庭のお医者さんに教えてもらう

庭のお困り事、解決します。

樹木医師の盆栽に魅せられて、其ノ八 「初めてのケト土」

初めに

「月の法善寺横丁」という名曲、知っています?

♪包丁一本さらしにまいて旅へ出るのも 板場の修業♪

私は造園業を生業としています。高校卒業後、奈良の造園業社、鳥取の造園業社、京都の造園業社を経て大阪で独立しました。4年前に、両親の故郷鳥取県に訳あって移住してきました。私が駆け出しのころ、職人の先輩が多くの技術を身につけるため「数ヶ所の事業所で仕業をしろ」と、自分のためになると「月の法善寺横丁」の歌詞をつかい教えてくれました。

 

植木の剪定は、業社ごとに違い、県単位になると大きく違います。極端な話、ある業社が良いと思う剪定方法も、業社が変われば禁じ手になることもあります。とても不思議な世界ですね。庭づくりの技術は、造園技能士という国家資格があり全国共通なのに対して、植木の剪定は国家資格はありません。樹木の剪定は全国一律では、ないという事が大きな理由でしょう。

 

松の剪定は、造園業社や植木屋の花形で、職人誰もが人一倍「松」の剪定に対してプライドを持っています。職人の多くが「私が」「俺が」松の剪定や知識に一番で、誰にも負けないと思っています。でも、その判断は自己的か、お客様の判断によるものが多く。多くが7対3で自己中心的な考えかたがほとんどです。「松くい虫に」で枯れた時も、「松に元気がない」時も、「地球の温暖化」や「害虫」のせいにして職人は葉巧み位に言い逃れします。(その様な松の症状は、少なからず間違った剪定方法をおこなった事がが大きく影響しています)つまり間違った「黒松」の剪定が全国的に多く見られるのが現状です。

そんな思いの中、昔から「松の盆栽」を極める事がイコール「松のエキスパート」と思っていました。

 

日本全国「黒松の盆栽」は統一された判断基準があり、「美」がが統一されいます。県ごとの剪定の適期に違いこそありますが、展覧会などで正しくと評価されます。

植木の剪定で全国大会がありますか?

 

♪包丁一本さらしにまいて旅へ出るのも 板場の修業♪ この言葉を思い出し、新たなジャンル「盆栽」を始めました。

 

4年前に、鳥取県に移住し海岸で自生している黒松を鉢に植えた盆栽4年生の新人です。

黒松の盆栽に魅せられ、日々図書館で「盆栽」の書籍を借りて読んでいる程度の、新人ですが、現在頭の中の多くを「盆栽」が占めています。

盆栽4年生の新人の日記です。

お手本にならない日記ですが、お付き合いお願いします。

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山に自生するモミジ

9月20日

今日は家の近くの山でモミジを数本、山で採取してきました。

約5~20㎝のモミジ7本です。

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この採取してきたモミジを庭にある石に、「ケト土」を使って「石つき」風盆栽にしたいと思います。

ケト土は初めての挑戦です。

ホームセンターでケト土があるか不安でしたが、隅の方でホコリをかぶりありました。

ホコリのかぶりようから、需要がないのがよくわかります。

ケト土は1リットル250円と以外に安く、赤玉土もついでに購入。

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下の写真

「石つき」に利用するのは、この度は3本なので、残り4本はとりあえず仮に植えておきます。

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下の写真

植えつけつる石は、穴の開いた「軽石」です。

石には二つ穴があり、一つの穴には先客のモミジが植えられています。

このモミジは去年の秋に、同じ山で採取して植えつけました。

恥ずかしながら、「ケト土」という存在は知っていましたが、畑の「クロボク」で植えつけました。

モミジの葉が赤く変色しているのは、8月の終わりに傷んだ葉を全部切りました。

2週間ほどで、新しい葉がふいてきました。

この右の穴に「ケト土」を使ってモミジを植えつけます。

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下の写真

この石も軽石ですが、穴がないので安定のよさそうな場所に植えつけたます。

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下の写真

この石も軽石です、こちらも穴がないので安定のよさそうな場所に植えつけたます。

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では、初めての「ケト土」

ケト土は、湿地や沼地に生える「マコモ」や「ヨシ」が堆積、腐敗して土化したものとありますが、見た目は粗いクロボクといったところです。

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ケト土を水を加え、よく練り。

赤玉土をケト土に対し3割ほど混ぜました。

何でも赤玉土を加える方が、保水、排水、通気性がアップするとか。

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下の写真

こんな感じになりました。

クロボクも水で練るとこの様になりますが、ケト土は若干、粘りがあります。

この粘りが石つけに向いているのでしょう。

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下の写真

本などでは、石に木をつけるとき針金で止めていますが、今回植えつけるモミジは約5㎝ほどのモミジです。根も細く、少ないので針金を使用せずに直接、ケト土で植えつけました。

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上下の写真

どうですか?石と木の組合せ。

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下の写真

少しモミジを懸崖風に下垂れするように植えつけました。

植えつけ後、「ハイゴケ」でケト土が乾燥しないようにコケを張りつけました。

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下の写真

こちらも同じく。

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下の写真

私が、思うに一つの石に植えつける木は「下草」は別として、同じ「木(植物)」を植える方が自然だと思います。

石が、もう少し大きければもう一本モミジを植えて3本にしたのですが・・・

近いうちに、改善したいと思います。

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どうですか?

渓谷や断崖絶壁、孤島などの景色が表現できましたかね。

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樹木医師の盆栽に魅せられて、其ノ七

初めに

「月の法善寺横丁」という名曲、知っています?

