1年草

・花色:黄・オレンジ

・苗の購入期:4~8月 

・植えつけ:6月・種まき:4~5月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

種からかんたんに育てられ、初夏から秋まで花を楽しめます。背の低い品種(矮性種)は鉢花におすすめです。種は直まきにし、日当たりの良い場所で、元肥に暖効性肥料と腐葉土を混ぜて、よく耕した土で育てます。元肥追肥ともに十分に与え、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が終わったら早めに花がらを摘み、わき芽の生長を促します。

植木屋の知恵袋

元肥に、腐葉土や暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は花が咲くまで2週間おきに化成肥料を与えます。

 

アメリカンブルー 

・科名:ヒルガオ科 ・別名:エボルブルス ・多年草

・花色:青

・苗の購入期:4~9月 

・植えつけ:4~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりの良い場所で、水はけのよい土に植えつけます。日当たり水はけがよければ、夏の間中花が絶えません。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。4~9月の間は月に2~3回追肥液肥を与えます。伸びすぎた枝はときどき刈りこみ、花がらをこまめに摘みます。寒さには弱いので、冬は室内で管理します。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、4~9月の間は月に2~3回追肥液肥を与えます。

 

ケイトウ 

・科名:ヒユ科 ・別名:セロシア、カラアイ ・1年草

・花色:赤・ピンク・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~6月

・草丈:20~120㎝ 

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

春から初夏に種を直まきにして育てることもできますが、苗からの栽培の方がかんたんです。苗を植えると前に、暖効性肥料を土によく混ぜておきます。直根性で根が地中深くのびるので、土は深く耕し、少量の苦土石灰で、土の酸度を中和しておきます。植え替えには弱いので、鉢や庭に直接植えつけます。株間は10~20㎝とり、根元をやや高くして植えつけます。植えつけ前後はたっぷりと水を与えますが、その後は真夏によほど乾燥が続かない限り、水やりは必要ありません。元肥を十分に与えておけば、追肥も特に必要ありません。日当たりがよいほどよく育ち、花色も鮮やかになります。ふやすときは種まきで、春にまけば夏に開花し、初夏にまけば秋に開花します。2回に分けて種をまいてもおもしろいでしょう。

植木屋の知恵袋

少量の苦土石灰で土の酸度を中和した土に、元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、元肥をしっかりしていれば、追肥は特に必要ありません。

 

トレニア

・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:ナツスミレ ・1年草

・花色:青・白・ピンク・黄・紫

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:5~7月

・開花期:6~11月

栽培のポイント

日なたまたは半日陰の水はけのよい、湿り気のあるよい土に元肥を十分に与えて植えつけます。乾燥させ過ぎないように育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。週に1回液肥を与えます。8月頃に5~6㎝株を切り戻すと、より花を咲かせます。色も豊富で初夏から秋にかけて長く花が楽しめ、花もたくさんつけます。この花だけで十分に楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は週に1回液肥を与えます。

  

ペチュニア

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・科名:ナス科 ・別名:ツクバネアサガオ ・1年草

・花色:黄・赤・ピンク・白・青・紫

・苗の購入期:3~9月

・草丈20~50㎝

・植えつけ:3~5月

・開花期:4~11月

栽培のポイント

春に、花つきのポット苗を植え付けて育てるのがおすすめです。水はけのよい土に元肥を与えて植え付けます。日当たりと風通しの良い場所で育てます。乾燥にはとても強いので、地植えなら、植え付け前後にたっぷり水を与えれば、あとは特に必要ありません。鉢植えなら、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。開花期間が長く、また肥料を好む性質なので、10日に1回ほど、液肥を水やりを兼ねて与えていきます。花は次々と咲くので、花がらはこまめに摘み、蒸れないように管理します。ほふくする性質でどんどん茎が横に伸びるので、茎の先を積んでやると、わきからまた芽を出しては花数も多くなります。ふやすときはさし芽がおすすめで、春と秋が適期です。ペチュニアはナス科で連作を嫌います。翌年は違う土で育たるようにします。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は、10日に1回ほど、液肥の1000液肥を与えるとよいでしょう。

 

エキナセア 

・科名:キク科 ・別名:ムラサキバレンギク ・多年草

・花色:赤・白・紫

・苗の購入期:2~4月

・植えつけ:3~4月

・開花期:6~9月

栽培のポイント

日当たりと風通しの良い場所で育てます。元肥に、腐葉土や暖効性肥料などを与え、水はけのよい土に植えつけます。蒸れには注意します。追肥は、花や葉の色が悪いときに液肥を与える程度で十分です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。うまく育てば60㎝以上にもなります。大きめの鉢に1株だけ植えつけます。花は枝分かれして次々と咲き、また長く咲いているので、切り花としても楽しめます。暑さ寒さ、病虫害などにも強く、ほとんど手がかかりません。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料をに与えます。また、追肥は、特に必要ありませんが、花と葉の色が悪いときだけに、液肥を与えるとよいでしょう。