♪包丁一本さらしにまいて旅へ出るのも 板場の修業♪

私は造園業を生業としています。高校卒業後、奈良の造園業社、鳥取の造園業社、京都の造園業社を経て大阪で独立しました。4年前に、両親の故郷鳥取県に訳あって移住してきました。私が駆け出しのころ、職人の先輩が多くの技術を身につけるため「数ヶ所の事業所で仕業をしろ」と、自分のためになると「月の法善寺横丁」の歌詞をつかい教えてくれました。

 

植木の剪定は、業社ごとに違い、県単位になると大きく違います。極端な話、ある業社が良いと思う剪定方法も、業社が変われば禁じ手になることもあります。とても不思議な世界ですね。庭づくりの技術は、造園技能士という国家資格があり全国共通なのに対して、植木の剪定は国家資格はありません。樹木の剪定は全国一律では、ないという事が大きな理由でしょう。

 

松の剪定は、造園業社や植木屋の花形で、職人誰もが人一倍「松」の剪定に対してプライドを持っています。職人の多くが「私が」「俺が」松の剪定や知識に一番で、誰にも負けないと思っています。でも、その判断は自己的か、お客様の判断によるものが多く。多くが7対3で自己中心的な考えかたがほとんどです。「松くい虫に」で枯れた時も、「松に元気がない」時も、「地球の温暖化」や「害虫」のせいにして職人は葉巧み位に言い逃れします。(その様な松の症状は、少なからず間違った剪定方法をおこなった事がが大きく影響しています)つまり間違った「黒松」の剪定が全国的に多く見られるのが現状です。

そんな思いの中、昔から「松の盆栽」を極める事がイコール「松のエキスパート」と思っていました。

 

日本全国「黒松の盆栽」は統一された判断基準があり、「美」がが統一されいます。県ごとの剪定の適期に違いこそありますが、展覧会などで正しくと評価されます。

植木の剪定で全国大会がありますか?

 

♪包丁一本さらしにまいて旅へ出るのも 板場の修業♪ この言葉を思い出し、新たなジャンル「盆栽」を始めました。

 

4年前に、鳥取県に移住し海岸で自生している黒松を鉢に植えた盆栽4年生の新人です。

黒松の盆栽に魅せられ、日々図書館で「盆栽」の書籍を借りて読んでいる程度の、新人ですが、現在頭の中の多くを「盆栽」が占めています。

盆栽4年生の新人の日記です。

お手本にならない日記ですが、お付き合いお願いします。

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9月19日 鉢に植えました。

上の写真の松は、3年前の5月に海岸で採取してきた黒松です。

早く幹を太らせるために畑で管理していました。

3年前にくらべ、かなり幹は大きくなりましたが、芽切り作業をおこなっていますので高さは変わっていません。

右の黒松は約40㎝、左の黒松は約30㎝です。

樹齢は5年生と、私は勝手に思っています。
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3年前、海岸でふと目にとまった黒松。

スコップや何も持っていなかったので手で引き抜きました。砂地でしたので簡単に引き抜けましたが、肝心な根は鳥の足のような荒れた状態でした。

立根だけをハサミで切り戻し畑に植えました。

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3年畑で管理したかいあって鳥の足のような根も、しっかり四方に根が伸びています。

来年の2月頃に鉢植えする予定をしていたのですが、来年の5月頃に「取り木」をおこないたいので予定変更です。時期的に、11月にはいってからの休眠期が植え付けの良い時期なのでしょうが、早めに根を切っておくと来年の大きな改作に負担が少なくてすむでしょうし、また、9月に入り30℃を超える日も無くなり。休眠期までに切った根も動くでしょう。

最近、この畑はイノシシやシカがでます。畑に獣除けをしていないので、それも理由の一つです。シカが黒松の苗木に悪さするって知っています?

京都での修業時代に山林に黒松を植栽工事した事がありますが、その時、植栽した黒松の苗木は「スーパー黒松」と名前が付いた商品で松くい虫に強く、シカにかじられないように木がケースに入っていました。黒松はケースのまま植栽したのを覚えています。

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昨日、初めての「ジンづくり」をおこなったのですが、本によると「ジン」に石灰硫黄合剤をぬる作業は3か月程たってからおこなうという事です。

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 上の写真の黒松も、初めの黒松と同様でスコップで掘らず、手で引き抜きましたので、鳥の足のような根でしたが、良い根がたくさんでています。

手で引き抜き育ったのは、木が若いのと時期がよかったのでしょうね。

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スコップで傷付けた根や強く伸びた根を切り戻しし、細かな「ひげ根」だけ残して鉢に植えました。用土は、赤玉土を七:砂三で植えつけました。

2本の黒松は、どちらも「一の枝」が高い位置にあるので、来年は指で示したあたりに「取り木」をおこないたいと思います。植木屋として、数回、庭木の広葉樹に「つぎ木」作業はした事がありますが、「取り木」作業は初めてになります。

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少し枝先が「赤枯れ」していますので「ダコニール」500倍液を散布しました。冬期前に「石灰硫黄合剤」を散布する予定です。

 

樹木医師の黒松のジンづくり

令和2年9月11日

畑の黒松3本を「芽欠き」と「ジンづくり」の作業をしました。

ジンづくりは初めての試みです。

f:id:papibo:20200911142517j:plain上の写真の黒松は夏に「赤枯れ病」と思われる症状が出ていたので殺菌剤の散布をおこないました。ずいぶんと良くなりましたが、これからは冬期に石灰硫黄合剤を1月か2月に散布をおこないたいと思います。

下枝がかなりの部分「赤枯れ病」が出ていたので少し寂しいです。

上部は6月に芽切りをした部分から生じた二番芽が3~4本伸び固まって出ています。固まった芽が大きくなりすぎたようです。

本来ならもう少し早く「芽欠き」作業を行うのでしょうが、遅くなりました。

この度は幹を太らせるために伸ばしていた、上部の「犠牲枝」を切ってしまいます。

大きな改作は休眠期の二月が好期なのでしょうが、畑に地植えしている松なので大丈夫でしょう。

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ずいぶん軽くなりました。

初めてする「ジンづくり」

本によると二月下旬から三月上旬が適期とありますが、大丈夫と信じて。

時期的に水揚げの真っ最中なので、剪定ばさみで簡単に皮がむけました。

また、ジンやシャリを作り終えたら、水で薄めた石灰硫黄合剤を筆で塗って、木質部の朽腐を防ぎ、乾いた後に塗った箇所が真っ白になってジンやシャリが際立つらしいですが、雨が降ってきそうなので後日改めてしたいと思います。