 

コバノランタナ 

・科名:クマツヅラ科 ・別名:セイヨウサンタンカ ・多年草

・花色:ピンク

・苗の購入期:4~10月

・植えつけ:3~5月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

半つる性で地面を這うように伸びます。暑さ寒さにも強く、育てやすいです。日当たりが良い場所で育てます。水はけのよい砂質の土に、元肥に堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏場は毎日、水を与えます。4~9月の間は、月に1回置き肥で追肥します。秋に伸びすぎた枝を整理し、冬は霜に当てないように管理します。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料をに与えます。また、4~9月の間は、月に1回置き肥で追肥します。

 

ニチニチソウ

 ・科名:キョウチクトウ科 ・別名:ビンカ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク

・苗の購入期:4~8月

・植えつけ:5~8月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥を与えて植えつけます。花期が長いので、追肥は月に一回、チッソ分の少ない肥料を施します。高温と乾燥には強いのですが、蒸れには弱いので、梅雨時期は雨が直接当たらない場所で管理します。冬の水やりはひかえめにします。その名の通り毎日次々と花を咲かせます。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月に1回チッソ分の少ない肥料を与えるとよいでしょう。

 

ポーチュラカ

 

 ・科名:スベリヒユ科 ・別名:ハナスベリヒユ・パースレイン ・多年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白

・苗の購入期:4~8月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:5~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥に暖効性肥料をすき込んで植えつけます。放っておいても育ち、よく増えます。日当たりの良い場所ほど、花をたくさん咲かせます。地植えなら、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えなら土が完全に乾いてから水を与えるようにします。。追肥は特に必要ないですが、春から秋にかけて、液肥を月1回ほど与えます。成長が早く、茎が伸びすぎたときは、茎の先を切って整えるとわきからまた芽を出して、花が咲きます。寒さに弱いので、冬前に切り戻して、乾燥ぎみに室内で管理します。翌年の初夏から花が咲きます。さし芽でふえます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥はあまり必要ありませんが、月1回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

ガーベラ

 

 ・科名:キク科 ・別名:オオセンボリ、ハナグルマ ・多年草

・花色:赤・白・ピンク・黄・オレンジ

・苗の購入期:ほぼ1年中

・草丈:30~80㎝

・植えつけ:3~5月、9~10月

・開花期:4~10月

栽培のポイント

苗や鉢植えはほぼ1年中購入できます。鉢植を購入したらそのまま育て、大きくなれば春にひと回り大きな鉢に植え替えます。苗から育てるときは、水はけよい土に暖効性化成肥料を混ぜて、なるべく浅めに植えつけます。日当たりの良い場所を好みます。日当たりと風通しの良い場所で、やや乾燥ぎみに育てます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。開花期間が長いので、月に2~3回液肥追肥します。春と秋には置き肥を与えます。花が終わったら、その茎のつけ根から切りとります。こうして株全体に日光があたるようにすると、花色がよくなります。春にひと回り大きな針に植え替えます。このときに株分けしてもいいです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は1000倍に薄めた液肥を与えます。花期が長いので、、置き肥を与えるのもよいでしょう。

 

センニチコウ

 ・科名:ヒユ科 ・別名:センニチソウ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫

・苗の購入期:4~8月

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

夏の暑さにも強く、花を長く楽しめます。元肥を少量与え、20~30㎝ほど株間をとって植えつけます。水は植えつけのときにたっぷりと与えます。それ以降は極端に乾燥したときだけ与えます。7月頃に茎を短く切り、風通しをよくすると、秋の花つきがよくなります。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を少量与えます。

 

ハイビスカス

 ・科名:アオイ科 ・別名:ブッソウゲ・ヒビスカス ・常緑低木

・花色:赤・白・ピンク・オレンジ・黄

・苗の購入期:5~9月

・草丈:20~100㎝

・植えつけ:5~8月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと風通しの良い場所で育てます。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。春から秋にかけては、月2~3回液肥を与えるか、置き肥を月に1回与えます。乾燥には弱いので、夏場の乾燥には十分に気をつけます。花は咲き終わると自然に落ちますが、花がらはこまめに摘み、次の花を咲かせようにします。夏の終わり頃には伸びた枝を整理します。寒さに弱いので、冬は室内で管理します。成長が早いので、年に1回ひと回り大きいサイズの鉢に植え替えます。