この黒松は海岸から採取してきて畑に植えました。植えて3年たちます。かなり幹が太くなりました。

来年の春は盆栽にするために鉢に植えたいと思います。

鉢に植える時、改作する可能性もあるので、今回作つくった「ジン」が無駄になるかもしれませんが、何事も経験だと思い挑戦しました。

この黒松は枝数が少なく「かんぬき枝」となっていますので、将来思いきった改作をしたいと思います。葉性は良いです。

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 下の写真の黒松も同じく海岸から採取してきて畑に植えました。植えて3年たちます。

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 この黒松は、先ほどの黒松のすぐそばに植えていますが「赤枯れ病」と思われる症状が全くなかったです。

 色も良く、6月に芽切りをした部分から生じた二番芽が3~4本伸び固まって出ています。こちらも固まった芽が大きくなりすぎたようです。

この黒松も太らせるために伸ばしていた、「犠牲枝」を切ってしまいます。

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 大きな改作は休眠期の二月が好期なのでしょうが、畑に地植えしている松なので大丈夫だとして、思いっきり改作しました。こじんまりしました。

続いて、こちらの黒松もジンづくりをおこないました。

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来年の春は盆栽にするために鉢に植えたいと思います。この黒松も今回作つくった「ジン」が無駄になるかもしれません。

この黒松は、枝数が少なく根もとに一番近い「一の枝」が高い位置にあります。将来は「接ぎ枝」か「とり木」をしたいと思います。葉性は良いです。

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下の写真の黒松。こちらの松も同じく海岸から採取してきて畑に植えました。植えて3年たちます。この松も「赤枯れ病」と思われる症状が出ていたので殺菌剤の散布をおこないました。こちらもずいぶんと良くなりました。
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6月に芽切りをした部分から生じた二番芽が5~6本伸び固まって出ています。とても元気が良いのか、こういった性分なのか来年以降の芽切りでわかってくるでしょう。こちらも固まった芽が大きくなりすぎたようです。

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この黒松も太らせるために伸ばしていた、「犠牲枝」を切って改作と「ジンづくり」しました。 
f:id:papibo:20200911143446j:plainこの黒松は、枝数が少なく根もとに一番近い「一の枝」が高い位置にあります。将来は「接ぎ枝」か「とり木」をしたいと思います。葉性は良いです。

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最後に、畑に植えている約50㎝の「イヌマキ」。こちらのイヌマキは実生で生えていたのを畑に植え、私好みの枝ぶりにしようと大切に育てていました。

令和2年9月8日
獣の仕業でしょう。見事に根もとから20㎝ほどで折られています。

多分、シカか猪でしょう。あちらこちらに掘った跡が残っています。

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かろうじて皮一枚で水あげしています。

支柱をして、折れた箇所をしっかりを絡みました。この方法で松を何度か復活させた経験があります。

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2日後、獣に、見事に支柱ごと倒されていました。あちらこちらに掘り返した跡が残っています。

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 幸い根元の上に芽が残っていますので、この芽を大事に育てます。折れた箇所を「ジンづくり」にしました。

このジンは大きくなった時に味になると思います。将来このイヌマキは1m50㎝程に育て、刈り込み仕立てにせず。京都でよくされている、松のように「葉すかし」仕立てにしたいと思います。マキも「葉すかし」すると、とても手間がかりますが、松のようになりますよ。

樹木医師の黒松の病気、殺菌剤散布

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畑の黒松

上の黒松は被害が著しいです。

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畑の黒松、下枝の葉が赤く変色しています。

令和2年7月19日。

畑の黒松と黒松の盆栽の古葉が赤く変色しているので殺菌剤を散布しました。



なぜ、古葉が変色したのでしょう。考えられる理由は、畑に撒いた除草剤がかかったか、もしくは、根から何らかの雑菌が入ったと思われます。もちろん毛虫などでは葉を食害しても赤く変色することはないです。

黒松によくハダニが発生して古葉が黄色くなることがありますが、ハダニではこの様に古葉が赤くはなりません。ハダニの被害では緑色の葉が赤く変色せず、やや色が抜けた様な黄色になります。

もう一つ考えられるのは「マツ赤斑葉枯れ病」です。

マツ赤斑葉枯れ病は、当年発生した針葉に、夏以降に発生します。はじめ針葉に小褐点が生じ、これがやがて暗赤褐色の斑点となります。被害にあった針葉は、すぐには落葉せずに年越するものが多いようです。年越した2年針葉では、病斑部から先端はおおかた褐変して枯死するものが多いです。

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私は、除草剤が少量かかって何らかの菌が入ったものと考えます。

一枚目の写真の松はかなり被害が著しいですが、何らかの菌が入ったと考えて殺菌剤を散布します。今回使用した薬剤は「ダコニール」殺菌剤です。500倍で希釈しました。葉、幹に滴るほど散布します。

他の薬剤の防除として、銅水和剤の500倍液、マンネブダイセンの500倍液、また苗畑などでは4-4式ボルドー合剤が有効とされています。これらのいずれかを月2回ほど散布するのが有効とされています。

令和2年9月8日、約1月半後。

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ダコニール500倍液を2回散布した結果です。

嘘のように効きました。

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樹木医師のキュウリの病気

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7月下旬に、苗を購入して植えたキュウリとナス。

すくすく育ち、8月中旬にはナスもキュウリも立派に育ち、収穫して美味しくいただいています。

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気になるキュウリの葉。褐斑病の病気にかかっています。

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【褐斑病】

・淡褐色の小斑点が次第に拡大して、中央が灰褐色の不正形の斑点になります。

『症状の特徴』

一般的には葉に黒色や茶褐色などで、まわりがはっきりとした斑点ができる病気です。病斑は互に融合して拡大し、やがて葉を枯らします。

カビの仲間が病原体で、連作で発生しやすくなり、雨で伝染します。

『対処法・予防法』

病気の葉を見つけたらただちに取り除きます。

雨などで空中飛散して、ほかの葉に感染します。できればビニールでおおうなど、雨のかかりづらい環境で育てましょう。

風通しが悪いと発生しやすくなるので、茂りすぎたら葉を摘み取ります。

 

【キュウリ】

・ウリ科 キュウリ属

多雨の年に病気の被害がよくでます。キュウリは多湿を嫌うので、風通しのよい場所に植えましょう。

植木屋の知恵袋

穫れだしたら、どうしてよいか悩む。夏の畑の定番やさい。

苗を購入して植えてもよし。6月からは畑に直接種をまいてもよい。一度にたくさんまかず、3回くらいに分けてまくと、6~10月いっぱい収穫できます。

6月下旬、直接畑に2回目の種まきをしておくと、とぎれずにキュウリが穫れる。

8月上旬、3回目の種まき。最後のキュウリを秋まで楽しめる。

もちろん、苗を購入してもOKです。

樹木医師のモグラ退治

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8月初旬

畑にはモグラの巣を作られたことはありましたが、屋敷にモグラの巣を作られたのは初めてです。さすが、ど田舎。屋敷周りなので駆除します。

初めてのモグラ駆除なので、まずは敵(モグラ)の事を調べました。

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モグラの習性】

モグラは1度作った通り道を何度も利用して餌を探す。潰れた通り道は修復して利用する。頻繁に利用する道、とそうでない道がある。

モグラは光に弱いことは無く、日中でも地上で行動できるが、ほとんどを地中で生活する。

・地中に巣を作り、食糧庫や水を貯蔵している。

・聴覚、嗅覚が発達している。目は退化していてほとんどを見えない。

モグラの被害】

・トンネルを掘って植物の根を取ってしまう。

・植物の生育が悪くなる。

・作物を傷つけたりする。

・畑に必要なミミズを食べてしう。

モグラの餌】

・ミミズや昆虫を食べる。

 

敵(モグラ)の事が解かってきました。

モグラ退治を連想した時、まっさきに祖父さんが畑にペットボトル風車を作っていたのを思い出しました。しかし、それは何十年も昔の話。近年は良い駆除の方法があると思い、ホームセンターに探しに行きました。

 

トンネルをの入り口が見えています。この様な穴が数ヶ所確認できます。植えたリュウノヒゲが、モグラのトンネルで根を傷つけられます。

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ホームセンターに行って驚きました。モグラ駆除関連商品が多いこと。どれにするか迷うほど商品があります。それだけ、田舎はモグラの被害が著しいということなのでしょうが。

どの商品も基本、強烈な臭いでモグラ寄せ付けないというタイプがほとんどです。畑で使用するケースが多いせいか、人の健康に被害がない自然由来のもの多いです。どの商品を選ぶか迷いましたが、私が選んだのは下の写真の商品を選びました。モグラの嫌がる臭いで忌避するものです。選んだ理由は、製造会社の他の商品を使用したことがある事と、金額がリーズナブルな価格が決め手でした。

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 錠剤タイプで、一回の処理で約3ヶ月間忌避が持続します。と書いてあります。

使用方法は、モグラの侵入を予防したい場所の周辺を囲むように、地面に30~60㎝間隔で深さ20㎝の穴をあけ、本剤をひと穴に2錠ずつ埋めます。とあります。

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この様な粒剤になっています。匂いは、思っていたほど強烈な臭いではなく科学的な、薬品の臭いがします。好き嫌いはあるでしょうが、私は、鼻につく臭いではありませんでした。

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モグラは1度作った通り道を何度も利用して餌を探す。潰れた通り道は修復して利用する。頻繁に利用する道、とそうでない道がある。ということなので、確認できるトンネルの入り口数ヶ所、トンネルを数ヶ所掘って粒剤を2錠ずつ入れました。

穴はふさぎましたが、埋設した所に近ずくと匂いが少ししますが、気になるほどではないです。手袋に付いた匂いは、洗えばすぐにおちました。

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駆除作業から、1週間が経ちました。

今のところ、新たに掘った形跡はありません。

匂いは近ずくとします。

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樹木医師の盆栽に魅せられて、其ノ六

【黒松の中芽切り】

前年に芽切りをしなかったものや目的をもって伸ばしている枝など、長く伸びてしまった枝を短く切り戻すには、中芽切りをする。

私が愛読している本にはこう書かれています。

盆栽では、よく知られたこの長く伸びすぎた枝を切りつめる方法ですが、植木屋の世界では御法度としている県が多くあります。私が修業した京都では庭植の黒松には中芽切りをおこないません。中芽切りをおこなうのは赤松だけです。また、大阪は反対に中芽切りをおこなうところでした。今住んでいる山陰地方は中芽切りを極端に嫌います。

ところ変わればですね。

中芽切りをおこなう時期は、三月、九月におこなってもよい。九月に切ると、その年か翌年三月までには新芽が確認できる。また、芽切りが苦手という人も、三月の中芽切りで芽切り相当する成果をあげるこができると書いてあります。

 

私は、庭植の松に御法度とされる中芽切りを山陰地方でも多用します。良い方法はドンドン利用しなければ、ウンチクより勝ります。

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七月中旬の状態

上の写真は、6月中旬に芽切りをおこなった盆栽です。真ん中の伸びた枝は、芽切りをおこなわず目的をもって伸ばしている枝です。

七月中旬、約一カ月で芽切りをおこなった芽は一ヵ所から、3つも4つも芽が確認できます。

この黒松の盆栽も、6月中旬の芽切り作業、丁度良かったようです。来年以降の参考にできます。

芽切りをおこなわなかった芽は、この様に元気に伸びています。芽切りをする、しないでここまでの差ができます。

あまりにも、間延びしたので伝家の宝刀の中芽切りをおこないました。

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中芽切りは、必ず葉を残して切ります。葉のない軸の上で切ると、水揚げができず、その部分は枯れます。

せっかくなので、さし床に差しておきました。

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七月中旬

下の写真は、約一カ月後です。ほとんど変化なしです。

変化がないということは、成功でしょうか?変化が現われたら、報告します。

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八月中旬

下の写真、八月中旬。

中芽切りから約一カ月、 一ヵ所から、3つも4つも芽が確認できます。
中芽切りが成功しました。
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本によると、八月には二芽だけ残して他の芽をピンセットで欠きとると、書いてあります。

八月中旬、芽切りしたところの二番芽がかなり大きくなりましたので、芽欠き作業をおこないます。

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中芽切りが成功して、こじんまりとした松の盆栽になりました。
 この度は、古葉はとっていません。古葉は、十月頃にとり、十一月頃に葉すぐりの作業をしたいと思います。