植木屋の知恵袋 

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、液肥、または暖効性肥料を置き肥します。

 

メランポジウム

・科名:キク科 ・1年草

・花色:黄

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:5~8月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

高温多湿に強いですが、乾燥には弱いです。日当たりと水はけのよい場所で育てます。元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。土の表面が乾きはじめたら、たっぷりと水を与えます。2ヶ月に1回置き肥を、少なめに与えます。混みすぎた株はときどき間引きます。葉が縮れたりするときはハダニがついているので、ハダニ剤などで駆除します。5~7月に種をまいても育てられます。

植木屋の知恵袋 

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、2ヶ月に1回置き肥を少なめに与えます。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 
papibo.hatenablog.com

 

樹木医師の育てやすく手のかからない人気の花、PART2

はじめ

今回紹介する花は、丈夫で育てやすく、手もかからない人気の花です。忙しい方やはじめての方、玄関先や花壇、プランターにどうですか。

 

 チューリップ

・科名:ユリ科 ・別名:ウッコンコウ ・秋植え球根

・花色:赤・黄・紫・白・ピンク

・球根の購入期:8~10月

・草丈20~50㎝

・植えつけ:10~11月

・開花期:3~5月

栽培のポイント

秋に植えつけます。鉢植えなら5号鉢に3球ほど、球根の先端が出るくらいに浅く植えつけます。プランターなら15球ほどが目安です。花壇なら20~30㎝の間隔で植えつけ、球根の2倍ほどの厚さに土をかぶせます。球根の中には養分が入っています。元肥はほとんど必要いりません。乾燥しすぎると花つきが悪くなるので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬も水を切らさないようにします。寒さに当てると花芽がが育つので、冬も野外で育てます。つぼみが出てから花後までは、リン酸とカリの多い液肥追肥します。花がしおれたら花首できり、葉と茎は残します。6月頃葉が黄色くなってきたら堀り上げ、風通しのよい日陰で1週間ほど乾燥させてから保存し、秋にまた植えつけます。花に斑の入るモザイク病が発生した株は、抜きとって捨てます。

植木屋の知恵袋

元肥は特に必要ありませんが、やせた土は、堆肥や暖効性肥料を与えて植えつけます。また、追肥は、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

デージー

・科名:キク科 ・別名:ヒナギク、べリス ・1年草

・花色:赤・白・ピンク

・苗の購入期:12~4月

・草丈10~20㎝

・植えつけ:12~4月

・開花期:12~5月

栽培のポイント

花つきの苗を購入して育てるのがおすすめです。日当たりと風通しの良い場所で、元肥を与えて育てます。日当たり、水はけ、水もちの良い土で育てると、花もたくさん咲きます。地植えなら、植え付け前後にたっぷりと水を与えれば、あとは極端に土が乾燥したときだけ水を与えます。鉢植えの場合は、土が乾きすぎると、葉が枯れたりアブラムシが発生したりします。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬の間も水切れに注意しましょう。開花期が長いので、開花中は月に2~3回液肥追肥します。花は次々と咲きます。咲き終わった花は、花茎のつけ根で切りとります。デージーは、とても丈夫で育てやすく、長く花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

水もちをよくするために腐葉土を混ぜ込み、元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、花期が長いので、月2~3回ほど、液肥を与えるとよいでしょう。

 

ネモフィラ

・科名:ハゼリソウ科 ・別名:ルリカラクサ、ベイビー・ブルー・アイズ ・1年草

・花色:青・白

・苗の購入期:1~3月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:3~4月

・開花期:3~5月

栽培のポイント

根が直根性なので、苗は小さいうちに、根を傷めないように植えつけます。種をまくなら花壇や容器に直まきにします。日当たりと風通しの良い場所に、元肥に暖効性肥料を与えて植えつけます。植え付け後は2ヶ月に1回ほど、株のまわりに置き肥を与えます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、与えすぎもよくないです。伸びすぎた茎を間引きながら育てるようにします。春にアブラムシが発生しやすいので、早めにオルトラン粒剤などで予防します。株が混んできたら、蒸れないように間引きします。春に花を咲かせて初夏には枯れます。ネモフィラはとても丈夫で育てやすく、初めての方でも簡単に楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を少量与えて植えつけます。また、追肥は、置き肥を与えるとよいでしょう。

 

ベゴニア(四季咲きベゴニア)

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・科名:シュウカイドウ科 ・別名:ベゴニア・センパフローレンス ・多年草