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三月下旬

上の写真の左下の黒松の盆栽。
瀕死の状態でしたが、春先の植え替えとこまめな肥料のおかげで、ここまで元気になりました。この盆栽も同じ時期に芽切り作業をおこなっています。その後に針金で樹形づくりをしました。
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樹木医師の盆栽に魅せられて、其ノ五

 【松の短葉法の発見】

黒松は昔、葉がながすぎて、盆栽としての魅力がなかったらしいです。

ある時、新芽が虫に食害されて、芽がなくなったらしいです。1ヶ月ほどたったある日、とれた新芽の後に二番芽が出て、そんままにしていたら、何とか秋に短い葉の芽ができました。

この偶然に誕生した、二番芽が盆栽に利用されるようになり、黒松は松柏盆栽に欠かせない存在になり、今では、多くの方が黒松の盆栽に夢中になっています。

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 6月中旬に芽切りした黒松の盆栽。

本によると7月上旬に芽切りをすると書いてありますが、私は6月中旬に芽切りをこないました。

その結果、木の上の方の芽は元気がよく一ヵ所から、3つも4つの芽が出ています。

この松はふところに、ごく弱い芽がたくさんあったので、ごく弱い芽は切らずに、元気な芽だけを芽切りをしましたが、芽切りをした下枝の方は芽吹きが悪いです。

元気は悪いですが、芽切りおこなったので葉は短い芽が出ています。

芽切りを遅くにおこなった場合、2番芽がすごく小さい場合があります。逆に早く芽切りをおこなった場合、2番芽が大きくなりすぎて、観賞価値がなくなることがあります。

この盆栽は、元気な枝は丁度よい芽の大きさで芽吹きしています。

6月中旬の芽切りは悪くなかったと思います。

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 8月中旬、芽切りしたところの二番芽がかなり大きくなりました。

本によると、八月には二芽だけ残して他の芽をピンセットで欠きとる。とありますが、本には、7月上旬とありま、一ヶ月早く芽切した私の盆栽は少し大きくなりすぎています。ピンセットで欠きとれないほど大きく成長しています。

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木バサミで、一ヵ所から3つも4つも出た芽を横向きの二芽を残して他の芽は切りました。

強いところほどたくさん芽を持ちますので、この作業で木全体に栄養がいくでしょう。

これも樹勢調節の一つの作業です。

本によると、この二番芽が伸長しはじめたところで、再度、秋まで置き肥えする。9月は木の充実期なので、春より多めに肥料を施す。と書いています。

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 この度は、古葉はとっていません。古葉は、十月頃にとり、十一月頃に葉すぐりの作業をしたいと思います。

樹木医師の盆栽に魅せられて、其ノ四

 

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黒松の盆栽、新芽が先から枯れてきます。

考えられる理由は、去年まで畑に地植えしていました。畑に撒いた除草剤がかかったか、もしくは、根から雑菌が入ったと思われます。

黒松や杉によくハダニが発生して古葉が黄色くなることがありますが、ハダニで新芽がこの様な状態にはなりません。除草剤が少量かかって菌が入ったのでしょう。

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とりあえず、菌が入ったと考えて殺菌剤を散布します。殺菌剤は1000倍で希釈しました。葉、幹に滴るほど散布します。これを2週間おきに数回しようと思います。

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乾いたら木が白っぽくなっています。

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6月に、松の緑摘みしたローソク芽、さし芽成功のようです。

奥にはツバキ。ツバキも成功しています。

ツバキも盆栽に仕立てようと思います。

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こちらはアジサイ。こちらも成功のようです。

来春に、お爺さんの家に植える予定です。

今は、空き家のお爺さんの家。家の回りを季節の花でうめつくす考えでいます。

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樹木医師の、のんびりとした田舎暮らしの休日、其ノ三


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今日は家にある材料で延段(のべだん)を造ろうと思います。瓶はお爺さんの家にありました。

植木屋の知恵袋

延段・・・石園路の名称、面の平らな割石、玉石、板石などで道端に敷きつめること。

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まずは、瓶を水鉢風に利用します。水鉢の添えるコツは前の方を少し傾けて前に水が垂れるようにします。

ここでいう前は、黒い模様が前です。

瓶が据え終わったら、セメントを練ります。

ポイントは、私はフネを持っていますがセメント練りは深型の一輪車がお勧めです。腰が楽ですし、片付けも楽です。一番は練ったまま移動もできます。

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次は石をパズルのように組み合わせます。ポイントは四ツ目字に気を付けて、大小バランス良く組み合わせます。

ポイントは、少し石が白っぽいので、百均ショップで昔、購入した「木工用水星ニス」を数か所、石に塗ります。

ここだけの話ですが、京都で仕業をしていた時、親方は石に「墨汁」を塗っていました。石におもみが増します。色落ちはしません。

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瓶の前の板石は仮に置いてあるだけです。瓶に割り竹を置くと瓶がひきたちました。とりあえずは半分完成です。

約半日ほどですが、腰が悲鳴をあげています。

続きはまた今度です。

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最後に水を掛けます。

やはり石は水を掛けると、表情が変わります。

よい風合いになりました。

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最後に金魚を2匹入れました。

本当は奇数入れたいのですが、瓶の大きさにより2匹にしました。


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樹木医師の我が家のコンクリート仕事

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ガレージを道具置き場にしていましたが、車を止めるようにしたいと思い、梅雨の晴れ間に家にある材料でDIYしました。買ったのはセメント2体と面木1本だけです。後は家にある材料を利用しました。

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電動工具類は私がDIYで作った小屋にまとめ、他の道具は近くの今は誰も住んでいない祖父さんの家に持っていきました。

 

ガレージを道具置き場にするつもりだったので、入口をこの様に施工していました。土間のコンクリートは私が施工しました。とても大変で、思い出すだけで腰が痛くなります。

この部分にコンクリートを張りたいと思います。

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まずは、砂利をどかし、土を15㎝程、床掘りします。出た土は真砂土なので、また、利用できます。家の一ヶ所にかためておきます。そもそも、この真砂土も私が入れたものです。

この床掘り作業はスコップで行うより、ジョレンでするのをお勧めします。スコップで掘ると、どうしても深く掘りすぎてしまいす。せっかく固められた土をほぐしてしまいます。その点ジョレンで削るように土をかくと、深く掘る事も無く、作業できますよ。

 

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床掘りが終わったら、次に、古いコンクリートと新しいコンクリートがよく接着するように、モルタル接着強化剤を原液たっぷりと塗ります。

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家にある木の板を利用して枠を作ります。砕石の代わりに、ハツリ作業で出たコンクリート使いました。処分するのにお金をケチって、土のう袋に入れて置いていました。

見事に使い切りました。我が家のDIYなので、この辺は適当です。約5㎝程入れた砕石をタンパーでしっかりと転圧します。砕石を10㎝程入れる方が良いですが、我が家のDIYなので適当です。

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次にメッシュを置きます。このメッシュも現場の余りを利用しました。

面木は一本あったので、一本購入しました。

施工面積が小さいので、床掘りからこの状態まで約3時間ほどでした。

紅白のスコップは昔、幼稚園に桜を植栽させてもらった時に、園児用に小さいスコップ2本を紅白にテープを巻きました。今では、コンクリートを練る道具です(2本目です)。

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いよいよ、コンクリートを練ります。これから、DIYでセメント練りをされる方、深型の一輪車と小さいスコップがお勧めです。私はセメントやコンクリートを練る場合は深型の一輪車を使用します。練り船で練ると中腰の姿勢になり、必ず腰が痛くなります。その点一輪車とスコップで練ると楽な姿勢で練る事ができます。練った状態で移動もできますし。特にコンクリートを練るのに楽です。

砂と砕石は近くの建材屋から、2トントラックで買ってきて置いてあります。ホームセンターで購入するより、破格の値段で購入できますよ。軽トラでも購入できますので、DIYで大量に使用する場合はお勧めです。また、セメントと骨材が混ざった状態で、後は水を加えて混ぜるだけの「から練り」というものもあります。こちらは、生コン屋で購入できます。大量にコンクリートが欲しい方にはこちらもお勧めです。こちらも、軽トラで購入できますよ。

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1時間半程で、施工できました。

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水が引いたら、仕上げに表面をなでればツルツルになります。

数日経てば、車を入れても大丈夫です。

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車も喜んでいます。

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日本庭園が100倍楽しくなります

庭石組を中心に構成された庭を枯山水庭園と呼びます。

枯山水庭園は水のない庭のことで、水を用いずに石や砂などにより山水の風景を表現する庭園様式です。抽象的な表現の庭が室町時代禅宗寺院で特に用いられ発達しました。西芳寺大徳寺龍安寺が有名です。

水を使う庭園で、流水を使ったり、池を作って構成された庭を池泉庭園と呼びます。

池泉回遊式庭園は、禅宗寺院や大名により多く造営された形式で、日本庭園の集大成です。池を中心し、その周辺に園路を巡らせて、回遊して観賞する庭園です。小石川後楽園兼六園桂離宮が有名です。

 

 

日本庭園で見られる庭園は「浄土式庭園」「蓬莱式庭園」「縮景式庭園」を表現しています。

浄土式庭園は極楽浄土を表現した庭園で、大海を越えて浄土に至るという情景を表現した庭園です。

蓬莱式庭園は蓬莱仙思想に基づいた庭園です。不老不死の仙人が住む蓬莱山や、長寿の象徴である鶴や亀を模した島を表現した庭園です。

縮景式庭園は実在する景色を表現し再現した庭園が縮景式庭園です。

 

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私の住んでる近くの国道沿いですが、広い面積に枯山水を表現した庭園?

私が思うに、街路樹では管理にコストがかかるために、石で空間を演出したものだと思います。私が住む県ではあちらこちらで見かけます。

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土木業者が図面をもとに施工したのでしょう。

石庭として知られる枯山水の方丈庭園で有名な龍安寺をイメージしたのでしょうが、少しお粗末ですね。

龍安寺の方丈庭園は、幅25m、奥行10mほどの空間に白砂を敷き詰め、東から5個、2個、3個、2個、3個の合わせて15の大小を配置した庭です。

この庭は石の配置から「虎の子渡しの庭」や「七五三のに庭」の別称があります。

七五三の庭とは東から5,2,3,2,3の5群で構成される石組を、5と2で七石、3と2で五石、そして3で三石と、七、五、三の庭と呼ばれています。古来より奇数は陽数、おめでたい数とされています。

私が何が言いたいかというと、京都の有名な庭は七、五、三の庭が基本にあり、庭石をはじめ、樹木などの植物も基本、奇数で構成されています。

七、五、三の庭は、全国に広まり全国で見られます。

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造園工事の石組は、石は骨で、植物は肉と、よく人間の体でたとえられます。

骨組みの石がもっとも重要ということです。造園工事も昔から、石を配置して最後に植物(樹木)を植えます。

上の写真の石組も木などが配置されれば、それなりに庭らしくなるでしょう。

 

次に石の組み方紹介します。インターネットで調べてもでてきませんよ、京都で10年修業してやっと分かる石の組み方です。親方も教えてくれませんか。京都では習うのではなく、技術を盗めと教わりましたが、その一つを紹介します。

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この石組、なんのことやらサッパリ分からないと思います。

石は山をイメージして、砂利は広い海をイメージしています。中央ある石、2個は元々は一つの石で、長い年月をかけて、左の小さい石が割れて倒れたと表現できます。

石組から、作庭家の思いが石から読み取れます。この石組はひどいので別ですが。

山など、川の源流を散策していると、自然に岩が割れて風化している様子を見ますが、それれら自然の風景を昔から庭で表現しています。

 

下の写真は、私の家の軒下ですが、石を五個使っています。元々は、一つの大きな島が、長い年月をかけて、地盤の沈降や地殻変動、荒波などで、急斜面の谷や山などになった、リアス式海岸ような様子を表現しました。

このような石組は基本で、よく見られますが、元々一つの島が五つに別れたイメージなので使う石は同じ石を使い、見る人にこの石は、元々ここにひっついていて、何らかの理由で離れたとわかるように、石と石の離れた様子に気を付けなければいけません。

解りやすく説明すると、日本列島ももともとは大きな大陸から地殻変動で離れました。紀伊半島と四国がピッタリあうように、見る人が想像できる石組を、しなければいけません。

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下の写真は、長い年月をかけて一つの島に違う島が寄ってきた様子を表現しています。