・花色:赤・オレンジ・白・ピンク

・苗の購入期:4~9月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~11月

栽培のポイント

四季咲きベコニアは、とても丈夫で育てやすく、開花期間が長い花です。日当たりから半日陰でも育てられます。元肥を十分に与え水はけのよい土に植えつけます。やや夏の暑さに弱いので、夏には半日陰の場所で管理します。花は次々に咲きます。長い間咲くので、開花中は液肥を月2~3回与え、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が咲き終わったものは順次摘みとります。花がらを放っておくと病気になりやすく、葉や茎が腐ることがあります。そんなときは、ベンレートなどの殺菌剤で対処します。冬も暖かい室内の窓辺で育てれば、花が咲き続けます。大きくなった株は、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。増やし方はさし芽がおすすめです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、花期が長いので、月2~3回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

マツバギク

・科名:ツルナ科 ・別名:タイワンギク ・多年草

・花色:赤・黄・青・ピンク・紫

・苗の購入期:2~4月

・草丈10~20㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:3~6月

栽培のポイント

日向または半日陰の水はけのよい乾燥ぎみの土に、4~5月に元肥を与えて植えつけます。地植えなら植えつけの水を与えたら、あとは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら1~2日後に水を与える程度で十分です。マツバギクはとても丈夫で育てやすく、放っておいても横にふえます。秋にさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

 元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。また、元肥はほとんど必要ありません。

ナデシコ

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 ・科名:ナデシコ科 ・別名:ダイアンサス、セキチク ・1年草・多年草

・花色:赤・白・ピンク・複色

・苗の購入期:ほぼ1年中

・植えつけ:4~5月、9~10月

・開花期:3~7月、9~11月

栽培のポイント

日当たりと風通しの良い場所で管理します。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。酸性土に少し弱いので、地植えなら、少量の苦土石灰まいてから植えるようにします。開花期間が長いので、液肥を10日に1回与えます。水やりは、地植えなら植えつけるときにたっぷりと与えれば十分です。鉢植えなら土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。大変、丈夫で寒さに強く育てやすいです。梅雨の高温多湿にさえ気をつければ、ほとんど手間がかかりません。梅雨時期は蒸れないように花がらをこまめに摘みます。夏には茎を半分程度、切り戻すと、秋からまた花が楽しめます。四季咲き性の品種を選べば、真夏以外はいつでも花が楽しめます。春から秋にさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋 

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、10日に1回1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

バーベナ

  ・科名:クマツヅラ科 ・別名:ビジョザクラ・1年草・多年草

・花色:赤・白・ピンク・青・紫

・苗の購入期:2~11月

・草丈:10~30㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:4~11月

栽培のポイント

ほふく性で、横に這うように伸びるので、鉢植え、地植えともに、あまり密に植えつけずに、少し間をあけます。春に苗を購入して、日当たりと水はけ良い場所で育てします。開花期間が長いので、月に1~2回薄い液肥を与えるか、2ヶ月に1回ほど置き肥を与えます。枝が伸びすぎたり、咲き終わった花を放っておくと、蒸れて生育が悪くなります。花がらはこまめに摘み、伸びた枝は半分程度で切りつめます。また、何年かたった株を根元から切り戻すと、また新しい花を咲かせます。宿根バーベナは春か秋に、株分けでも簡単にふやせます。ロックガーデンやハンキングバスッケトに植えて垂れ下がった枝に咲く花を楽しむことができるのも魅力です。

植木屋の知恵袋 

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥は、2ヶ月に1回、暖効性肥料を置き肥します。月に1~2回液肥を与えるとよいでしょう。

 

ペチュニア

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・科名:ナス科 ・別名:ツクバネアサガオ ・1年草

・花色:黄・赤・ピンク・白・青・紫

・苗の購入期:3~9月

・草丈20~50㎝

・植えつけ:3~5月

・開花期:4~11月

栽培のポイント

春に、花つきのポット苗を植え付けて育てるのがおすすめです。水はけのよい土に元肥を与えて植え付けます。日当たりと風通しの良い場所で育てます。乾燥にはとても強いので、地植えなら、植え付け前後にたっぷり水を与えれば、あとは特に必要ありません。鉢植えなら、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。開花期間が長く、また肥料を好む性質なので、10日に1回ほど、液肥を水やりを兼ねて与えていきます。花は次々と咲くので、花がらはこまめに摘み、蒸れないように管理します。ほふくする性質でどんどん茎が横に伸びるので、茎の先を積んでやると、わきからまた芽を出しては花数も多くなります。ふやすときはさし芽がおすすめで、春と秋が適期です。ペチュニアはナス科で連作を嫌います。翌年は違う土で育たるようにします。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は、10日に1回ほど、液肥の1000液肥を与えるとよいでしょう。