山などを散策していますと、山道に大きな岩が転がっています。ふと、上を見上げれば大きな岩があり、転がっている岩とがピッタリ合う様子が見てわかります。しかし、道に転がった岩は違う岩とひついてしまっています。自然界ではよくある光景です。

全く違う島が大きな島に近づいてきた様子を表現しました。この様に、表現された庭も多くあります。

話は大きくそれますが未来は、ハワイが近くなっているらしいです。太平洋プレートは日本に向かって移動を続けており、日本海溝で北アメリカプレートの下に沈み込んでいます。沈め込む距離は、1年間で約8センチメート。つまりそれだけ日本にハワイが近づいているということです。

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下の写真も、もともとは一つの島が割れて、二つなり、長い年月をかけて、違う大陸が近づいてきた様子を表現しました。

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まとめ

何となくわかりました?。もしお寺や有名な庭を見る機会があれば参考にしてください。何百年前の有名な作庭家の思いや狙いが少しわかりますよ。

 

 

 

樹木医師の除草剤の作り方と散布をする時期

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令和2年4月30日 何も作っていない畑に除草剤を散布しました。

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5月15日

ほとんど枯れていますが、一部枯れていません。青々しているのは「スギナ」です。「スギナ」を枯らすには、除草剤の液を25倍で希釈して作りますが、わざと100で希釈して散布しました。

25倍で希釈すると、かなりの除草剤を必要ですが、一部の「スギナ」の為に濃い除草剤はもったいないので、一回目の散布は100倍で残った草は、草の種類にあわせて除草剤希釈して作るほうが経済的です。

 

【散布液の作り方は簡単です】

 

・水量:5ℓの場合 100倍=原液50㏄ 50倍=原液100㏄ 25倍=原液200㏄

・散布できる広さ:100㎡/30坪

・水量:10ℓの場合 100倍=原液100㏄ 50倍=原液200㏄ 25倍=原液400㏄

・散布できる広さ:200㎡/60坪

・水量:15ℓの場合 100倍=原液150㏄ 50倍=原液300㏄ 25倍=原液600㏄

・散布できる広さ:300㎡/90坪

・水量:20ℓの場合 100倍=原液200㏄ 50倍=原液400㏄ 25倍=原液800㏄

・散布できる広さ:400㎡/120坪

・水量:100ℓの場合 100倍=原液1ℓ 50倍=原液2ℓ 25倍=原液4ℓ

・散布できる広さ:2.000㎡/600坪

※10a=1.000㎡=300坪=10畝(せ)=1反(たん)

※1a=100㎡=30坪=1畝(せ)

 

『竹を枯らす』

6~11月に竹に穴をあけスポイトで現役を10㎖を注入します。穴はガムテープ等でしっかりと蓋をします。枯れるまで3~8ヶ月かかります。

 

『木を枯らす』

切った、新鮮な切り株の切り口に原液または2番液を十分に塗布します。

切る前に枯らす方法は地上30㎝の高にドリルで、7~8㎝間隔で2~10以上(幹の太さによる)、深さ数センチの穴を開けて、原液または2倍液を穴に1㎖ずつスポイトで入れます。開花期以降あるいは7月~11月がお勧めです。

 

『スギナ』

25倍液を4月~6月に、ジョウロや噴霧器でていねいに散布します。

※スギナが生え揃った時期に散布します。夏場の黒ずんだスギナには効果が劣ります。

 

『ササ・ススキ・セイタカアワダチソウ・クズ・ツユクサヤブガラシドクダミ』などの多年草

50倍液を4月~10月に、ジョウロや噴霧器でていねいに散布します。

 

『ギシギシ・ヨモギ・チガヤ』など一般的な雑草

100倍液を生えている時に、ジョウロや噴霧器でていねいに散布します。

 

 【使用時期の目安】

4月~10月に伸びた雑草に散布します。雑草の生育期がまき時です。

 

樹木医師のアジサイのつぎ木

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ユキノシタアジサイ属/落葉低木(高さ1~2m)

梅雨時期に咲く花として親しまれています。アジサイは、ガクアジサイから変化した園芸品種です。ガクアジサイは中央に種子を結ぶ両性花があり、周辺部に飾り花がつきます。花全体が飾り花となったのがアジサイです。これが欧米に渡って品種改良され、逆輸入されたのがハイドランジアです。いずれも多くの園芸品種があります。

 

アジサイのさし木】

2月下旬~3月の春ざしと6月~8月上旬の夏ざしがあります。春ざしには充実した前年枝を、夏ざしには節間の詰まった充実した新梢を用います。2~3節のところで切ってさし穂にします。夏ざしは上の葉4~5枚を残しておきます。1時間くらい水あげして、さし床にさします。さしたあとは半日陰に置き乾かさないように水やりをします。

春ざしした場合は、霜に当たらいように注意します。新芽が動き、発根してきたら薄い液肥をを施し、翌春に鉢上げします。

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【さし穂の選び方】

さし木では、切り取られた茎や枝など、まったく根のない部分から発根し、芽を伸ばしてひとつの個体に育ちます。いわばひとつのさいせいです。したがって、さし木を成功させるには再生能力、発根能力が大きいさし穂を選びます。日当たりの良い場所で、よく生育した枝を選びましょう。1本の枝でも、新梢では先端部を、休眠枝では先端と基部を除く中間部を用います。一般的には古い木より、若い木から採穂したほうがよく発根します。

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節間がつまり、充実したものを選びます。徒長して弱々しいものは用いません。

基部は発芽しにくい場合があるので用いません。

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さし穂には、充実した部分をつかうようにします。15~20㎝の長さに切り分けます。

基部を、よく切れるナイフなどで斜めに切り戻しします。

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さし穂には、剪定で切り落とした枝などを利用できます。

上の葉3~5枚を残して、下葉は取り除きます。

残した葉が多いときや大きいときは、半分ぐらいに切り落とします。

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調整したさし穂は、乾かさないようにすぐに水につけ、十分に水あげします。1時間くらいは水あげします。

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さし穂は深めにさしたほうが、枝(茎)からの水の蒸散が少ないです。葉がある場合は葉が触れ合う程度、ない場合は2~3㎝の間隔でさします。