 

ヤグルマギク

・科名:キク科 ・別名:ヤグルマソウコーンフラワー ・1年草

・花色:黄・白・青・ピンク・紫

・苗の購入期:10~6月

・草丈30~100㎝

・植えつけ:3~4月、10~11月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

日当たりと水はけ良い場所で管理します。腐葉土などを土と混ぜ水はけをよくし、元肥を少量与えて植えつけます。酸性土壌に弱いので、地植えなら苦土石灰で中和して植えつけます。追肥は月に2回ほど液肥を与えます。肥料の与えすぎは、ひょろひょろと軟弱に育ちます。ひかえめに与えます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えますが、地植えなら植え付け前後にたっぷりと水を与えれば十分です。寒さや病虫害に強いですが、アブラムシが発生することがあります。スミチオン乳剤で早めに対処します。ヤマグルマギクは大変丈夫で育てやすく、日当たりと水はけさえよければ、かんたんに育てられます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を少量与えます。また、追肥は、月に2回ほど、液肥の1000液肥を与えるとよいでしょう。

 

ニゲラ

・科名:キンポウゲ科 ・別名:クロタネソウ、フェンネルフラワー ・1年草

・花色:白・青・ピンク・紫

・苗の購入期:4~5月、10~11月

・草丈70~100㎝

・植えつけ:4~5月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

春から秋に種をまくか、春に花つきの苗を購入して育てます。どちらも秋まで花が楽しめまが、秋から育てた方が、冬越して丈夫な株になります。ニゲラの根はデリケートなので、植えつけるときは根を傷めないように注意します。日当たりと風通しの良い場所で育てます。元肥に暖効性肥料を与えて水はけのよい土に植えつけます。比較的に密に植えます。花が咲いたときにきれいです。植えつけ後の追肥は特に必要ありません。水は土の表面が乾いてから与えます。肥料も水も、与えすぎるとかえって育たなくなるので注意します。秋には枯れますが、花が終わった後にできる種をまいてふやすことができます。地植えならこぼれ種からもよくふえます。ニゲラはとても丈夫で育てやすく、水や肥料が少なくてもうまく育てられます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は、ほとんど必要ありません。

 

ハナニラ

・科名:ユリ科 ・別名:イフェイオン ・秋植え球根

・花色:白・青・ピンク・紫

・球根の購入期:8~10月

・植えつけ:9~10月

・開花期:2~4月

栽培のポイント

早咲きなので、球根を購入したら日当たりと水はけ良い土に、暖効性化成を与えてすぐに植えつけます。植えつけ後の追肥は特に必要ありません。土が乾いた水を与えますが、水やりはひかえめにします。地植えなら植えつけ時以外は必要ありません。ハナニラの球根は地中でどんどんふえるので、鉢植え地植えとも、放っておいてもかまいません。ハナニラは大変丈夫で育てやすいです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は、ほとんど必要ありません。

 

リナリア

・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:ヒメキンギョソウ ・1年草

・花色:赤・白・黄・ピンク

・苗の購入期:1~5月

・植えつけ:1~5月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

土を苦土石灰で中和した後、日なたまたは半日陰の水はけのよい土に、チッソ分の少ない肥料を与え植えつけます。半日陰でも十分に育ちます。肥料の与えすぎは好ましくないので、ひかえめに与えます。水は土の表面が乾いたらやや控えめに与えます。1年草ですが、こぼれ種からも、翌年またふえます。リナリアは大変丈夫でです。

植木屋の知恵袋

土を苦土石灰で中和して、元肥に、チッソ分の少ない肥料を与えます。また、追肥は、ほとんど必要ありません。

 

ニチニチソウ

 ・科名:キョウチクトウ科 ・別名:ビンカ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク

・苗の購入期:4~8月

・植えつけ:5~8月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥を与えて植えつけます。花期が長いので、追肥は月に一回、チッソ分の少ない肥料を施します。高温と乾燥には強いのですが、蒸れには弱いので、梅雨時期は雨が直接当たらない場所で管理します。冬の水やりはひかえめにします。その名の通り毎日次々と花を咲かせます。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月に1回チッソ分の少ない肥料を与えるとよいでしょう。

 