【さし床用の混合用土】

用土は通気性、排水性、保水性がよく、雑菌のない清潔な土を選びます。一般的には保水性のよい赤玉土や、通気性と排水性のよい鹿沼土などが使われます。ほかに、通気性と排水性のよい川砂、保水性と通気性のよいバーミキュライトパーライトなどを混ぜた混合土を用います。容器は特に選びません。

【さし木の管理】

さし木後は十分に水やりをして、明るい日陰に置きます。水やりは、さし穂がしおれない程度に行います。

植物の種類にもよりますが10日~1カ月くらいで発根してきます。目安は芽が動きはじめたころです。発根してきたら徐々に日に当てるようにします。

翌春の2~3月に移植します。

【手入れの仕方】

植えつけ、移植は2月下旬から3月が適期です。植え場所は半日陰で、腐植質に富む肥沃な土が適しています。冬の寒風が防げるところが理想です。

剪定は、花が終わったらできるだけ早く行います。花芽は新梢の頂部2~3節目に、9~10月上旬につくられます。

樹木医師のさし木は親木のクローンです!!

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はじめに

奇麗な斑入りの葉。子孫を残すために、その樹木のタネをまいても、緑色のに葉に戻ってしまうか、分離してしまいます。それを残したい場合には必ずさし木、取り木、接ぎ木をしなければ、奇麗な花色、葉の大きさ、斑入の葉など、タネでは親の良い所が、残せないことが多いです。さし木は簡単に親の分身(クローン)が作れます。

 

【さし木】

さし木は、葉、茎、枝などの一部を切り取り、土にさしまったく根のない部分から発芽させ、親と同じ形質をもった苗木を、簡単に多くふやすやり方です。

 

『さし木の利点』

簡単にふやせます。植物の一部を切ってさすだけで、とくに技術は必要ありません。葉、枝、葉など、親木の一部を用いるの無性繁殖なので、親木と同じ性質のものをふやせます。さし木をするには、茎や枝の一部があればよいので、一度に多くの苗をふやせます。実生苗などに比べれば、開花、結実が早くなります。花が咲くようになった枝でさし木をすれば、翌年から花を咲かせてくれます。八重咲などの園芸品種で、種子のできないものでもふやせます。

 

【さし木の方法】

さし木をするために切り取った植物体の一部を「さし穂」といいます。

『葉ざし』

葉を切りっとてさす方法です。

『葉芽ざし』

一枚の葉とそのつけ根の芽、それにともなうわずかな茎をつけてさし 穂にします。

『枝ざし・茎ざし』

文字通り枝や茎をさし穂に用いるのです。

『根ざし』

根や茎をの一部を切り取ってさし穂に用いるもので、根伏せともいいます。

 

【さし穂の選び方】

さし木を成功させるには再生能力、発根能力が大きいさし穂を選びます。日当たりの良い場所で、よく生育した枝を選びましょう。一般的には古い木より、若い木から採穂したほうがよく発根します。

 

【さし床用の混合用土】

用土は通気性、排水性、保水性がよく、雑菌のない清潔な土を選びます。一般的には保水性のよい赤玉土や、通気性と排水性のよい鹿沼土などが使われます。ほかに、通気性と排水性のよい川砂、保水性と通気性のよいバーミキュライトパーライトなどを混ぜた混合土を用います。容器は特に選びません。

 

【さし木をする適期】

さし木の適期は、さし穂の栄養状態や気温、湿度などの条件がよいときです。

『落葉広葉樹』

2~3月に前年枝をさす春ざし、6~9月初旬までに新梢をさす梅雨ざし、夏ざしが行われます。

『常緑広葉樹』

充実した前年枝をさす3月中旬~4月上旬の春ざし、新梢が固まった6~7月の

梅雨ざし、9月の秋ざしが行われます。

『常緑針葉樹』

新梢が動き出す前の前年枝をさす4~5月上旬の春ざし、7~9月に新梢をさす梅雨ざし、・夏ざしが行われます。

 

【さし木の管理】

さし木後は十分に水やりをして、明るい日陰に置きます。水やりは、さし穂がしおれない程度に行います。

植物の種類にもよりますが10日~1カ月くらいで発根してきます。目安は芽が動きはじめたころです。発根してきたら徐々に日に当てるようにします。

翌春の2~3月に移植します。

 

 ツバキのさし木をしたいと思います。

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採取した、さし穂は十分に水あげしておきます。

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基部を、よく切れるナイフなどで斜めに切ります。

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さし穂には、充実した部分をつかいます。15~20㎝の長さです。

先端の細い部分は用いないで、充実した中間部を用います。

上の葉3~5枚を残して、下葉は取り除きます。残した葉が大きいときは、半分くらい切り落とします。

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さし床は鹿沼土バーミキュライトパーライトピートモスを等分でよく混ぜ、水を十分に含ませ用意しておきます。さし床に葉と葉が触れ合う程度にさします。

 

【さし木で増やせる植物】

『落葉樹』

アジサイイチョウエゴノキオウバイ・モミジ・カエデ・コデマリ・サクラ・サルスベリニシキギハナミズキヤマボウシ・バラ・ヒメシャラ・ナツツバキ・フジ・プラタナススズカケノキ・ボケ・マユミ・ムクゲ・ヤナギ・シダレヤナギ・レンギョウ

『常緑樹』

アオキ・イチイ・キャラ・イヌツゲ・オリーブ・キョウチクトウキンモクセイクチナシ・ゲッケイジュ・コニファー類・ジンチョウゲツツジ・サツキ・ツバキ・サザンカナンテンピラカンサブラシノキベニカナメモチ・モチノキ・モッコク・ヤツデ・ユズリハ

『果樹』

アケビ・ムベ・イチジク・ウメ・ザクロ・ブルーベリー・

『観葉植物・鉢花』

アイビー・ガジュマル・カネノナルキ・クジャクサボテン・ゴムノキ・サンセベリア・シェフレラ・ジャコバサボテン・ジャスミンゼラニウム・ドラセナ・ハイビスカス・パキラ・ブライダルベール・ベゴニア類・ポインセチア・ポトス・ディフェンバキヤ・

山野草・ハーブ』

キキョウ・ホトトギス・リンドウ・セージ・タイム・バジル・ミント・ラベンダー・レモンバームローズマリー