ポピー

 ・科名:ケシ科 ・別名:ケシ ・1年草、多年草

・花色:赤・白・ピンク・黄・オレンジ

・苗の購入期:10~4月

・草丈:30~100㎝

・植えつけ:10~3月

・開花期:4~6月

栽培のポイント

ポピーの種は発芽しやすいので、花壇に直接直まきしてもよいです。根がまっすぐに伸びる直根性なので、地植え場合は土をよく耕し、腐葉土などを十分に与えて水はけをよくして、植えつけます。日当たりと水はけ良い場所で育てます。水は種まきの前後だけたっぷり与えます。寒さには強いので、冬は防寒しなくても大丈夫です。春に花が咲きますが、強い風を受けると花が傷みやすいので、花が咲いたものは、早めに切り花として楽しむのがおすすめです。つぼみのうちに切り花にしても、きれいな花が次々に咲きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は、元肥がしっかりしていれば、ほとんど必要ありません。

 

ワスレナグサ

 ・科名:ムラサキ科 ・別名:ワスルナグサ、ミオソチス ・1年草、多年草

・花色:青・紫・白

・苗の購入期:2~4月

・植えつけ:3~4月

・開花期:4~5月

栽培のポイント

日当たりと水はけ、水もちのよい土に、元肥を与えて春に植えつけます。植えつけた後は、月に数回、液肥追肥します。あまり多く与えると花つきが悪くなるので、少しずつ与えるようにします。水は多すぎず少なすぎず、土が乾いたときに与えます。寒さには強いのですが、暑さに弱いので、鉢植えは、夏は涼しい場所で管理します。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月に数回ほど、液肥の1000液肥を与えるとよいでしょう。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 
papibo.hatenablog.com

 

樹木医師の育てやすく手のかからない人気の花、PART1

はじめ

今回紹介する花は、丈夫で育てやすく、手もかからない人気の花です。忙しい方やはじめての方、玄関先や花壇、プランターにどうですか。

 

 アサガオ

・科名:ヒルガオ科 ・別名:ケゴシ ・1年草

・花色:赤・白・青・紫

・苗の購入期:5~7月

・植えつけ:5~7月

・開花期:7~9月

栽培のポイント

日当たり、水はけ、水もちがよければ、ほとんど失敗しないで育ちます。元肥に暖効肥料を与えて植えつけます。朝夕の涼しいときにたっぷり水を与えます。花が咲くまでは10日に1回ぐらい液肥追肥します。長く伸びた茎は、支柱やフェンスなどに絡ませます。種からの栽培もかんたんで、種を一晩水に漬けてからまくか、カッターで傷をつけてからまくと、発芽しやすいです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、花が咲くまでは10日に1回に液肥を与えます。

 

 サルビア

・科名:シソ科 ・別名:ヒゴロモソウ ・1年草、多年草

・花色:赤・白・ピンク・青・紫

・苗の購入期:4~9月

・草丈:30~60㎝

・植えつけ:4~9月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと水はけの良い場所、元肥に暖効性肥料を十分に与えて植えつけ、たっぷりと水を与えます。地植えなら水やりはこの前後だけで、あとはほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。開花期間が長いので、開花中は月に1~2回液肥を与えます。花後は花穂ごと切りとり、夏には株の半分ぐらいまで切り戻し、置き肥を与えます。秋にまた花が咲きます。ひどく乾燥するとハダニやアブラムシが発生するので、水切れに注意し、スミチオン乳剤などで予防します。赤花でおなじみのサルビア一年草です。ブルーサルビアの青や白の品種、ピンクの品種は多年草です。多年草の品種は、冬に地上部が枯れても根は残り、翌年また花が咲きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、開花中は月に1~2回液肥を与えます。秋には置き肥で追肥します。

 

 ゼラニウム

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・科名:フウロソウ科 ・別名:テンジクアオイ ・多年草

・花色:赤・白・ピンク

・苗の購入期:1年中

・草丈:15~50㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:3~11月

栽培のポイント

苗は一年中出回っています。とても丈夫で育てやすく、地植え、鉢植えのともに楽しめます。水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。風通しの良い場所で、乾燥ぎみで育てると、花をたくさんつけます。乾燥を好み、水をやりすぎると茎ばかり伸びすぎて花が少なくなるので、土が完全に乾いてから、たっぷりと水を与えます。丈夫で育てやすいのですが、極端な暑さと寒さに弱いので、鉢植えなら夏は半日風に、冬は室内で管理します。開花期間が長いので、月に1回は置き肥か液肥追肥します。花がらはこまめに摘み、、摘芯をくり返すと、ボリュームのある株に育ちます。花後に切り戻して植え替えると、さらに長く花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は、1000倍に薄めた液肥か置き肥を与えるとよいでしょう。 

 

 インパチェンス

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・科名:ツリフネソウ科 ・別名:アフリカホウセンカ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫・オレンジ

・苗の購入期:4~8月

・草丈:10~15㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日なたでも半日陰でも良く育つ丈夫で育てやすいです。高温と乾燥はやや弱いので、どちらかというと半日陰の方が向いています。夏は半日陰、それ以外は日なたで育て育てた方がよいでしょう。地植え株間を20~30㎝あけて、元肥を与えて植えつけます。鉢植えでも生育が早いので、なるべく大きめの鉢に植え替ます。水はけと水もちのよい土で育て、水切れにならないよに注意します。夏は乾燥しやすいので、1日に2回ほど水を与えます。花の期間が長いので、液肥を月に1~2回与え、花がらはこまめに摘みとります。夏の終わりに、大きくなった株を切り戻して追肥しや置き肥で追肥します。こうすると秋にまた花が咲きます。さし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、開花中は、1000倍に薄めた液肥を月に1~2回与えます。花後に切り戻したら、置き肥を与えるとよいでしょう。 

 

 ジニア・リネアリス

・科名:キク科 ・別名:ホソバヒャクニチソウ ・一年草

・花色:白・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~9月

・植えつけ:4~5月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

春に日当たり、水はけのよい土に暖効性肥料を与えて植えつけます。植えつけ時にたっぷりと水を与えます。後は葉がしおれたときだけ水を与えます。肥料は、大きくなって切り戻すときや生長が悪いときに、追肥液肥を与えます。花を次々に咲かせるので、花がらはこまめに摘みとります。ジニア・リネアリスは、ヒャクニチソウの仲間ですが、より丈夫で開花期間が長い品種です。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料をに与えます。また、追肥は、切り戻し後や生育が悪いときに、液肥を与えます。 

センニチコウ

 ・科名:ヒユ科 ・別名:センニチソウ ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫

・苗の購入期:4~8月

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~10月

栽培のポイント

夏の暑さにも強く、花を長く楽しめます。元肥を少量与え、20~30㎝ほど株間をとって植えつけます。水は植えつけのときにたっぷりと与えます。それ以降は極端に乾燥したときだけ与えます。7月頃に茎を短く切り、風通しをよくすると、秋の花つきがよくなります。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を少量与えます。

 

キンギョソウ

 ・科名:ゴマノハグサ科 ・別名:スナップドラゴン、アンテリナム ・1年草

・花色:赤・白・ピンク・紫・オレンジ・黄

・苗の購入期:4~7月、10~11月

・草丈:20~120㎝

・植えつけ:3~4月、10~11月

・開花期:4~7月、10~11月

栽培のポイント

ほぼ1年中出回っています。花つきの苗を購入して育てるのが一般的です。鉢植えなら4~5号鉢に一株、プランターなら3~4株、花壇なら株間を20~30㎝間で植えつけます。水はけのよい土に元肥に、暖効肥料を与えて植えつけます。花の咲く期間が長いので、春に置き肥を少量与え、開花期間中は薄い液肥を与えてもよいでしょう。日当たりの良い場所で育て、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。花が咲き終わったら茎は花首で切りとると、わきから新しい芽が出て、次から次へと花が咲きます。寒さに強いので、野外で冬越しできます。種まきでふやせます。また秋にはさし芽でふやせます。年間を通して花が楽しめる、四季咲き性の品種もあるのでおすすめです。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥には、置き肥を与えるとよいでしょう。開花中は、液肥を与えてもよいでしょう。

 

シバザクラ

・科名:ハナシノブ科 ・別名:モスフロックス ・多年草

・花色:白・赤・ピンク

・苗の購入期:3~4月

・植えつけ:3~4月

・開花期:3~5月

栽培のポイント

春に、日当たりと水はけのよい土に元肥を少々与えて、株間を20㎝ほどとって植えつけます。どんどん広がって直ぐに埋めつくされます。追肥は必要ありません。水も植え付け前後に与えるだけで必要ありません。葉が枯れて茶色になった部分は、病虫害の原因になるので、早めに取り除きます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を少々与えます。また、追肥は必要ありません。

 

ダリア

・科名:キク科 ・別名:テンジクボタン ・春植え球根

・花色:赤・白・ピンク・黄

・球根の購入期:3~5月

・草丈:40~120㎝

・植えつけ:3~5月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

球根の植えつけは春に、元肥を十分に与えて、約8㎝の深さで50~60㎝間隔に植えつけます。細長い球根を寝かせるようにして植えつけ、3㎝ほど離して支柱を立てます。日当たりと風通しの良い場所で育てますが、地植えなら追肥は特に必要ありません。土が乾いたら水を与え、夏の乾燥が続くときは、2日に1回は水を与えます。高温多湿にはやや弱いので、花がらを葉の上から摘み、伸びすぎた枝は7月頃切り戻します。その後、液肥を1回与えると、秋にまた花が咲きます。茎は柔らかいので、生長して草丈が高くなってきたら、支柱にしばりつけて、倒れないようにします。11月頃、枯れた茎を株元から切り取り、球根を堀り上げ、乾燥保存します。2~3月には、古い球根のわきに新しくできる子球を切り分けて、また植えつけます。春に、種まきやさし芽で簡単にふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は必要はありませんが、切り戻しの後は、1000倍に薄めた液肥追肥します。

 

コスモス

・科名:キク科 ・別名:アキザクラ、オオハルシャギク ・一年草

・花色:赤・ピンク・白・オレンジ・黄・茶

・球根の購入期:4~6月、9月

・草丈:40~150㎝

・植えつけ:4~6月

・開花期:6~11月

栽培のポイント

苗から育てる場合は、元肥を与えて植えつけます。種から育てる場合は4~6月に種をまきます。秋に花を咲かせる場合は、あまり早くまかない方がいいでしょう。花壇や地植えの場合は、20~30㎝間隔に2~3粒ずつ種をまきます。生長して混んできたところを間引きます。水やりは植え付け前後だけで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。咲き終わった花は、早めに花茎から摘みとるようにします。長い期間花が楽しめます。葉が4~6枚のときに、茎の先を摘むとわきからまた芽が出て花を咲かせます。地植え鉢植えともに、肥料は必要ありませんが、生育が悪いときは液肥追肥します。アブラムシが発生したときは、スミチオン乳剤などで予防します。さし芽でふやせます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を十分に与えます。また、追肥は必要はありませんが、生育の悪いときは液肥追肥します。

 

シロタエギク

・科名:キク科 ・別名:ダスティーミラー ・多年草

・花色:銀白

・苗の購入期:ほぼ1年中

・植えつけ:10~11月

・開花期:6~9月

栽培のポイント

日当たりの良い場所で、水はけのよい土に元肥を与えて植えつけます。土も選ばす、肥料も植えつけ時の元肥以外は必要ありません。水は鉢植えの場合だけ、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。2年目以降は大きくなって乱れやすいので、初夏に15㎝くらいの高さに切りそろえます。とても丈夫で育てやすく、放っておいてもどんどん株が広がっていきます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥などの暖効性肥料を与えます。また、追肥は必要はありません。

 

パンジー

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・科名:スミレ科 ・別名:サンシキスミレ、コチョウソウ・1年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白・青・紫・黒

・苗の購入:11~4月

・草丈10~30㎝

・植えつけ:11~3月

・開花期:11~6月

栽培のポイント

葉色がよく、茎も太くしっかりした苗を選んで購入します。水はけのよい土に元肥を与え植えつけします。日当たりと風通しの良い場所で育てます。水は表面が乾いたらたっぷりと与えます。水切れに注意します。鉢植えなら液肥を月に2~3回追肥します。春先にアブラムシが発生したら、早めにスミチオン乳剤で対処します。花がらをこまめに摘めば、長く花が楽しめます。

植木屋の知恵袋

元肥に、暖効性肥料を与えます。また、追肥は、月2~3回ほど、液肥を与えるとよいでしょう。地植えなら月に一回、暖効性化成肥料を置き肥します。

 

ポーチュラカ

 

 ・科名:スベリヒユ科 ・別名:ハナスベリヒユ・パースレイン ・多年草

・花色:赤・黄・オレンジ・ピンク・白

・苗の購入期:4~8月

・草丈20~30㎝

・植えつけ:5~6月

・開花期:5~11月

栽培のポイント

日当たりと水はけのよい土に、元肥に暖効性肥料をすき込んで植えつけます。放っておいても育ち、よく増えます。日当たりの良い場所ほど、花をたくさん咲かせます。地植えなら、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えなら土が完全に乾いてから水を与えるようにします。。追肥は特に必要ないですが、春から秋にかけて、液肥を月1回ほど与えます。成長が早く、茎が伸びすぎたときは、茎の先を切って整えるとわきからまた芽を出して、花が咲きます。寒さに弱いので、冬前に切り戻して、乾燥ぎみに室内で管理します。翌年の初夏から花が咲きます。さし芽でふえます。

植木屋の知恵袋

元肥に、堆肥や暖効性肥料を与えます。追肥はあまり必要ありませんが、月1回ほど、1000倍液肥を与えるとよいでしょう。

 

まとめ

植物の種類が多く何を植えれば良いか迷います。まずはひと鉢の花から手軽に楽しんでみませんか。四季を通じて、心を華やかに、また豊かにしてくれます。

 「花と観葉植物・ハーブの育て方がよくわかる 園芸百科」を引用文献とさせてもらいました。 
papibo.hatenablog.com